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今回の選挙でも立候補した井戸まさえさんの新刊「日本の無戸籍者」が岩波新書から出ました。日本の無戸籍者は1万人くらいいるといわれています。家庭の事情や貧困、また民法の嫡出規定や女性の再婚禁止規定等により出生届が出されずにきた人です。人の接触も拒まれ生きてきた人です。井戸まさえさんは、この問題に取り組んできました。私にとっては他人事のように見えた問題が、人との出会いから接点を持つようになりました。一人はこの本の著者である井戸まさえさんが国会議員の時に薬害イレッサ問題に取り組んでいたこと、もう一人はLBGTの法律問題に取り組む弁護士でHIVエイズの問題にも取り組んでいたこと、同時に重なり合い無戸籍者問題の学習会に足を運び二人と再会しました。その後、国会で無戸籍者問題の院内集会があり参加しました。そのとき薬害問題を取材していた記者が私を見るなり「なんで江川がここにいるのか」といった顔をされました。私にとってみれば、社会問題は最初は他人事でも薬害問題に関わる中で、そこで出会った人を通して様々な問題に出会い問題が一つにつながって関心を深めているということです。この世に存在するすべての社会問題は、この世に生きている以上、すべてつながっており他人事ではないと感じています。
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