思うがままに

Step by Step

チェイサー

2010-10-30 | 映画・ドラマ

2008年

amazonより
追っているのは闇か、光か―
実在の事件をもとに衝撃の映画化!世界中を熱狂させた戦慄のクライム・サスペンス!
デリヘルを経営する元刑事ジュンホの元から、女たちが相次いで失踪。
時を同じくして、街では連続猟奇殺人事件が勃発。
ジュンホは、女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミンに辿り着く…
「女たちは俺が殺した。そして、最後の女はまだ生きている」
捕らえられたヨンミンはあっけなく自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまう。
警察すらも愚弄される中、ジュンホだけは、囚われた女の命を救うため、夜の街を猛然と走り続ける。
交錯する二人の運命は、やがて想像を絶する衝撃の結末へと向かっていく―

・第61回カンヌ国際映画祭 特別招待作品 ミッドナイト・スクリーニング部門
・第45回韓国アカデミー賞(大鐘賞) 主要6部門受賞<最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞、企画賞、撮影賞、BMW人気賞>
・第7回大韓民国映画大賞 主要7部門受賞<最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞、新人監督賞、照明賞、脚本賞、編集賞>


韓国ドラマ「復活」(このドラマは最高!)の中で探偵役としてオム・テウンを喰ってしまうほどの存在感を示したキム・ユンソク
彼が主役のホラー要素たっぷりのサスペンス映画だ!
この映画を観て、韓国映画の実力が中途半端なものではないことを証明していると痛感した
ハラハラドキドキ、ユーモアも交え映画はリズム良く展開する
からくも逃げ出したミジン
助かる・・・と、思わせておいて、実はとんでもないシーンに繋げるのは反則!
これには、ガーンと一撃を喰らったような気分
日本映画だったらこんな惨い展開にはしないはず。。。 と、言っても、この映画は実話をもとにしたものだから仕方ないのか?
一方、実話だとしたら、韓国の警察はあんな無能なのか?
そんな突っ込みを入れたくなるのも韓国映画の面白いところ
観る者をスクリーンの中に引き込ませる”コツ”を全編に散りばめた凄い映画だった

ミジンの娘が「レオン」のマチルダとダブった
レオンとジュンホ
映画の中での設定と言えども、そのお互いの人間性(国民性?)の違いが比較できるのも興味深い

ダークマン

2010-10-30 | 映画・ドラマ

1990年

amazonより
顔を変え、生まれ変わる男“ダークマン”とは一体何者なのか!?
「スパイダーマン」サム・ライミが放つ痛快アクション巨編!
遺伝子工学に心血を注ぐペイトン(リーアム・ニーソン)は、希望に燃える若き科学者。
ところが弁護士をしている恋人ジュリー(フランシル・マクドーマント)が手にした収賄事件の証拠書類がもとで、殺し屋一味に襲われ、瀕死の大火傷を負ってしまう。
辛くも一命を取り留めた彼は、全身を人工皮膚で覆い隠し、暗闇の超人ダークマンとして復活。
絶望を復讐心に変えて、マスクを使った変装テクニックで犯罪組織の撲滅に立ち上がる。
ある日突然パワーを手に入れたヒーローの苦悩を、息もつかせぬ展開で描いた本作は、まさに「スパイダー・マン」の原点!
摩天楼の上空で宙吊りになったまま繰り広げられるクライマックスの空中戦まで、度肝を抜く見せ場の連続で描く痛快作だ。

WOWOW/サム・ライミ特集第3段
これはなかなかの復讐劇で面白い快作となっている
ただ、私的にはリーアム・ニーソンが苦手
それに「ファーゴ」で米アカデミー主演女優賞を取ったフランシス・マクドーマンドもあまり好感が持てない
彼女が「XYZマーダーズ」にも出ていたとは驚いた
ラストはペイトンがブルース・キャンベルの顔になっていたのは、サム・ライミのちょっとした悪戯か
よっぽど彼がお気に入りなのかな
最後はふふっ。。。と、終わらせてくれたのが、さすがサム・ライミ!

