私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

鬼の霍乱です

2017年01月26日 | 思うこと

このところの寒さに、とうとう風邪をひいてしまいました。

ここ数十年風邪をひかずに、冬でも元気な事だけが取柄でしたのに残念です。

まだ30代の頃に、風邪をこじらせて肺炎になり、緊急入院したことがありました。

この度は、さすがに体力の衰えを感じ、しばらく休養することにしました。

体力が回復しましたら、また皆さんのところにも伺わせて頂きますね。

皆さんも寒さの折、体に留意されお元気で冬を越されますように。

勝手ですが、コメント欄は開店休業にさせて頂きますので、
よろしくお願い致します。

越後美人



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美しい日本最古の塩務局庁舎*赤穂市立民族資料館*

2017年01月24日 | 時空を超えて来たものたち

~ 赤穂市立民族資料館 ~

こちらの淡いミントグリーンの美しい建物は、
明治41年に建てられた、現存する日本最古の塩務局庁舎です。
100年の時を経て、今なお堂々と建っている姿に感動します。

現在は赤穂市立民族資料館として、地元で使われていた生活用具や
農耕生産用具、戦時資料、教科書などを収蔵、展示して
一般に公開されています。
この度は「お正月の民具展」を観覧するためにやって来ました。


※ 木造瓦葺一部二階建て
兵庫県の重要有形文化財指定




~ 建物の裏側 ~

裏側も端正な美しさで、とても100年も前のデザインと思えません。
こちら側は屋外展示場になっています。



~ 渡り廊下と旧文書庫 ~

小ぶりな煉瓦造りの建物ですが、丁寧な仕事ぶりが見られます。
煉瓦の様子や窓のあたりに時代を感じます。



~ 通用口の扉 ~

エンタシスの柱とお洒落な鉄格子が庁舎に華を添えています。
庁舎ながら、いかめしさが無く、優雅な雰囲気が素敵ですね。




~ 内部の展示室 ~

館内の部屋は、それぞれに分類された民具が展示されています。
左の壁に掛けられているのは「赤穂段通」です。
鍋島段通、堺段通と並び日本三大段通と呼ばれ、
明治末期には、お召列車の敷物として使われたとのこと。




~ 階段風景 ~

シンプルな円形照明と手摺に、ノスタルジックな魅力があります。




~ ハンマービーム ~

2階の展示室にの天井部分には、中世(15世紀)イギリスで用いられた
ハンマービームとよばれる「片持梁」(かたもちばり)が施されていて、
これによって天井を高く、室内を広く見せています。




~ 昔の生活空間が再現されています ~




~ 調理に関する道具たち ~




~ カメラやオーディオ機器 もあります ~




~ 彫刻が美しい大時計 ~


* * * お正月の民具展 * * *



~ 明治時代のお正月風景 ~




~ 古い羽子板 ~




~ 正月の飾りや漆の食器など ~




~ 子供のおもちゃ、ハーモニカ箪笥、着物など ~


* * *

常設展の他に今回のような企画展が季節ごとに開催されます。
次回は「お雛様展」、会期は2月11日~3月26日

昨年にはビートルズ展があり、今後も開催の予定だとか。
赤穂市にあるビートルズ記念館からの出品で、
ビートルズグッズの収蔵数は日本一とのことです。
ビートルズファンには楽しみなことですね。

* * *

この古く美しい建物が、このように活用されて、
生き生きとしている様子を見るのはとても嬉しいことです。
これから先、100年も200年もずっと伝えられていきますように。





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白馬八方尾根スキー場でしごかれたお話

2017年01月21日 | 旅の楽しみ

~ 白馬八方尾根・白馬三山を背景に ~
左から白馬鎚ヶ岳・杓子岳・白馬岳

むかしむかしの、結婚前に勤めていた頃のお話。
職場では冬になると、老若男女入り混じって、
研修旅行と銘打ちあちこちのスキー場に遊びに行っていた。

メンバーの中には、元国体スキー選手だったという人がいて、
この時には、白馬八方尾根スキー場に連れて行ってもらった。

ずんずんとリフトで一番高いところまで上がって、
「さあ!ここから滑って下りるぞ!」
そう言い放って彼はサーっと滑って行ってしまった。



他のメンバーも次々に滑って行ったが、まだ初級の私にはとても無理!
だって斜面は、私の目には断崖絶壁のように見えて、ちょっと間違えば
スキーもろとも谷底に滑り落ちて行きそうだった。

