カトリック藤が丘教会(教会堂名:聖ヨハネ・マリア・ビアンネ)
創立:1971年 ◇ 住所:神奈川県横浜市青葉区柿の木台1-2
創立:1971年 ◇ 住所:神奈川県横浜市青葉区柿の木台1-2
東急田園都市線の藤が丘駅で下車。鷺沼教会の記事でも触れたが、私は川崎市宮前区に住んでいたことがあるので、久しぶりに訪れた田園都市沿線の風景が懐かしい。起伏に富んだ丘陵地に、カラフルな住宅やマンションが密集している。坂道を登り切ったところで、藤が丘教会に到着。大聖堂のような広い空間に驚く。祭壇正面の右側には、立派なパイプオルガンも据えられている。聖堂の天井が高いから、オルガンの音色も豊かに響くに違いない。
カトリック藤が丘教会の沿革をおさらい。1971年10月、「ケベック外国宣教会によって建立され、その落成、祝別式が行なわれたが、この教会はケベック外国宣教会によって宣教・司牧されている地区における3番目の小教区(注)でもある。東京、横浜、川崎の都市に勤める人々のベッド・タウンとして大きな団地を控える地区でもある。団地布教の一環として、今後の日本の都市布教のあり方を試行するものである」(「横浜教区設立50周年記念誌」より)。
オシャレな東急田園都市沿線にも、昭和レトロな団地がある。元団地っ子の私は、公団たまプラーザ団地を訪ねた。駅から徒歩数分、子どもの頃の原風景が現れた。整然と並ぶ直方体の住棟、広い芝生や公園など、旧住宅公団特有の世界である。だが、羊かん型住棟の中には、私が住んでいた団地より、間取りが多いタイプもあって、東急沿線ならではの高級感が漂う(?)。私と同世代の団地っ子も、ここから藤が丘教会へ通っていたのかもしれない。
現聖堂献堂:1997年
3階から聖堂を見おろす
(注):他の2教会は、溝ノ口教会(川崎市高津区)、百合ヶ丘教会(川崎市麻生区)。
◆主な参考文献など:
「横浜教区設立50周年記念誌」 横浜教区設立50周年記念誌編集委員会編(カトリック横浜司教区・1988年)
<付記>
今回で「横浜の私鉄沿線のカトリック教会巡り」を終え、来月は「横浜市営地下鉄沿線のカトリック教会巡り」を不定期連載いたします。中和田教会から、原宿教会(戸塚)を経て、港南教会までを訪ねます。