死霊のはらわた

2010-10-30 | 映画・ドラマ

1983年

amazonより
森の別荘で楽しい休暇を過ごそうとやって来たアッシュら5人の若者たち。
地下室で偶然見つけた「死者の書」という古文書とテープレコーダーを見つけた。
そこに録音されていた音声は、森に封じ込められていた悪霊を蘇らせてしまう呪文でだった!!
復活した邪悪な死霊が次々と復活し、不死の怪物と化した悪霊が若者たちに次々と取り憑き、その姿をおぞましいゾンビに変えてしまうのだ。
アッシュは果敢にも立ち向かうのだが…

WOWOW/サム・ライミ特集第2段
サム・ライミとブルース・キャンベルはホラー映画の代名詞
(ブル-ス・キャンベルはホラー映画顔かも知れない)
この頃、世間はホラー映画全盛期だったような気がする
その中での代表作が「死霊のはらわた」
久し振りに観たが、もう当分は観たくない

ところで、昔 淀川長治さんが「サムライミ」という名前を気に入っておられたことを、ふと思い出す

スペル

2010-10-30 | 映画・ドラマ

2009年

amazonより
ハリウッドで次回作が最も期待される監督サム・ライミが『スパイダーマン』の次に仕掛ける、ショック・エンターテインメント!

構想10年。サム・ライミが最もやりたかった企画がついに実現!デビュー作『死霊のはらわた』から26年。
大ヒット作『スパイダーマン』シリーズの成功を経て、ハリウッドで全てを手に入れたサム・ライミが、構想10年以上の本作を満を持して撮りあげた!

鑑賞後の驚異的な満足度!圧倒的な作品力がホラー映画の壁をぶち破る!全米での熱狂そのままに、日本でも劇場公開時に著名人はじめ多くの観客の驚異的な満足度を得た本作!
どろどろした旧式のホラーではない、かつて経験したことのない「新しい衝撃」、ショック・エンターテイメントの誕生!

タランティーノも大絶賛!2009年全映画の中で堂々の第2位!
コメント:これまで死ぬほど映画みたけど、『スペル』は最高にハイになってテンションが上がったよ!今年一番の映画のごちそうだ!!

きっかけは老婆へのほんの小さな不親切、逆怨みで言い渡されたある「呪文(スペル)」が“無辜の銀行員の平穏な日常”を跡形もなく変えていく。
何故? どうしたら? 映画史にその名を刻むであろう「怪婆」の理不尽な脅威に怯えながら、主人公と辿る「恐怖の3日間」。
タイムリミットの72時間で、あなたはその「言葉(スペル)」の呪いを解いて生き残ることができるか?


WOWOW/サム・ライミ特集 第1段
スパイダーマンで一躍有名になったサム・ライミが初心に戻って撮った?オカルトホラー
とにかくおばあちゃんが身持ち悪い!
次々と映し出される気持ち悪さと、へどが出るようなの仕掛け連続
サム・ライミはその辺の異常者か? と思わせるほど観る者を唖然とさせる
この映画で気になるのがヒロインの演技の下手さだ
しかし、サム・ライミは敢えて彼女に恐怖感を前面に出した演技をさせなかったのかも知れない
そうすることで、一種パロディーっぽさを演出して、映画全体を単なるオカルトホラーではないホラー映画としての新境地を開きたかったのでは?と考えさせられてしまう
初期の快作「XYZマーダーズ」も、もう一度観てみたい

ところで、駐車場に停まっていた年代物の車
あれは「死霊のはらわた」で若者5人が乗っていた車では?
既に削除してしまったので再確認しようがないが、あの車だったら?
サム・ライミは「誰か 気付く人がいるはず」とほくそ笑んでいるような気がする

ショコラ

2010-10-29 | 映画・ドラマ

2000年

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すべての人を幸せにする不思議なチョコレートを売る母娘の心温まる物語。
氷のように閉ざされた村にやってきた不思議な母娘。
ふたりは、村の人々が見たこともない美味しそうなチョコレートであふれたお店を開店する。
客の好みにピタリと合わせて勧められるチョコレートに村の人々は虜になっていき、皆の閉ざされた心を解き放っていくが…。


この映画は私のお気に入りのひとつ
またNHKのBS2で放映されたので観てしまう
チョコレートでこんなに人は幸せな気分が味わえるものなのか?と感じる人も多いだろうが、とにかく美味しそうな雰囲気が溢れた見事な映画だ
特に頑固ばあちゃんのジュディ・デンチの名演(アカデミー助演女優賞ノミネート)、ジュリエット・ビノシュ(同主演女優賞ノミネート)のふんわり暖かい笑顔の魅力、頑なで優柔のきかない村長
アルフレッド・モリーナが映画の中で存分に生かされている

どうしても許せないヴィアンヌ!と怒り心頭の村長
彼女のお店のウィンドウに飾られていたチョコレートを壊しに行く
飛び散ったチョコレートの欠片が下唇にくっ付く
『これは・・・何?』と言わんばかりに舌で舐める村長
そして理性を失ったかのように飾られてるチョコレートにむさぼり食べるシーンは圧巻!

