「テトスは、あなたがたがみな従順で、どのように恐れおののきながら自分を迎えてくれたかを思い起し、あなたがたへの愛情をますます深めています。」(Ⅱコリント7:15新改訳)
コリント教会のある者たちが不道徳の罪を犯していたため、パウロは手紙できびしく責めた。それが、コリント人への第一の手紙であろう。ところが、弟子テトスが様子を調べるためパウロから遣わされてコリントに行ってみると、教会の信徒たちは深く反省し、罪を悲しんで悔い改めているではないか。彼らは当事者たちを反省させ、到着したテトスを喜んで迎え、パウロたちをどんなに慕っているかを言いあらわしたのであった。▼こうして、テトスは喜びのうちにパウロのもとに帰還し、状況を報告したので、心配していた使徒は安心し、今後の歩みをどうすべきかを指示するため、コリント第二の手紙を書いたものと思われる。ここには、悔い改めた信徒と教会に対する使徒の愛情とやさしさがあふれている。どのような罪を犯しても、心から悔い改めるならゆるされる。キリストの愛は無限に広く深い。▼「天が地上はるかに高いように、み恵みは主をおそれる者の上に大きい。東が西から遠く離れているように、主は私たちの背きの罪を私たちから遠く離される。父がその子をあわれむように、主はご自分を恐れる者をあわれまれる。」(詩篇103:11~13同)