日本聖公会 牛込聖公会 聖バルナバ教会
(住所:東京都新宿区矢来町65)
(住所:東京都新宿区矢来町65)
地下鉄東西線の神楽坂(かくらざか)駅で下車。地上に出ると、新潮文庫のキャラクター「Yonda?」のパンダちゃん(の看板)がお出迎え。直ぐそこに新潮社の社屋が見えた。以前、私も新潮文庫で北杜夫氏の作品を愛読したものである。ここ数年、新潮社は「ヘイトスピーチの牙城」に成り果てたのか、恥ずべき『週刊新潮』が執拗に「嫌中韓」を煽っている。『週刊文春』と共に、かくも品性下劣な悪徳雑誌が廃れないのは、差別的な憎悪表現を愉しむ「愛読者」が支持しているからだろう。
さて、聖バルナバ教会(日本聖公会)の沿革をおさらいしよう。「1875年以来、当教会は移転を繰り返して、名称も牛込(うしごめ)昇天教会から現在の聖バルナバ教会に変わった。その間、姉妹教会として目白聖公会を生んでいる。戦災で礼拝堂を焼失した後、現在の矢来町の土地を入手。およそ140年の間には多くの事があった。初代教会の発展に尽くした聖バルナバに倣い、どんな困難にあっても祈りながら前進し、力を合わせて行く覚悟である」(『東京教区90年のあゆみ』を要約)。
聖バルナバ教会に着いた。モダンな「門構え」であり、敷地内には日本聖公会の管区事務所もある(管区とは全国11教区の連合体)。教会の扉を開けると、オルガニストが演奏練習中だった。こぢんまりとした聖堂内にパイプオルガンの壮麗な調べが響き渡っている。時々、聖バルナバ教会ではこのオルガンによるコンサートが行われていると聞く(東京聖テモテ教会、神田キリスト教会などもオルガン・コンサートを開催)。機会があれば、この豊かな音色が流れる聖餐式に参列したいと思う。
聖堂内観(1992年竣工)
◆主な参考文献など:
・「東京教区90年のあゆみ」 2013フェスティバル実行委員会編(日本聖公会東京教区・2013年)