ああー 楽しく幸せな気分が味わえる映画だ
ジョニー・デップも出ているが、彼の存在は村長に完全に掻き消されたようで、これもなかなか見方によっては面白い
却って、彼が出てる部分を他のエピソードで補った方がもっとショコラが生きたような気さえする
とにかく心温まる素晴らしい映画だ

ATOM (日本語版)

2010-10-29 | 映画・ドラマ

2009年

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夢のような空中都市、メトロシティ。
天才科学者テンマ博士は事故で命を落とした愛息、トビーの身代わりにと最新型ロボットを作る。
姿はそっくりで、記憶もトビーのまま。
仲間のお茶の水博士が開発した<ブルーコア>という究極の未来型エネルギーを搭載。
でも結局はロボット、息子の代わりにはならないと、テンマ博士は彼を追い出してしまう・・・。
居場所を求め初めてやってきた地上でロボットは自らを「アトム」と名乗る。
新しい仲間もでき、父と別れた寂しさを抱えながらもたくましくなっていく。
そんな頃、メトロシティのストーン大統領は<ブルーコア>の軍事利用を目論み、アトムの捜索を始める。
捕らえられ、テンマ博士と再会するアトム。
メトロシティと地上を巻き込んだ壮絶な戦いが、いま始まる!

上戸彩さんと役所広司さんの日本語版
役所さんの声がスクリーンの中で完全に浮いてしまっている
原語版はニコラス・ケイジだとか・・・
それにドナルド・サザーランドがお茶の水博士、ナレーションがシャリーズ・セロンと言うことだから映画通ににはたまらいないキャストだと知って驚いた
さて、アトムは小さい頃TVにかじりついて良く見たものだ
その頃が懐かしく思い出される
このATOMはなかなか良く出来ていると思うし泣かされる所もあっておじさんにはぐっと来る
しかし、展開を急ぎ過ぎた慌ただしさが随所に見られる
もう少しじっくりATOMの生い立ち、テンマ博士の心の葛藤を描いていればもっと感動的なストーリーになったような気がする

この映画で気に入ったのはロボット犬、あいつがとにかく面白かった

スリーキングス

2010-10-28 | 映画・ドラマ

1999年

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イラクで手に入れた1枚の地図。
そこには大量の金塊の隠し場所が記されていた。
砂漠に眠る莫大な財宝を探し求めて、あまりにも危険でスリリングな男たちの冒険が始まる。

湾岸戦争停戦直後のイラク。
勝利が確定し、帰還の準備を始めるアメリカ兵たちは大ハシャギ。
でも勝ったところでそれほどましな生活が待っているわけじゃない。
そんな気分の男たちが偶然1枚の地図を手に入れる。
そこにはイラク軍がクウェートから奪った金塊の隠し場所が記されていた。
「負けた国の兵士から奪うのは簡単だ」4人の男たちは、停戦ラインを越えてイラク領内に侵入する。
莫大な額の財宝を求めて…。
しかし、彼らを待っていたのはとてつもなく危険な冒険だった!
『ER緊急救命室』で一躍スターダムに登りつめたジョージ・クルーニーが、シニカルでクールなゲイツ少佐を熱演。
報道されなかった真実の湾岸戦争をブラックユーモアで駆け抜ける、とてつもなくスリリングな新種のアクション・アドベンチャー。

マット・デイモンに良く似たマーク・ウォールバーグは最近観た「マックス・ペイン」に出てたので おおっっとなった
全体的に緊迫感のない映画 これは監督の狙いだったのか?
湾岸戦争の経緯に疎い私には何を語りかけたいのか分からない

母なる証明

2010-10-28 | 映画・ドラマ

2009年

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韓国の鬼才:ポン・ジュノが放つ“人間の真実”に迫る傑作サスペンス!ウォンビン待望の復帰作品!
衝撃のラストに圧倒!“人間の真実”に迫る傑作サスペンスが誕生!

漢方薬店で働きながら一人息子のトジュン(ウォンビン)を育て上げた母(キム・ヘジャ)。
二人は貧しいながらも、母ひとり子ひとりで懸命に生きてきた。
息子は、内気だが朗らかな純粋な青年であった。
ある日、二人が住む静かな街で凄惨な殺人事件が起きる。
一人の女子高生が無惨な姿で発見されたのだ。
事件の第一容疑者として、トジュンの身柄が拘束された。
彼の無実を証明するものは何もない中、事件の解決を急ぎ警察は形ばかりの捜査を行い、トジュンの逮捕に踏み切ろうと画策する。
一方、弁護人はやる気もなく、有罪判決は避けられないように見えた。
無実を信じる母親はついに自ら立ち上がり、息子の疑惑を晴らすため、たった一人で真犯人を追って走り出す。

