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半藤一利氏の「聖断ー昭和天皇と鈴木貫太郎」を読み終えました。文庫本ながら540頁もあり読みごたえがありました。鈴木貫太郎をご存知でしょうか。私も歴史の教科書で終戦の時の総理大臣で海軍出身くらいのことは知っていましたが、この本を読んで総理大臣にもこのような人物がいたのかと深い感銘を受けました。鈴木貫太郎は1867年に12月24日に大阪の大名久世家の陣屋で生まれます。久世家は老中格で幕府側、生まれた時も鳥羽伏見の戦いが始まり江戸から明治へ移る時です。鈴木貫太郎は明治の海軍に入りますが、当時の海軍は薩摩閥で敵方の幕府側の出身ですから苦労します。それでも水雷艇や駆逐艦の艦長を経て連合艦隊司令長官にもなります。海軍次官にもなって昭和天皇の侍従長にもなります。この時の昭和天皇との信頼関係が後に終戦時の総理大臣として戦争を終わらせるための工作を天皇の信頼のもとに行います。鈴木貫太郎80歳の時です。艦長時代は鬼の貫太郎というくらい厳しいものも持っていますが至誠一貫動く人物でもありました。命も何度も狙われ二ニ六事件では撃たれて瀕死の状態から生き返る経験もしています。このような危機の状況の中でも暇げな風貌で孔子を読んだりする人物でもあります。なんとなく勝海舟に似ているところがあり好きになってしまいました。
選挙戦真っ盛りーさて現代の総理大臣はどうでしょうか。
選挙戦真っ盛りーさて現代の総理大臣はどうでしょうか。
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