人物を支える裏方がいるからこそ歴史は動く

歴史を見るとき出来事と人物と年号だけで見る傾向がありますが、人物もその時だけで見るのではなく、その人物の生涯を見て人とのつながり、特にその人物を支えた裏方の存在を忘れてはなりません。むしろその裏方の存在があったからこそ歴史は動くものです。勝海舟にしてみれば家族の存在は大きく、特に妻の民子の存在は勝海舟にとってなくてはならないものです。どんなに苦しい状況下でも分かれることなく身の危険が降りかかっても毅然として家を守りました。
もう一人紹介しておきましょう。伏見の船宿寺田屋の女将お登勢ー寺田屋といえば寺田屋事件ー尊王攘夷派志士が集まっているところを薩摩藩が上意討ちした事件。寺田屋は多くの志士が定宿していたところで坂本龍馬も女将のお登勢には随分とお世話になっていました。お登勢は若い志士をよく理解してお世話していました。
まだまだ人物を支える裏方はたくさんいます。世間では人物や大きな出来事に目が向かいすぎる傾向がありますが、裏方がいて支えるからこそ人は育ち人物が出てくるのです。現代に存在する裏方こそが歴史を創っていくものだと思います。