思うがままに

Step by Step

一二峠の無難の木

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬

「一二峠の無難の木」は説明板に書かれていたが、「ホイ峠のブナの木」と読む
村岡美方線(89号線)の旧村岡町と旧美方町の丁度境界線が一二峠となり、その峠辺りにブナの木があった
幹周3.7m、推定樹齢350年、県指定郷土記念物である
ただ、残念ながら2005年の突風で幹が折れてしまったようだ
満身創痍とはこのことだろう



なんて無様な格好になってしまったの?
自然の中で自分だけの力で耐えてきたのに…


このアングルだとちょっとましに見える


折れてしまった幹が近くに置いてあった
無造作に置かれた姿に少し痛々しく思えた

あるHPから、幹がある頃の写真をお借りした
さぞかし綺麗な木だたんだろうなぁ


瀞川稲荷

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬
兎和野の大カツラのあと、村岡美方線(89号線)を板仕野の方面へ向かった
目的地は瀞川稲荷の辺りの板仕野のカツラだった

兎和野高原を過ぎ峠を越えると目の前に美しい棚田が広がっていた
やがて瀞川稲荷への山道へ入って行った
この瞬間から民家は途絶え、山道は狭く暗く、はっきり言って気持ち悪い世界に入って行った
瀞川稲荷の近くまで登って行き、案内図の公衆便所辺りに車を停めた
車の絵から公衆便所までは結構距離があった
(その車のカップルは楽しそうに笑っているけれど、そんな笑えるような山道ではない!)



参道を歩いて行く
観光客は誰もいないし、陽が西に傾き、鬱蒼とした森と不気味な境内の雰囲気、鳥居、大岩、木の根等が次第に私の気持ちを萎えさせ始めた





カツラの木はどこだ??
境内の崖から川の上流辺りに目を移すと、何となくカツラのような感じの木があった

妻は既にここへ来る山道の段階で「これ以上主人には付き合いきれない…」とでも言いそうな雰囲気で寡黙になっていた
そんな折、奇妙な"根上りのアカマツ"があった
この木がまた私を気持ち悪くさせた



私もこの場所にいること自体に限界を感じていた
何かにとりつかれそうな幽玄とした雰囲気が怖くなってきた
で、板仕野のカツラを確認することなく、瀞川稲荷をあとにした


兎和野の大カツラ

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬
和池の大カツラ(但馬高原植物園内)の近くに兎和野の大カツラがある
(こちらは一般ハイキングコースにあり無料)
村岡美方線(89号線)のロータリーのようなところに車を止めハイキングコースを約10分ほど歩くと大カツラに辿り着く
但し、途中側溝から溢れ出た水で歩道がビシャビシャの所が2箇所あった

大カツラはこうでなくっちゃ…と思わずこの樹形を見て思った
県指定天然記念物、幹周11m、推定樹齢500年
根元を流れる水! 上に登って見ると川がない! どうやら根元から水がコンコンと湧き出ているようだ





ヒコバエの多さがカツラだと思わせる!
そして、この湧き水が何とも形容しがたいくらい良いのだ!









和池の大カツラ

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬

但馬高原植物園は昨年湯村温泉へドライブした時、道の駅村岡ファームガーデンのレストランで知った
その中で水の上に浮かぶような大カツラに心惹かれたものだった
場所はこの辺り

その念願がやっと叶って大カツラを目の前にして美しい姿にうっとりとしてしまった
整った美しさだ
そして根元を流れる水の清らかさも大カツラを神聖なものに高めているように思えた

だけど、何かが違う・・・
自然の中で生きてきたという生々しさを感じないのだ

兎和野の大カツラ別宮の大カツラ関の大カツラの方が良かった
私が直感的に思った自然の生々しさは、多分ヒコバエが少ないことに起因するようだ
(この後訪れた、糸井の大カツラはヒコバエが大きすぎて異様な雰囲気があったが…)
公園内にあることによって、この大カツラは人為的な剪定を受けているのだろうか?

でも美しい!
木のデッキの突端にガラスコップが置いてあった
どうやら飲んでも問題ないようだ
コップを取って筒から流れ落ちる湧き水をなみなみ注いで飲んでみた
うむ~旨い!!

和池の大カツラは県指定天然記念物で幹周16m、推定樹齢1,000年以上である
入園料500円だが、JAF会員は割引が適用されるので利用しましょう(400円だったかな?)












