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浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

木のマイナーな用途

2023-10-23 00:00:00 | 木の話題

木の用途はたくさんあります。

人間は木を様々な用途で使ってきました。

一番使われている用途としては「家」ですね。

柱や土台や壁や家具などなど。

それ以外の用途はないかな…と、ずっと考えながら私は生活しています。

その中の一つに、先日出会いました。

「木を、飲む。」です。

木の葉を蒸留してつくられた「水」や「炭酸水」や「ジン」。

蒸留してオイルを抽出するのは最近よく聞きますが、逆に水を利用するという発想はすごいです。

東京駅の八重洲口で実際に飲んできました。

確かに、かすかに木の香りがします。

木の葉の種類によって、違う香りを楽しめます。

可能性を感じますね。

佐久間木材も何かできないかな…。

同じ東京駅のブースで、枝葉で作られた見たことのない「飾り?」を見つけました。

「森のタリスマン」だそうです。

「タリスマン」とは「お守り」という意味。

下記のような説明文がありましたので、一部抜粋させていただきます。

『2020年4月、コロナ禍による緊急事態宣言中に、森のタリスマンはうまれました。

アルコールやマスクが不足して、先の読めない不安が充満していたこ頃、都市でステイホーム中の友人たちへ、少しでも森の気を届けたかったのです。

森には樹木が発するフィトンチッドが満ちています。

それは動くことができない彼らが傷ついたときに、自分自身を守るために発する野生。

わたしたち人間にとっても、浄化やリラックス、そして殺菌、免疫力をあげてくれます。

自然の一部として生き抜く力。

そんな野生の野性ともいえる、美しい気を集めた小さな森を、タリスマンとしてお届けします。

タリスマンには数十年前に植林されて伐期を迎えた木や、間伐された杉や檜の枝葉を使用しています。

水源地で森と人の循環をめぐらせるために、フォレスターたちによって手入れされ伐採される樹木。

その幹は資源として利用されていても、枝葉はこれまで活用しきれずに森に放置されていました。

そんな枝葉をフォレスターたちからいただき、タリスマンは2022年より、森と共にいきる人々によってつくられています。』(諏訪綾子)

 

素敵な取り組みですね。

ホントに木は有難い。

そもそも木がないと酸素がつくられないので人間は呼吸ができませんしね…。