元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

「邪魔」は人間生活の一部・物の見方が変わるメリットも=ブレーンストーミング・ディベートも大切

2022-01-22 18:17:10 | 職場・組織等
 邪魔をパフォーマンスをする際の「障害物」として見るのは間違いなんだと思う!!

 【邪魔が入るのも人間の生活の一部なんだと思う】(シンガー 米のノーベル賞作家)<注1>

 彼は、社会からすべてをリタイヤーした今になってから、これを読んで大いに感じるものがあった。それは同意したのではなく、自分は今までこの反対の生き方をしたという後悔からである。

 彼の場合は、この邪魔なるものを「障害物」とみなした。学生時代は、テストの点数が悪いのは、前の晩に母が用事を言いつけたのでその時間の分が勉強できなかったからだといい、試験日に隣のやつが騒いだので集中できなかったからだといい、全部他人のせいにした。友達だけでなく親もその「障害物」になったのである。

 社会に出てからも、自分の実力が発揮できなかったのは、全て他人のせいにした。自分のプランがうまく実行できなかったのは、A君のせいにしたのである。プランの全体はよかったように思えたのだが、A君がその細部を尋ねてきて、彼がうまく説明できなったからなのだが、それを全部A君が反対したからだと考えた。単にA君が反対したのは普段から仲が良くなく、その為の反対だったのかもしれない。まさに、A君が障害物だったのである。彼にとって、人間関係はわずらわしいものでしかなかった。

 しかし、世の中、そういうものではない。彼が職場で仕事ができるようになったのは、上司や同僚が技術・技能を教えたからである。敵視して、障害物と捉えるのは間違っている。職場の風土・雰囲気をも併せて、その環境の中で教示されて一人前に育ってきたのを忘れてはならない。だから、あのとき、だれだれが話しかけてきたから、十分なパフォーマンスができなかったというのは、言えないのである。そういうのも含めて、会社であり職場というということなので、その中で仕事をしていくということなのだ。職場は自分一人ではない。みんなで協力して仕事をしていくのが、会社なんだという認識が彼にはなかったのだ。
 
 【邪魔が入るのもときにはいいもんだと思っている。だって、書くのを中断したり、休憩したり、ほかのことで忙しくなったりすることで、ものも見え方が変わったり、視野がぐっと広がったりするもんだから】(シンガー 米のノーベル賞作家)<注2>

 まさにしかり。彼のプランが成功しなかったのは、発想はよかったのだが計画がまだ稚拙であったことによる。グレンストーミングやディベートなどの研修方法があるように、人とのやり取りの中でプランを練り上げていくものであって、そのための職場なのだ。少なくても彼が考えていた「障害物」と考えるのは、間違いなのだ。仮にもし職場にもどったら、少なくとも別の対応方法を取ると思うのだが、リタイヤーした今はもうそれもかなわない。


 <注1><注2> 2022年1月17日宮崎日日新聞「ことば巡礼」より引用

   
 

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