勝海舟の親父の小吉に触れる

今日は勝海舟記念館で行われている小吉展に行ってきました。大田区洗足池湖畔にある勝海舟記念館。傍には勝海舟のお墓に西郷隆盛の慰霊碑があります。幕末から明治の激動の時代を駆け抜けた勝海舟ですが、その精神は親父の勝小吉によるこものです。勝小吉なければ勝海舟はなかったでしょう。勝小吉は無役の御家人で悪行三昧、喧嘩はめっぽう強く、困っている人を見ると黙っていられないお節介やきーこの親父の教えを大切に勝海舟は幕末動乱期を幕府の幕引き役の中心人物として乗り越えることが出来ました。幕末の危機も現代の危機も同じことー勝小吉の精神が現代に必要です。

幕末は大塩平八郎の乱から

幕末というとペリー来航から始まったとよく言われます。私は大塩平八郎の乱や蛮社の獄から始まったと思っています。それは人が皆内向きになり保身に走り自ら滅びゆく方向に向かったからとみています。滅びは外圧ではなく知らぬまに内から滅びつゆくものなのだから。大塩平八郎の乱での幕閣の対応を見れば分かります。大塩平八郎が苦しんでいる民を救おうと訴えても大坂町奉行は自分たちの出世ばかりを考え対応を取らず、救民を掲げて乱を起こしました。蛮社の獄では渡辺崋山や高野長英の蘭学者が改革を掲げても危険思想と排除しました。幕閣の追求は厳しいものでした。目に見えたペリー来航の外圧よりずっと前にすでに幕府は内から滅びゆく兆しがあったのだと思います。
この状況は今の日本にもあるように思います。

逆境に身を置く天璋院篤姫

幕末動乱の時代に島津分家の娘から薩摩藩主島津斉彬の姫となり公家の近衛家の養女となって徳川13代将軍家定の正室となった篤姫。２年足らずで夫である家定が亡くなり天璋院となり江戸城大奥の大御台所となり大奥の最高責任者として幕府崩壊後、大奥を閉じました。しかも倒幕の主力は実家の薩摩藩。大奥でもけっして立場は好まれる立場ではありませんでした。しかし大奥に身を置き自らが大奥を統べることで1000人ともいわれる女中たちの頼れる存在となりました。
誰もが避けたい逆境に身を置き、自身は逆境とも感じず、そこに希望を見出し前向きに動く姿は、正に混迷深まる現代に求められる生き方ではないでしょうか。

歴史は人が創るものだから繰り返されるー戊辰戦争から太平洋戦争へ、そして現代へ

「明治陸軍の中期以降いわゆる日本的陸軍が誕生して以来大東亜戦争開始に至るまで・・・歴史はくりかえすと感じたからである。・・・彼らの態度は現状維持と保身以外の何物でもなかった」（「幕末・戊辰戦争」中公文庫より）
自衛隊を経験した軍事専門家の書いた本ですが、江戸後期からの日本を取り巻く情勢を述べながら戊辰戦争を各藩の軍制を分析して軍事的な視点から語られています。非常に興味深い本です。軍事的に見ても人の動きを見たとき歴史は人が創るもので繰り返されていることがわかります。一見平和のように見える現代の日本でも人の行動は幕末・明治から昭和、令和へと変わっていないような気がいたします。

ぷれいす東京活動報告会にオンライン参加

今日はHIV陽性者のケアするぷれいす東京の活動報告会にオンライン参加しました。2年前までは会場での活動報告会でじかにお会いして交流する機会もありましたがコロナ渦中でオンライン報告集会となりました。コロナ渦中でHIV陽性者の生活不安も心配なところです。本日は北海道での同性婚訴訟での同性婚を認めないのは違憲との初の判断が出た札幌地裁での原告と代理人弁護士がトークイベントを行いました。一人一人が声を上げていけば社会は変えられると勇気を与えられた行動です。しかしながら、まだまだ社会の中では理解されない現実が多々存在しています。お互いの立場を認め合うには、一人一人が他人事ではなく当事者意識を持って行動していくことが必要だと感じました。
ぷれいす東京：https://www.ptokyo.org/