今年の木材業界はコロナ禍に振り回され、さらにウッドショックに振り回された一年でした。
まず、ラワン合板から値上がりが始まりました。
インドネシアやマレーシアの工場がロックダウンの影響で、生産量が落ちたことと、中国が一気に景気回復したことにより、コンテナや船便の確保ができなくなったためだと言われています。
石油の値上がりによって船賃も上がりましたし、接着剤の値段も上がりました。
その後、北米材の2×4や、ロシアのタルキ等がすごい勢いで値上がりしました。
外材が軒並み値上がりや欠品を起こしたので、国産材が代替材として需要が高まりました。
シナ合板や針葉樹合板などなどです。
日本の木材自給率は現在40%強です。
まだ外材に60%も頼っているため、このような現象が起きてしまいます。
20年前の自給率は20%を切っていた状況で、徐々に国産材回帰していました。
このままさらに少しずつ増えていきたいところでしたが、このようなウッドショックが起こると、急激に流通が変化し、変化に供給が間に合わず混乱をきたしてしまいます。
最近では床の下地として使われている、パーティクルボードt20 600*1820が品薄になってしまっています。
これについてはコロナ禍とは違う要因ですが、いずれにしろ毎日メールや電話で全国から在庫状況の問合せがあります。
安定供給を目指す我々流通業者はしばらく悩みが続きそうです。
一年前には想像できなかった今の状況なので、来年はどんな一年になるのでしょうか。
いずれにしろ、笑顔でいたいと思います。
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