日本聖公会 神田キリスト教会
(住所:東京都千代田区外神田3-5-11)
(住所:東京都千代田区外神田3-5-11)
4月16日(水)、神田キリスト教会(日本聖公会)で、ランチタイム・パイプオルガン・コンサートを聴いた。JR秋葉原駅で下車。すっかり「オタクの街」に変容したアキバだが、私のような元オーディオ少年にとっては、かつての「聖地」であった。ことに足繁く通ったのは、石丸電気のCD専門館(3号店)である。ここで貴重な掘り出し物を探していたのが懐かしい。しかし、オーディオの全盛期は過ぎ去り、石丸電気も昨年3月に閉店。今や美少女アニメが往時の電気街を席巻している。
神田キリスト教会の沿革をおさらいしよう。「1877年10月、米国聖公会から派遣されたクーパー宣教師、ブランシェー宣教師によって、ウィリアムズ監督(主教)臨席のもと献堂されました。その後、関東大震災、第二次世界大戦などの幾多の困難にもかかわらず、現在に至っています。1991年には、神田地域の人々に支えられて、現代にふさわしい素晴らしい聖堂が与えられ、1997年には、オランダのライル社製のパイプオルガンが設置されました」(神田キリスト教会案内書より)。
神田キリスト教会のランチタイム・パイプオルガン・コンサートは、毎月第3水曜日に行われている(入場無料)。この日の聴衆は約80名ほど、演奏は神田キリスト教会主任オルガニストの和田純子さん。プログラムに記されたプロフィールによれば、和田さんはウィーン国立音楽大学で学ばれ、海外でのコンクール入賞・入選もあるという。お昼休みの約30分間、バッハのスケールの大きなオルガン曲を堪能することができた。神に感謝しよう。この日は聖週間の復活前水曜日だった。
聖堂内観(1991年竣工)
聖と俗の交錯。秋葉原の街角で。
◆第200回「ランチタイム・パイプオルガン・コンサート」演奏曲目(全てJ・S・バッハ作曲):
トッカータ ニ短調(BWV.913)、天にまします我らの父よ(BWV.682)、前奏曲とフーガ ロ短調(BWV.544)。