三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

カトリック金沢教会

2012年07月10日 | 神奈川のカトリック教会
カトリック金沢教会(教会堂名:聖ヨセフ)
創立:1950年 ◇ 住所:神奈川県横浜市金沢区金沢町48

京急本線の金沢文庫駅で下車。風流な駅名は、鎌倉時代に北条実時が開いた私設書庫に由来する。北条氏の滅亡後、膨大な蔵書は実時の菩提寺である称名寺が引き継いだが、「現在の金沢文庫は1930年に神奈川県の施設として復興したもので、1990年から装いも新たに中世の歴史博物館として活動を行っています」(神奈川県立金沢文庫サイトより)。金沢教会前の坂道を直進すると称名寺へ至り、その広い境内に隣接して県立金沢文庫がある。

金沢教会の沿革をおさらい。「1950年、旧聖堂がこの地に建立されました。初めてのミサがささげられた時に参列した信徒は5~6人でした。当初は『湘南カトリック教会』と称していましたが、横浜教区の信徒が増え、各地に教会が建てられたので、2年後に現在の名称に変わりました。現在の聖堂は、1980年、前より広々とした神の家として新しく建てられました」(教会案内書より)。 敷地内には、「旧教会献堂と同じ時期に創立された」天使幼稚園がある。

金沢教会に到着。聖堂の一室に、金沢教会の守護聖人である聖ヨセフの御像があった。ヨセフについて、聖書は多くを伝えていない。遠い昔、私はイエスの幼年時代を描いた絵本「はなやひつじとはなしたこども」を愛読していた。家造りの仕事に励むヨセフの傍らで、小さなイエスは「もっと もっと おおきい うちを たてたいな。(中略)みんな みんな せかいじゅう なかよく くらせる おおきな うちを」と考える。ヨセフといえば、私はいつもこの絵本の情景が甦る。


現聖堂献堂:1980年
“ 聖なる家族を 導き行きし/おおしき心の 聖きヨゼフ ”

◆主な参考文献など:
「はなやひつじとはなしたこども」 婦人之友絵本制作部著、佐藤忠良画(婦人之友社・1970年)

<付記>
今回より「横浜のカトリック教会巡り(私鉄沿線編)全4回」を不定期で連載いたします。京急沿線の戸部教会、相鉄沿線の二俣川教会、そして東急沿線の藤が丘教会を巡ります。
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