思うがままに

Step by Step

大公孫樹(乳の木さん)

2006-03-11 | 樹木-兵庫/丹波

県下一の大公孫樹(乳の木さん)を訪ねるのは、かねてからの私の念願だった
ただ、ネット情報では大公孫樹までの道程が尋常でないとのことでずっと躊躇していた
この大公孫樹は幹周り10m、樹齢1,300年(郷土天然記念物、県指定天然記念物)とのこと

天気予報によると今日は暖かくなるらしい
結構霧が深い朝だった

ひたすら国道175号線を北上して丹波市青垣町の常瀧寺へ向かう
大公孫樹の巨木はそのお寺の裏山中腹にある
場所は この辺り になる
以前、紅葉を訪ねた高源寺の近くである

常瀧寺は小さなお寺だった
でも、綺麗な石段が歴史を感じさせてくれた





護摩堂の前に「大公孫樹登山口」の案内板があった
それにしたがって登っていこうとしたが、そこから右へ行くのか左へ行くのか判らなかった
左へ行くような感じがするのだが、足を踏み外しそうな道だったので「えっ!?」となった
引き返して、お寺の人に道程を確認する
「左方向へ登って行き、最初のお地蔵さんを右側へ行ってください 30分程掛かりますよ」とのこと



このお地蔵さんまではそんなに距離はなかった
しかし、ここからも大変だった!
道には「ひずめの足跡」がやたら残っていた
多分、イノシシなんだろう… 私と妻は「出てくるなよ!」と呟きながらも、落ちていた枝を拾って緊急時の対応策?を講じた
(果たして効果があるのか??)

途中、道幅のある林道とぶつかってそのまま林道を登って行った
しかし、その林道も大変だったのだ!



そう!、崖崩れだ!
この時、妻は「もう帰ろうよ…」と言い出した
ここまで来て引き返す訳にはいかない
…と言っても、更に林道を倒木が塞いでいた
もう少し、もう少し…と、せっせと登って行く
相変わらず、イノシシの足跡があって生きた心地がしなかった
私共夫婦以外の登山客がいれば勇気百倍だったのに…



しばらくして、視界が開け「大公孫樹」が見えた!
私は「おおっ!素晴らしい!」と心の中で叫んだ
だって、こんな凄い木を今まで見たことがなかったもん!



かつて、この公孫樹はお寺の境内に植えられたとのことである
つまり、この場所は昔お寺があった場所というわけだ
まるで、異次元にでも誘い込まれたような幽玄とした冷気が漂っていた
そして、周りは公孫樹の葉が一面絨毯のようになっていた

















妻はどうもこういう場所が苦手なようだ
確かにあまり長居出来る雰囲気ではないことを私も感じていた


帰りは林道をそのままお寺まで降りて行くことにした
上の道が崩れていた部分の真下がこのありさま
土砂崩れで林道が埋まってしまっていた


またもや倒木が道を塞いだ



麓に下りて大公孫樹の辺りを見上げると、山肌にその枝が見えていた
秋には、その辺りだけが黄色く染まって見えるとのことだ

高源寺に行った時、何故その景色を見落としてしまったのだろうか
多分車じゃなかったら、きっと眺めていたことだろう



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