思うがままに

Step by Step

チャーリー

2011-04-30 | 映画・ドラマ


1992年

amazonより
20世紀を代表する偉大なる映画人にして喜劇王チャールズ・チャップリンの人生を、『ガンジー』『コーラス・ライン』などの名匠サー・リチャード・アッテンボローが映画化。
ロンドンからアメリカを巡業中に映画と出会ったチャーリー(ロバート・ダウニーJr.)は、やがてハリウッドの門を叩き、数々の名作を撮り続けていくが、戦時中のナチス批判など政治思想的発言から戦後は赤狩りの危機に遭い、アメリカを離れる…。
   女性へのトラウマから発生する数々のスキャンダルなど、人間としての赤裸々な面は最小限に止められている食い足りなさはあるものの、作り手たちの喜劇王に対する畏敬の念はしかと伝わる力作。
アッテンボロー映画の常連アンソニー・ホプキンスがマスコミの聞き手となってチャーリーに過去を回想させていくという構成が秀逸だ。
ダウニーJr.の熱演も素晴らしい。

チャップリンの映画は「モダン・タイムス」「街の灯」等、大好きな映画が多い
特に「街の灯」は私のベスト10に入る映画だ
そんなチャップリンの自伝的な映画がこの「チャーリー」
チャップリンがどんな人なのか映画を観ればすぐに分かるだろうが、この映画では映画に纏わる色んなエピソードが盛り込まれていて実に興味深い
もう一度「街の灯」が観たくなった
そして彼のけなげな心遣いに涙したくなった


めし

2011-04-24 | 映画・ドラマ


1951年



NHKプレミアム 『山田洋次が選んだ日本名作100選』 第5作目
原節子が長屋住まいの主婦を演じているが、やはり美しい!
ただそれだけで、ストーリーを深く考える気になれない

映画の中でスカッとしたのが、小林桂樹が生意気で口ばかりの島崎雪子に向かって「自分の布団ぐらい自分で敷きなさい!」と言ったところ
世の中には自分は楽して口ばかり達者な人間がゴロゴロいる
そんな人間を嫌というほど見てきた


エネミー・オブ・アメリカ

2011-04-16 | 映画・ドラマ


1998年

amazonより
弁護士のディーン(ウィル・スミス)は、テロ防止を名目に“通信システムの保安とプライバシー法案”を作ろうとする国家安全保障局行政官レイノルズ(ジョン・ヴォイト)が反対派議員を殺害した現場を撮影したビデオテープを手に入れたことから、家族ごと命を狙われるはめになり、情報ブローカーのブリル(ジーン・ハックマン)との接触を図る…。
 『トップガン』 『クリムゾン・タイド』などで知られる製作ジェリー・ブラッカイマー、監督トニー・スコットの名コンビによる、もはやよその国の絵空事とすませるわけにはいかないポリティカル・サスペンス。
劇中あちこちに盗聴などで簡単にプライバシーが暴かれていくなど、ハイテク機器の脅威が描かれていくのも現代ならではの恐怖を感じさせる。


二度目の観賞
スリリングで奇抜なストーリーと見事なカメラワークと編集、ジーン・ハックマン、ウィル・スミスの存在感も際立ち、これぞブラッカイマー製作の映画と思わせる
我がマンションも監視カメラだらけ
この映画を観たら私も知らず知らずのうちに監視されていると思わせてくれる
ぞっとする!


脱出

2011-04-15 | 映画・ドラマ


1944年

amazonより
ハリウッドに伝説を刻みこんだ、ボギー&バコール初共演作!
文豪ヘミングウェイのベストセラー小説を名匠ハワード・ホークスが映画化したアクション巨編!
フランスがナチス・ドイツに降伏した1940年。ナチス支配下となったフランス領マルチニックで、釣り用大型ボートの貸し出し業を営むハリーは、ドゴール派の活動を支えるホテルの主人からレジスタンス運動への協力を頼まれる。初めは渋っていたハリーも、ナチスの横暴なふるまいを見かね、ついに立ち上がるが……。
文豪ヘミングウェイのベストセラー小説をノーベル賞作家のウィリアム・フォークナーが脚色。名匠ハワード・ホークス監督、ハンフリー・ボガートと後に私生活でもパートナーとなるローレン・バコールが初共演を果たしたアクション巨編。


ジョーク連発のような会話ばかりで嫌味にしか思えないし、はっきり言って良い台詞だなぁーなんてお世辞にも言えない
ローレン・バコールの魅力も私には伝わってこない
ボカードもしかり
面白くも何ともない


山登り・ハイキングリスト 2011年

2011-04-13 | 山登り・ハイキングリスト2011

'11年
 ・01/03  高御位山へ
 ・01/08  和布山~テレビ塔山へ
 ・02/16  扇山~角尾山へ
 ・02/19  木谷山へ
 ・03/06  稲見町を歩く
 ・03/19  廻谷と北西の山へ
 ・04/13  大坂山へ



