
初金ミサ当日の聖イグナチオ教会
(住所:東京都千代田区麹町6-5-1)
(住所:東京都千代田区麹町6-5-1)
アシジの聖フランシスコの記念日である10月4日(金)、聖イグナチオ教会で初金ミサに与った。この日、アシジを司牧訪問された教皇フランシスコは、「(聖フランシスコが脱衣した故事に倣って)教会が脱ぎ捨てるべきものは『世俗的な虚飾』。十字架もイエスもなく、脱ぎ捨てるものもない、安穏なキリスト教を望むなら、私たちはお菓子のような飾りだけのキリスト教徒になってしまう」と話されたという(バチカン放送局サイトより)。この聖人の名を戴く教皇様ならではの警句と思う。
午後6時、ミサ開祭。福音朗読は、イエスが悔い改めない町を叱責された場面(ルカ10・13-16)。司式の瀬本正之神父は、「イエス様は『あなたがたを拒む者は、わたしを拒む者』と言われた。だから、私たちはイエス様に人々を出会わせるために相応しい者であるかを真剣に考える必要があります」と話された。聖体拝領時、私はエルナンデス修道士から祝福を授かった。「善良のかたまり」のようなブラザーは、続けてこう言われた。「洗礼受けたら、(御聖体を)あげるからネ!」。

ミサ後、「初金の祈りの集い」に参加した。聖イグナチオ教会では、偶数月の第1金曜日の午後7時に、聖体賛美式と黙想が行われている。これは聖書のみ言葉と「初金聖歌隊」が歌う聖歌の余韻に浸りながら、通算20分間を沈黙のうちに祈るもの。一昨年の12月以来、私にとっては2回目。この日はまた、カトリック信徒だった私の祖父の命日でもあった。黙想の本来の趣旨から逸れてしまったが、祭壇上の聖体顕示台にましますイエスのみ前で、祖父の永遠の安息を祈った。

聖イグナチオ教会、地下聖堂の聖母子像
“ His yoke is easy(彼の軛は負いやすく)... ”
◆「初金ミサ」の主な歌:
ミサ曲は読誦。入祭:カトリック聖歌267「もろびとこぞりて」、奉納:カトリック聖歌64「きよくとうとき」、拝領:オルガン奏楽、閉祭:カトリック聖歌12「われ神をほめ(テ・デウム)」。
◆「初金の祈りの集い」の主な歌:
開会:カトリック聖歌414「まずしきをもとめて」、黙想中の祈りの歌:「荷をば主にゆだねよ」(メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」より)、聖体賛美:カトリック聖歌561「タントゥム・エルゴ」、閉会:「彼の軛(くびき)は負いやすく」(ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より)。