社会問題の解決は国民の声で動く

抗がん剤イレッサの副作用死が多く出た薬害イレッサ訴訟と予防接種によるＢ型肝炎感染のＢ型肝炎訴訟のどちらも大詰めにきています。
私は薬害エイズ問題、薬害肝炎問題の被害者の支援活動に関わってきましたが、裁判が和解により国を大きく動かしたのは被害者の声に共感した国民の声が国に届いたからだと思っています。一言で国民の声といっても、そこに至るまでは大変な道のりです。最初は国民のたれもが見向きもせず、声もかけても聞いてもらえず変に見られ、街頭宣伝をしてもビラも取ってくれず気持ちが沈むばかりでした。しかし病気持ちの被害者と行動を共にして、その生の声を聞くたびに心を動かされます。そうです。人に伝える前に自らが被害者の生の声を聞き共感しなければ人には伝えられません。被害者の生の声を聞き自分自身が薬害を起こしている社会に住む一員としての当事者意識を持って被害者と共に行動することが大切です。こういった一人一人の行動が輪になって広がり、やがて国民の声として国に届くのです。