カヤの木は沢山見てきたが、この木は県第2位の幹周6.5mの巨木で、樹高19m、町指定天然記念物である
推定樹齢は300年以上ということだけで詳細は不明
大カヤまでは道らしい道がなく畑のあぜ道を歩いた
小さなお堂の前にカヤの木は雄大にそびえ立っていた
見るからに淋しそうな場所だった
丹波市春日町の長王に市指定天然記念物の「稲荷古墳のヤマザクラ」がある
このヤマザクラを探すのには苦労した
船城神社の辺りにあるのかなと思ったが全く判らない
丁度、畑仕事をしておられたおじいさんに尋ねてみた
「この辺りに大きなヤマザクラがあると聞いたんですが、どこにあるんでしょうか?」
「おお、あの木かぁ、それなら向こうの方や、ここからじゃ判り難いなぁ」
畑仕事の手を止め、向こうの山の麓が見える所まで私を案内してくれた
「あそこに黄色い重機が見えるやろ」
(うむ?山の麓に重機が見える?おじいさん、そんなに目が良いの?)
「あの辺りの道を行って、途中から車で行けんようになるから、歩いて行くと矢印がある、その向こうにサクラがあるよ、立派なサクラやでぇ、なんなら私が案内しようか?」
「いえいえ、そこまでして頂かなくても結構です」
「神戸から来たんか?」と遠くに止めていた車のナンバープレートを見て私に尋ねてきた
「はい、そうです」(私でも見難いのに何でそんなに目が良いの?)
お礼を言ってその場を立ち去った
それにしても、視力バッチリのおじいさんだった
おじいさんの助言通り、細い道を山方向へ走らせた
重機も見える
突き当たりに民家?作業小屋?みたいな家がポツリとあった
そこに車を停めて歩き出した
付近はモミジの木がいっぱい植えられていた
そんな道を歩いて行ってもどこだか判らなかった
途中の三叉路まで引き返して別の細道を歩いて行ったがサクラはなかった
熊やイノシシが出て来そうで怖くなってしまった
ひょっとしたらこの道じゃないのか?
もと来た道を引き返し、少し東へ走ってみた
すると、もう1本の細い道が山に向かって続いていた
その道を走って行った
重機が直ぐそばに見えた
この道だったようだ
どこに車を停めて良いのか判らずそのまま車を走らせた
すると目の前に矢印の案内板が見えた
(もっと手前で車を停めておくべきだったようだ Uターンするのが結構大変だったもの…)
矢印の案内板から直ぐにヤマザクラが見えた
ちょっと不気味な雰囲気がした
このヤマザクラは市指定天然記念物、幹周4.13m(県第3位のヤマザクラ)、樹高27mの巨木である
また稲荷古墳は、奈良飛鳥の石舞台を小さくしたようものだった
そして、ヤマザクラはその石室を守るかのように立っていた
飛鳥の石舞台の石室内に入ったことがあるが、ここのは中を覗き込む勇気すらなかった
周りが薄暗く古墳ということもあって段々怖くなってきて長居は出来なかった