大笹のザゼンソウ

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬

"大沼のハルニレ"を見に行こうとしたが、倒木によって道路が塞がれていた
で、但馬高原植物園へ向かうことにした
途中、路上に車が沢山駐車していた
「ああ、ここが大笹のザゼンソウ自生地か!」(この群落は県指定天然記念物である)
もう、ザゼンソウは時期遅れと聞いていたので予定に入れてはいなかった
でも、充分堪能できた

沼地にはまだ雪が沢山残っていた
濃い紫色の花弁(?)の中に黄色い花芯(?)が見える
(私は何も判っていない…)
特に可愛い花でもないが、春を感じさせてくれる
ミズバショウの方が私は好きだ
昨年、日高町の十戸水源で見たミズバショウが良かったなぁ~






別宮カンザキの丘のケヤキ

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬
別宮の大カツラから別宮集落にあるカンザキの丘のケヤキを訪ねた
集落へ入って行く道は尋常ではない狭さだった
やがて別宮集落を見下ろす丘に辿り着くと3本のケヤキが立っていた
その内の2本のケヤキに大綱がぶら下がっていた

古くから伝わる伝統行事「お綱打ち」で、男たちが大綱を作り集落の上地区と下地区同士が別れて綱引きをするとのこと、そしてその綱がケヤキの木に結びつけられるらしい
最後はみんなで大神様へ向かって大声で叫ぶとか…






別宮の棚田

2006-04-30 | ぶらっと-棚田

別宮の大カツラ(県指定天然記念物)から湧き出る清水を引いて棚田はキラキラと輝こうとしていた
今年は大雪だったせいか水が引かれるのは例年より遅いようだ
棚田の水面に写る氷ノ山を期待していたのに…
あと1週間もすれば、棚田全体がため池のようになっていたことだろう

まだ氷ノ山は雪が残っていた
妻と私は背後の大カツラと目の前の棚田、そして氷ノ山を見ながらお弁当を食べた
心地良い風が流れていた






別宮の大カツラ

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬
別宮の大カツラは県指定天然記念物(場所はこの辺り)
幹周14.5m、樹高27.32m、推定樹齢400年

カツラは豊富な水を必要とするらしい
だからカツラの木の辺りには水が流れていることが多い
この別宮の大カツラも根元を雪解け水が勢い良く流れていた
そして、その水は麓の棚田へと流れていた

大カツラと棚田と氷ノ山、この景色は自然と人間の調和以外の何物でもないと思った
私はしばらくこの場所で大カツラのように目の前に広がる棚田と氷ノ山の雄姿を眺めていた














口大屋の大アベマキ

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬
"樽見の大ザクラ"の後、その更に南側に"口大屋の大アベマキ"がある
お互い距離的には近いようだが、車で行くとなるとぐるっと遠回りしなければならない

このアベマキは兵庫県では"上立杭の大アベマキ(全国1位)"に次いで2番目の巨木らしい
しかしながら、こちらは国指定天然記念物で幹周4.5m、推定樹齢400年の素晴らしい樹形をしたアベマキだ


近隣のマップがあったので掲載しておこう
①が樽見の大ザクラ ⑤が大アベマキ
樽見の大サクラの駐車場以降の山道が封鎖されていたが、今後この大アベマキまで山道が整備されるのではないだろうか?
それとも整備済みで、倒木か若しくは崖崩れで一時的に封鎖されているだけなのだろうか?


駐車場から徒歩5~6分ほどでアベマキに辿り着く
上立杭で見た大アベマキと違って全身が見える
風格も素晴らしい!


こうして見ると、かなり高所にあるのが判る
麓は大屋町で大屋川が流れていた


下から見上げる姿も美しい!




アベマキの太い枝にスミレが咲いていた
その場所がまるでスミレの寝床のように見えた



樽見の大ザクラ

2006-04-30 | 樹木-兵庫/但馬

"樽見の大ザクラ"と言えば兵庫県一の桜かも知れない
この桜は大屋町の山の中腹にある
国指定天然記念物で幹周5.2m、推定樹齢1,000年のかなりの老木だ
・・・
"山の中腹"で思い出したが、「常瀧寺の大公孫樹」は大変だったなぁ~
あの大公孫樹は国指定天然記念物ではないが、今思えばこの大ザクラ以上に一見の価値は充分あると思えるし、私に指揮権があるなら国天にしてあげたい!
・・・

県道9号線から口大屋の集落内に入って行き、しばらくすると樽見の大ザクラの案内板があった
山道は比較的綺麗で対向車も容易にかわせそうな感じだ
しばらくすると広い駐車場に辿り着いた
広いと言っても桜が満開時は大変な混雑振りとなるらしい


杉林の遊歩道をしばらく歩いて登って行く


やがて周りが開け桜の老木が姿を現した
この辺りはかつて桑畑だったらしい




見ているだけで痛々しく思える老木
手厚い看護をして貰えるのも国天だからこそだろう
しかしながら、ジャングルジムのような補強までして貰って、これからも生命を全うしなければならないのは気の毒のようにも思えた
安楽死は許されないのか?


近くに寄ると新芽が一杯あった
見かけは老木だが「若いもんにゃ、まだまだ負けないよ!」とでも言ってるようだ
そう! まだまだこの桜の余生は続くのだ!




ここから見ると老木には見えない!
大桜は遠くの山々を眺めながら何年も何年も生き続け、花を咲かせては人々を魅了してくれそうだ