それもそのはず!このスキー場は最大傾斜35度、最長滑走距離8,000m、
ゲレンデはたくさんあるが、その大半が斜度が強めの中上級者向けで、
上級者が腕を磨くスキー場だというのであった。



そんなこととは知らずに、負けず嫌いな性格がムクムクと頭をもたげ、
なんとしても滑り切りたい!
他人に負けるのはどうもないが、自分にだけは負けたくない!
そんな思いで何度も転びながら、乾く喉を雪で潤しつつ滑って行った。

途中何度か休んで周囲を見ると、そこには絶景が広がっていて、
眺めは良いが、ゴールが全く見えない悲惨な状況に一人ポツンといるのだった。

それでもとにかく下りるしかない!
泣いてもどうにもならない!

それからずいぶん経って下の方から声が聞こえた。
「おーい、早く来いよ~」
「はーい、頑張ってるんですけど~」

「日が暮れてきたからスキーを外して歩け!」
「大丈夫です!頑張ります!」

「ダメだ!遭難するぞ!」
その一言で私も諦めがついて、スキーを外して歩いて下りた。
自分一人なら暗くなっても滑っていただろうが、
遭難して皆に迷惑をかけてはいけないという判断だった。

しかし、この苛酷な経験は、
その後どのスキー場においても
恐怖心を抱かないという度胸を植え付けてくれた。

獅子は生まれて三日目の子を谷に突き落として、
這い上がって来たものだけを育てるという言い伝えがあるが、
今回は正に、この「獅子の子落とし」のようで、
苦難の道を切り拓き精神を鍛えるのに相応しい
「愛情あるしごき」だった。




~ 妙高国際スキー場 ~

こちらは日本初の国際スキー場。
広々としていて、私のような初級者でも爽快に滑ることが出来る。




~ 六日町ミナミスキー場 ~
(現在はムイカスノーリゾート)

こちらは素敵な林間コースがあって、一列になって滑り下りることが出来る。
さあ!行くぞ!
10人のメンバーが次々に出発。
私は真ん中あたりに挟んでもらって滑っていたが、
つい調子に乗って、前を滑る男性について行ったら、
急カーブを曲がり切れずに、谷に向かって大ジャンプをするはめに。
ぐるーっと折り返して下を滑っているメンバーが見える。

焦ったけれど、もうどうにもならないから、そのまま飛んだ。
もちろん、その後は雪の中に埋もれたが、皆が助けに来てくれて
怪我もなく無事にコースを滑り切ることが出来た。

度胸がついたのはいいけれど、
やはり身の程は知っておく必要があると学習した研修会となった。




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嬉しい山茶花の絵手紙♪

2017年01月20日 | 思うこと

いつも山茶花がきれいになる頃に「一枝頂戴ね」と
絵手紙を描いている友達が家にやって来ます。

今年は私が留守の間に主人が渡してくれたようです。
それから数日後、このハガキが届きました。

彼女はいつも「どこの山茶花よりもここのがきれい!」と気に入ってくれています。
そのハガキには「垣根のさざんか とてもきれいで好き 絶やさないでね」とありました。

裏側には、「今年もさざんかを頂きました とてもきれいなさざんか
お世話の姿が目にうかびます。 ありがとうね」と。

うわあ!嬉しいですねえ(^^♪
次々と咲く花の花柄摘みと、葉の生え変わりの時の掃除は結構な仕事です。
それがこの一言で、この仕事が苦痛では無く、喜びに代わった瞬間でした。
「いえいえ、こちらこそ、ありがとうね」

