浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

つながりの経済学

2016-05-02 00:00:00 | 日常の話

現在、事務所の二階をリフォーム中で、もうじき完成。
ワクワクします。

そんな事務所が入っているビルは四十年前、とある建設会社に建ててもらいました。
以前のその会社は高級木造住宅が得意で、よくうちの木材を使っていただいていたお客様でもありました。
先日、うちの隣にビルが建つということで、近隣説明会に出たのですが、その建設会社が施工するとのこと。
その会社は以前、民事再生を経ていて、うちの会社とは取引がなくなっていたのですが、説明会の時に担当者の方に以前お取引があった旨をお話ししたところ、当時の関係者に連絡してくれて、その方から当時のうちの番頭さんに連絡がありました。
その番頭さんは88歳なのですが、たまにその関係者の方と連絡を取り合っていたとのこと。

お互いにそれぞれの会社をリタイアしているのに、その後もつながっているって、とっても素敵なことですね。
真摯に仕事に取り組んでいたってことですし、自分の会社の事だけでなく、相手の会社の利益まで考えていたってことだと思います。
恐らく取引中は納期の問題だったり、材料が反ったり割れたりっていうトラブルがあったかもしれません。
それでも誠実に対応していたからこそ、引退後もお付き合いしているのだと思います。

これからの日本はグローバル化が進むからこそ、逆に「つながり」が大事になってくるはずです。
「つながり」を大事にした仕事をしていきたいと思った今日この頃でした。


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