元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

ロシアのウクライナへの侵略に合理性はない<「同族意識」なしでは同じ民族ではない>

2022-03-07 02:06:46 | 職場・組織等
 専制国のロシアが西側諸国に取り囲まれた焦り!!

 私は今まで「世界史」の勉強から逃げてきたので、あまりにも勉強不足で認識不足を感じている自分がいる。しかし、ことプーチン大統領になると彼の歴史認識はどうなっているのか疑いたくなる。9世紀後半から13世紀半ばまでウクライナに起源を発するキエフ大公国という大国があり、その中にロシアも含まれていたのであり、ロシアとウクライナは同じスラブ民族であったというのである。むしろ、ウクライナの方がこれら民族の故郷でもあるという。その後、ロシア側は東の方から来たモンゴル帝国の支配下になる。そして、ロシア革命が起こったのちに、ウクライナとロシアは、ソ連邦が崩壊するまで同じ連邦の下にあった。そこで、ロシアとウクライナは、兄弟同士でありソ連邦の下では同じ政治体制で機能していたというのがプーチンのもともとの侵略の主張のようなのだ。

 しかし、民族の定義は様々あり難しいようだが、少なくとも「同族」の意識がないと同じ民族とはいえない。同族であるかどうかは、その集団の中に芽生えた「意識」の問題でありウクライナがロシアを同族でないとするなら、同じ民族ではない。これは、それぞれの歴史的な文化的な過程において作られていくものなので、たとえ元は同じ民族であっても、今はウクライナ民族であるという認識が出来上がっているのであって、とても同じ民族とはいえないのではないか。今ではロシアとウクライナという全く違った主権国家があるのに侵略していくのは、実にばかげている。どう考えても、いまさら元々同じ民族で兄弟同士だから「統合」しようというのは筋が通らないのである。

 結局、専制国家であるロシアが民主自由国家に取り巻かれてしまい、ウクライナまでもNatoに加入すると、直接西側諸国と相対することになり、それでは自分の専制の座が脅かされてしまうということなのだろう。ソ連の崩壊前では、周りを固めていたポーランドやル-マニアなどの国家があったがこれらもNatoに加入してしまったところであり、ウクライナが抜けると丸裸になる。思うにナポレオン侵攻や第2次世界大戦のドイツ侵攻の悪夢が頭から離れないプーチンとしては、何らかの緩衝地帯を設けたいということなのだろう。ウクライナとしてはいい迷惑であろう。

 全くプーチンに正義はない。プーチンがこういった合理的でない主張をするのは、戦争をするための、他に合理的な理由が見つからないからだろう。それとも本当に同じスラブ民族の共通の論理展開が可能だと今でも考えているとすれば、誤った歴史認識もはなはだしい。彼の従来からの主張(論文)を見てみると、そう思い込んでいるような感じでもある。 

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