* * *

この山茶花を気に入ってくれているのは彼女だけではなく
蝶の「ウラギンシジミ」も、この冬の我が家と定めて
葉の裏で、寒さの中健気に越冬しています。

蝶の生態に詳しい方のアドバイスで、
蝶がしがみついている葉に印を付けてみました。



この印を付けた葉の裏にしがみついています。
左上の葉との間に、その姿がちょっとだけ見えています。
これなら目の良い鳥にも見つけられずに安全です。




左上の葉にもV字の印を付けてみました。
少し横から覗くとこんな感じで、蝶を見ることが出来ます。

この葉の重なりの中で、先日の強風も降雪も凌ぎました。
春までもう少しの辛抱と、毎日見守りの日々です。



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風雪に耐え越冬中のウラギンシジミ

2017年01月17日 | 虫のお話

15日(日)は今冬最強の寒波到来で、
瀬戸内の温暖な当地でも雪が積りました。
午前7時の外気温はマイナス1度、玄関前の山茶花の状態です。

前日(14日)は雪は降りませんでしたが、
嵐のような強風の吹く一日、

越冬中のウラギンシジミが心配で見に行くと、
風に翅を煽られながらも、山茶花の裏葉に
しがみついている姿がありました。




15日には
山茶花の上部は雪を被っていても
ウラギンシジミのいるあたりには雪がありません。

命をかけているだけに、
どこが安全かを良く知っているんですね。

春を迎えるまで、どうか頑張って!
祈るばかりです。

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蝋梅と意宇の里&古い銅の花入れ

2017年01月15日 | 花便り

~ 昨日の茶花 ~

近所のお宅で蝋梅がきれいに咲いていたので、それを一枝頂き、
家の椿 (意宇の里)と合わせて、古い銅の花入れに入れてみました。

蝋梅の黄色と意宇の里のピンクで、茶室が一気に華やかになりました。
まるで、ここだけは春が来たかのようです。
皆で眺めて楽しみました。

* * *

花入れは骨董市で手に入れたものです。
すっきりと立ち上がった姿が美しく「べっぴんさん」です。





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白玉椿&中国の青花人物文水瓶

2017年01月12日 | 時空を超えて来たものたち

~ 白玉椿 と青花人物文水瓶 ~

今年は一段と、白玉椿( しらたまつばき ) がきれいに咲いた。
それで庭の千両を切ってきて、お気に入りの水瓶に
一緒に入れてみると、きちんと納まってくれて中々良い姿になった。




実は、この青花人物文水瓶の登場は、今回が初めてではなく、
平成26年の3月11日に一度登場させているのである。

器体はぽってりと厚みがあって、柔らかな曲線と
エキゾチックな文様が美しく、骨董市で一目見て、
ゾビゾビと鳥肌が立って買わずにおれなかったものである。



どうやら
清の四代皇帝康熙帝の時代 (1662~1722) のものらしく、
ざっと数えても300年は昔のもの。
そんな大層なものを、何故私が手に入れられたのか?
その時の私は、こんな風に説明していた。

「この時代のものが本来ならば、私の手に届くはずが無い。
しかし、幸運なことに小さな傷がいくつかあった。
それで私の手元に納めることが出来たのだ。
この美しい水瓶なら、少々の傷は私的には何も問題は無かった」と。

