総じて三流の出来

さて、水曜日。
なんというか、すさまじく慌ただしい。




ここまで問題が色々出てきているというのに、未だに教師によるいじめと、それに伴う不登校なんてのが発生し続けているんだよねぇ。
その記事に出てきた子は「どうして加害者が守られるのか」と綴っていたが、前々から書いているように、かつて加害者だった人間が教師になり、そこでそれまでのようにいじめを見たところで真剣に対応はしないわけだよ。
良貨が悪貨を染め上げることはなく駆逐されるのみなので、ごく少数まともなのがいたところで、てっぺんから足下まで腐り果ててしまうのは致し方ないねぇ。
仕事を増やしたいんじゃない、自分が過去にやったことが悪辣な犯罪行為だったと客観的に認められる状況そのものを作りたくないという話さね。







さて、ゲーム関係はほぼほぼ新情報がないので書くことも無く、模型の類いも特になし。
というわけで、今回はネトフリで見た劇場版るろうに剣心(実写)の話でも。

まず一言。
あれはクソがつくほどの駄作だ。
その辺の低予算ホラー映画にも及ばないレベルで画面がチープ。剣心のキャラクターもただのかっこつけの中二病男に成りはてているし、見ていて痛々しい。やはり、あれは漫画だからこそ許されるキャラクターなのだと思ったよ。
ストーリーについてはあれだけ長い作品、3作くらいにまとめるとしても、取捨選択や再編集も仕方がなかったのだろうが、刃衛が出てきているのに、神谷道場は原作1話の頃で、すでに弥彦がいる。この辺でごちゃごちゃ感あるし。
最初の20分くらい使って第1話再現をした方が収まりはよかったと思うが、何を思ってこんな風にしたのやら。とりあえずこの辺はまだ再編集の仕方に悩んだ結果だろうなぁ、とある程度理解できる部分だった。
そして、一番ゴミだったのは殺陣。
どれだけ漫画原作であったとしても、実写にする以上剣の基本というのは守らないと。太刀筋はブレブレ、腰は砕けていて、体軸はへろへろ。こんなものがかっこいいわけがない。
飛天の技は実際にゃあかなり無理のある技なので、ある程度の誤魔化しは必須だろうが、この作品の中でやっているのは技云々を語る以前の問題。画面もガチャガチャで落ち着かないし、殺陣の緊張感は皆無。根本的に足捌きができていないので避けるときは全部上半身だけが動く有様。そこから返し技のような動きをするから剣先はへろへろになり静と動の区別もつけられない。結果として画面でガチャガチャするだけで面白みもかっこよさもないゴミのような映像ができあがる。正直、牙突がよく話の種に上がるが、正直そんなもの以上に全ての立ち回りが救いがたいレベルで低かった。
九頭竜閃なんてなにあれ。ただ袈裟斬りと左切り上げを繰り返すだけ。ドリフのコントか。最後の突きなんてへろへろぶれていて、締まりがない。どだいあの番号順の斬撃なんざ放てないんだから連撃として動きが無理の無い形に落とし込めばよかったんだよ。
唐竹→切り上げ→袈裟→左からの薙ぎ→右切り上げ→左切り上げ→右からの薙ぎ→逆袈裟→突き。これならまだ腰の回転と腕の振りをギリギリ維持できるはず。
本当にただただ酷い。役者も大概大根。確かにるろうに剣心なので時代劇ではない、でもやはり剣劇という部分において守らなければならないものを一切守れていない。
正直見る価値のない作品だったというのが偽らざる感想だな。
どれだけ乱戦になっても姿勢の乱れぬかっこよさを持った俳優は過去にいくらでもいる。それらからも学ぼうとせず、刀を振る練習すらしている様子のない俳優なんぞ、大根未満。やる気ねぇなら止めればいいのに。どこの誰かは見たことも聞いたこともないレベルだけど薫役の人もなぁ。薫自身があの作品においては底辺の実力とは言え、一流派の師範代なのに、竹刀すら持っているのが怪しいレベルって話にならんわ。
多分、その辺のコスプレイヤー以下でしか刀は振れてない。そんなレベルの低い作品でした。同じジャンプ作品、あれだけ頑張っていた変態仮面を見習えばよかったんだよ。



そういえば、実写映画といえば、フランスで作られたシティーハンター、あれはなかなか悪くなかったな。
まぁ、些か無理のある絵面はあったけど、全体的にはそこそこレベル。オススメはしないが、なんも見るのがねぇなぁレベルなら十分。
ただし、吹き替えじゃないとほんと何言っているかわからない＾＾；英語ならワンチャンあるが、フランス語は……無理っす。