山登り・ハイキング リスト '10 
山登り・ハイキング リスト '09 
山登り・ハイキング リスト '07、'08 


17歳の肖像

2011-04-12 | 映画・ドラマ


2008年

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学校では学べない、エデュケイションー
年上の彼により、私は大人になった…
ニック・ホーンビィ(『ハイ・フィデリティ』『アバウト・ア・ボーイ』)脚本で贈る17歳の少女が大人の女性へ成長する過程を描いた回想ラブロマンス
第82回アカデミー賞: 主要3部門ノミネート作品賞/主演女優賞/脚色賞

1961年、ロンドン郊外。ジェニーはオックスフォード大学を目指す16歳。
進学のための味気ない毎日を送る日々。
ある大雨の日、倍も歳の離れた大人の男性デイヴィッドに出会い、初めてのクラシックコンサートやエレガントなディナーなど
刺激的な大人の世界に魅了され、恋の虜になっていく。
だが彼にはある「秘密」があった…。
主演は21世紀のオードリー・ヘップバーンと称されるキャリー・マリガン。

17歳になる前の女の子ってこんな感じなのかな
それを今さら知ってどうする??

女の子を引っかける二重人格のような役のピーター・サースガードはまさに適役
「フライトプラン」の彼は良かった!
父親役のアルフレッド・モリーナもすぐに「ショコラ」の村長だと分かった

アカデミー作品賞にノミネートされたというが、私にはこの映画の良さは伝わってこない


ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

2011-04-11 | 映画・ドラマ


2009年

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結婚式を2日後に控え、新郎のダグは独身最後の夜を満喫すべく、友人たちとラスベガスの高級ホテルのスイートで散々バカ騒ぎをして楽しんだ。
しかし翌朝二日酔いから目覚めると、部屋は荒れ新郎の姿は消えていた。
一体彼らに何が起きたのか!?
ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズほか出演。

アメリカで大ヒットしたコメディー映画だという宣伝につられて観る
笑えないコメディー
何でそんなに笑えないのか分からない
友情出演?のマイク・タイソンにはビックリ!


鉄道員 ぽっぽや

2011-04-10 | 映画・ドラマ


1999年



NHKプレミアム 『山田洋次が選んだ日本名作100選』 第4作目
鉄道員であったがゆえに、生まれて間もない娘の死を見とれなかった乙松に現れる小さな女の子
その娘が死んだはずの自分の娘であった・・
その女の子が女子高生(広末涼子)となり、二人で暖かい鍋を囲むシーンはこの映画の中で特筆するほど素晴らしい
結果として、大竹しのぶの名演も霞んでしまったようだ

とても好きな映画だけれど、ラストシーンもそうだが、小林稔侍の存在をもう少し引き気味にした方が良かったような気がする
何か もったいぶったような演技がどうも苦手で余韻がじっくり味わえない

WOWOWの「空飛ぶタイヤ」で流れた「テネシーワルツ」
そのドラマを観ていて、どこかでこの曲を聴いた記憶(綾戸智恵の唄は別 あんな唄い方は許せない!)があったと思い巡らせていたのだが
この「鉄道員」だった!


勝手にしゃがれ

2011-04-10 | 映画・ドラマ


1959年

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ジャン・リュック・ゴダール監督の長編デビュー作にして映画史上に輝く革命的傑作。
警官殺しの小悪党(ジャン・ポール・ベルモンド)が、パリにやってきた米国娘(ジーン・セバーグ)に惚れるが裏切られ、路上で警察に射殺される。
要約すればこれだけの話を、イタリアン・ネオレアリズモにならって撮影所ではなく、部屋や街路で昼夜かまわずルポルタージュのごとく、手持ちカメラで2人の軌跡を活写。
その即興的演出、ジャンプ・カット中心の編集は追随者を次々と生んだ。
   実話系週刊紙から原案を提供したのはフランソワ・トリュフォー、監修に名を連ねたのはクロード・シャブロル。
批評家仲間で、先に監督進出していた彼らの友情のもと、ゴダールはB級犯罪映画へのオマージュをこめて製作。
ヌーヴェルヴァーグの永遠のシンボルといえる1本。

ああー 画面を観てるだけで煙たくなるし、煙が眼に染みそうだ
画面が変わる度にタバコに火をつける
ベッドも床もタバコの灰だらけ?
この映画のために何本タバコを吸った??
二人の会話も何が何だか分からないし、最後の彼女の裏切りを深く探ってみる気にもなれない
永遠の傑作と言われるこの映画
私には洒落た映像と音楽のお遊び気分の中に、不細工なベルモンドとチャーミングなジーン・セバーグがじゃれあっているとしか思えない
こういう手の映画は苦手


街の野獣

2011-04-09 | 映画・ドラマ


1950年

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92年に『ナイト・アンド・ザ・シティ』としてリメイクもされた、ジュールス・ダッシン監督による人間ドラマ。
ロンドンを舞台に、一攫千金を夢見る若者が手段を選ばない汚いやり口でプロモーターになり、周囲の反感を買い闇に葬られていく姿を描く。

原題は「Night and the City」
それが邦題は「街の野獣」とは 少し変 いや かなり変
タイトルは別としてモノクロの迫力、リチャード・ウィッドマークの鬼気迫る演技、レスラーが本気で格闘するシーン、痛ましい結末
見応え充分の映画だった!