・第62回カンヌ国際映画祭 ある視点部門正式出品
・第22回日刊スポーツ映画大賞・外国作品賞 受賞
・第82回米国アカデミー賞外国語映画賞部門・韓国代表作品
・第83回キネマ旬報ベスト・テン 第2位

バスの中でひとり景色を眺める母
その近くで乗客が踊っている
やがて、太ももに針を打ち一緒に踊り出す
母としての苦悩の舞? 母としての歓喜の舞? 母としての狂気の舞? が延々とラストシーンに映し出される
この強烈なエンディングを映画として正当化すべきなのか?それとも非難すべきなのか? 私は悩む。。。。

知恵遅れの優しいひとり息子と彼を育てきたひとりの母
その息子が殺人を犯したということで逮捕される
冤罪だと信じきる母に、たまたま殺人現場に居合わせた廃品回収の老人からその日の真実を聞かされる
それは息子が真犯人だということだった!
母はその老人を殺し家に火を放つ
その後、警察から真犯人の青年が捕まったという知らせを受ける母
本当の犯人じゃないと言うことを知りながらも、その青年と面会
「あなたには両親がいるの?」「いません」
『あなたには私のように悲しむ母も父もいない だから身代りになって・・・』と、母は自分を諭し、号泣しながらもその青年に罪をなすりつけたままにする
ただ自分の息子を救うためだけに・・・・

これが「母なる証明」というものか?  そして、ラストの母の舞
人間の隠れた一面を強烈にスクリーンに映し出す

ウォンビンとキム・ヘジャの圧倒するような熱演があるからこそ、この映画を観て余計複雑な余韻が残ってしまう

パラサイト・バイティング 食人草

2010-10-27 | 映画・ドラマ

2008年

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メキシコでリゾートを無邪気に楽しむアメリカ人ティーン、ジェフ、エイミー、ステイシー、エリック。
4人は現地で知り合ったドイツ人青年マティアスとギリシャ人ディミトリに誘われ、マヤ遺跡の探検に向かうことに。
遺跡は蔦に覆われた小高い石造の神殿。
現地に着くと地元民が口々に何やら警告を発するが言葉が通じず戸惑ううちにいきなりディミトリが毒矢で殺されてしまう。
武装した地元民に包囲され、丘に追い込まれる4人とマティアス。
圏外のはずの丘で聞こえる携帯電話の着信音。
それは井戸の底から鳴っていた。
井戸の底で彼らが目にするのは、いくつもの死体と着信音のような<鳴き声>を上げる蔦だった。
触れた人間の体内に入り込み寄生する<肉食蔦>に侵されていく仲間たち。
医学生のジェフは即席の外科手術で摘出を試みるが・・・

怖いもの見たさについホラー映画を観たくなる
DreamWorksの映画だから、そんな駄作ではないだろう? と ちょっと期待
食人草はCGを使ったらもっと緊張感が出たのかも知れないが、演技陣が結構しっかりとしていて観る者を狂気の深みに誘ってくれて見応え充分
脱走したひとりの女性 その後に救援に向かう二人の男性
また、同じ目にあうのに・・・
そんなラストシーンはホラーものにはつきものだけど
安堵させておいて、また始まろうとする狂気
まあ、面白かった

レイチェルの結婚

2010-10-27 | 映画・ドラマ

2008年

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依存症リハビリ施設の入退院を何度も繰り返しているキムが、姉レイチェルの結婚式に出席するため実家に戻って来る。
だがキムのささいな言動が、家族内の複雑な問題を浮き彫りにしてしまう。
結婚という人生最良の日に、心の痛みをぶつけ合い、緊張感に張り裂けそうになる一家。
だがそんな一人一人をつないでいたのは、見えない家族の絆だった…。

この映画でアン・ハサウェイは米アカデミー主演女優賞にノミネートされ、いわば彼女の代表作でもある
「プラダを着た悪魔」で彼女の大きな瞳にぞっこんとなり、「ブロークバック・マウンテン」での脱ぎっぷりにビックリし、「パッセンジャーズ」で演技力を再評価させられて益々好きになった
この映画では、幼い弟を交通事故で死なせてしまったことをずっと心に重く仕舞い込み、更に薬物中毒で入退院を繰り返す自分は家族の中では完全な異端児という設定を見事に好演している
ホームビデオのようなドキュメンタリータッチの映像も彼女の不安定な心境を重ね取りしたようでどんどん引き込まれて行く

久し振りにデブラ・ウィンガーを観た
「愛と青春の旅立ち」の彼女も、今はおばちゃんかぁ・・・