場所が分からず、車が一台しか通れないあまりにも細い道に戸惑い引き返した
今思えばあの時は行き過ぎてしまっていたようで、「和佐父の棚田」はもっと集落の近くにあったのだ
「和佐父の棚田」は棚田百選のひとつで兵庫県香美町村岡区和佐父にある
山肌にへばりつくような和佐父の集落


棚田は意外と広くそこからの眺めは雄大だ

遠くに見えるのは氷ノ山かな?











車に戻ろうとした時、おばあさんが私に話かけてきた
私はしばらく立ち話を楽しんだ
「今の頃の山の緑が一番好きですわ!」と、おばあさんが山肌の新緑を眺めながら言った言葉がジンときた
自然を謳歌して暮らす生活 それが人間本来の生き方なのかも知れない
大分県別府市内成の棚田はとにかく雄大だ
(リンクされた地図を航空写真で見れば棚田の広さが良く分かる)
棚田百選の中でも田んぼの数は群を抜いているのではないだろうか?
棚田の一番上には石城寺があり、そのお寺の近くに湧水を下手の田畑に等分配する水分石があった
これだけの田畑を潤す湧水が流れ出ているということか・・・・
石城寺への途中に「大野家の大銀杏」がある
慌ただしく車で辿って行ったが、時間さえあればのんびりと歩いてみたいものだ
棚田の一番上にある石城寺
山門が鐘楼となっているように見える
何か謂れがあるのかも知れない
上の写真の石段を背にして下って行くと左側に「水分石」がある
石城寺から少し降りたところから見える棚田
どこまで続いているのか・・・
山吹水源に向かう途中に棚田百選のひとつである「扇田の棚田」(熊本県産山村)があった
(リンクされた地図を航空写真に切り替えると棚田が扇状になっているのが良く分かる)
山道を登って行く
田んぼがところどころに見られる
通り過ぎてから「ああーこれが扇田の棚田か・・・」
想像していた以上に小さかったし、今まで見た棚田が山肌にへばりつくようなものばかりだったから・・・なんか拍子抜けだ
狭く少ない田んぼ
しかし、畦道が扇のように美しい
山に登ってもっと上から写真を撮ればよかった
三草山を検索していたら兵庫県以外にも三草山があることを知り、棚田が綺麗だというブログをちらっと読んだことがあった
今日は『るり渓』を散策
その前に、『長谷の棚田』を訪ねてみることにした
こんな緩やかでのどかな棚田だったとは!
これは百選に入ってもおかしくないぞ!
・・・それが、その時の正直な気持ち
帰ってから、長谷の棚田が日本棚田百選のひとつだったということを知った
車でぐるーっと一周したが、今度はここの三草山に登ったあと、棚田も散策したいものだ










母とのドライブの最終地は明日香村の棚田(棚田百選のひとつ)
石舞台から更に奥に入るとあちこちが棚田でどこがメインの場所なのか分からなかった
気の向くまま車を走らせた
母が「綺麗やねぇ」と向こうに二上山を眺めながら呟いた
私も二上山の眺めは昔から好きだった
奈良に生まれて、中学3年の時に友人と初めて飛鳥を歩いた
そして、母と二人で初めてこの棚田を訪れた
明日香の様々な歴史のひとつとして、お百姓さんが育て守り続けた棚田が夏の陽を受けてみずみずしく輝いていた
ここは「上地区」からの眺め
ここは「稲淵地区」の眺め
ロープに吊るされた物?
これは「男性のシンボル」だと地の人が言っていた
(Mapionの地図は道路が途中で切れていて、もう少し上まで行けるようだ)
この場所は多くの方が紹介されているようで、展望所には案内板も立っていた
落合集落は『2005年に国の重要伝統的建造群保存地区に指定され、江戸の中期から明治期にかけて造られた斜面に建つ民家や石垣は独特な工夫があり歴史的価値が高いもので指定を受けた中では最も急な斜面にある山村集落。』
平家落人ゆかりの地でもあるようだ
「重要伝統的建造群保存地区」は国内に62か所ありこのHPに紹介されている

集落をこの場所から眺めただけだった
集落の中まで歩いて行けばもっと違った目で見られたのだが時間がなかった





酷道がやがて綺麗な道となり長者の集落が目の前に広がった
山肌にへばりつくような棚田と民家を見て唖然とした
司馬遼太郎がこの長者を訪れているのであれば、きっと神在居の棚田と同じ感想を持ったのではないかと思った
個人的には、神在居の棚田より胸にグサッときた
美しいというより表現が悪いが奇抜で壮観だったのである





長者川(やがて仁淀川に流れ込む)を泳ぐ鯉のぼり
