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和解は改革の出発点

2011-01-12 20:32:25 | 日記
ここのところ薬害イレッサ訴訟やB型肝炎訴訟の「和解」という文字が新聞紙上に載っています。両訴訟ともまだ和解は成立していませんが、和解に向けての原告・被告の協議がはじまろうとしています。薬害エイズや薬害肝炎等の裁判でも過去に和解が成立しましたが、新聞に和解成立と出ると世間は解決したと思われがちです。和解とは裁判で原告・被告双方が約束を取り交わしただけで、実行するのはその後です。また、和解金の話など損害賠償ですからお金に注目されがちですが、薬害エイズでも薬害肝炎でも、その後に起こった問題を検証して医療制度の改革なども話し合われ実行してきています。それによって原告被害者だけでなく多くの患者さんの命が救われました。
薬害イレッサ訴訟でも抗がん剤の副作用死の被害ということで、現状の医薬品副作用被害救済制度が抗がん剤を対象外にしていることから、原告団はこの制度に抗がん剤を対象とするよう求めています。また、B型肝炎訴訟ではB型肝炎患者の医療体制の改善も求めています。被告は国ですから和解と同時に国に問題の起きた原因究明と制度改革を求めているのです。正に和解は改革の出発点なのです。
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