そして
300年もの間、この水瓶はいったいどこを旅して来たのだろうか、
私は夢見る思いでこの水瓶を見ている。
と結んでいた。

* * *

今、改めて思うことは
この水瓶は、きっと、私の手を離れても、
ずっと遠くまで旅をして行くに違いない。
ということである。


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椿 *意宇の里* 一か月早い開花

2017年01月10日 | 花便り

~ 意宇の里 ( おうのさと ) ~

この意宇の里は、松江生まれの椿で 「濃いピンク色」
「たっぷりとした筒しべ」 、「底白」 が特徴です。

本来ならば2月に入ってからの開花なのですが、
晩秋からの暖かさで、この8日に元気に咲き始めました。




「底白」
というのは、花の底が白色のことで、寒い時期にはくっきりと白く、
気温が上がってから咲いた場合はぼんやりとします。

中輪の一重咲きで、清楚な雰囲気ですが、
花色が濃いので、庭を明るく彩ってくれています。

* * *

意宇の里は
気温の変動で、思わぬ時期に咲きましたが、
「 花は無心に咲く 」 ということですね。


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心豊かにお正月だけの伊万里のなます皿

2017年01月08日 | 時空を超えて来たものたち

~ 伊万里 錦手なます皿 ~

お正月は日本人にとって特別な時。
衿を正して新たな年への抱負を抱き、
自身が輝ける年になるよう願う時である。



新年を迎えるにあたって、どの家庭でもお節を入れる重箱や
雑煮椀などのお正月用の食器を揃えていることだろう。

我が家でも一通り用意するが、
それらは、出来るだけ古い物を使うようにしている。

その中でも、この「なます皿」は一番に気に入っていて、
お正月の食器として、無くてはならないものになっている。




径 15cm・高さ 4.5cm
内部の文様は、見込み(内部の底)に染付の松竹梅、
側面には、金彩と赤絵で「梅」「打出の小槌」が描かれ、
金で縁取りが施されている。

外部には三つの「宝尽し文」があり、
この面には、願いが叶うという「如意宝珠文」が、





こちらの面には、被れば姿が見えなくなり、
病気や災いなどが避けられるという「隠れ笠」




この面には、知識が得られるという「巻物」が描かれている。

* * *

骨董市や骨董店に行くと、金襴手や錦手でも、このなます皿よりも
立派なものはたくさんあるが、どうも自分にしっくりとくるものがない。

ところがこのなます皿は、
この手の器にしては、あまり手の込んでいない大雑把なところが良いし、
複雑でない分、気分が乱されずに、見ていて気持ちが良いので、
毎年、お正月に面会するのがとても楽しみなのである。


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初夢はてんこ盛りだった~ ☆ 。・. 。.・~

2017年01月04日 | 思うこと

昨年末の星占いで、みずがめ座の私は
新年には「潜在能力が高まる時、
初夢が新年の行方を握っているのでメモしておいて」
と言われていた。

初夢が一年の行方を握っているなら、
是非とも良い夢を見なければならないし、
それをメモしなければならない!

そう思って2日の晩にいそいそと寝床に着くと、
朝までに、見るは見るは・・脈絡のない夢をいっぱい見た。
枕元に携帯とメモを置いていたので、
夢を見る度に起きて書いたのがこのメモ。
(全部ではないが、結構寝不足気味に(^^;)

書こうと思うと、すでに思い出せないことが多くて、
この走り書きは、一夢ずつの一語である。

今読んでも一夢のストーリーは全く分からないが、
登場人物は、恐れ多くも天皇陛下と、見知らぬ人々と自分。

中でも、自分の潜在意識が現れているように思われて可笑しかったのが、
「小さな車に乗っていて落ちそうになった」とか
「ソファーが小さいから大きいのが欲しい」とか、
車とソファーについての不満不足感だった。
普段は「これでいいのだ!」と思っていることでも
潜在意識ではこうなのかと、夢に教えられたようで苦笑した。

そして、これは現実の私にも有り得るなあ、と思ったのが、
家の整理をしていたら、古い竹で編んだ炭斗(炭を入れる器)が出てきて、
全体に古色がついて味わい深いのに、惜しいことに底が破れていた。
これを捨てるべきか?置いておくべきか?結構悩んでいたことだった。

そして、全く予想外だったのが、天皇陛下の出現と、
部屋の一角への浸水だった。
以前に、何かの夢占いを見た時に、「高貴な人と同席する夢は悪し」とあった。
そして、私は心の底に不安なことがあると水の夢を見ることが多い。
大きな不安の時には、満々と水をたたえた不気味な海が出て来るのである。
でも、この度の初夢で見た水はほんのちょっとだけだったから、
それほどの不安でもないようだ。

まあ、天皇陛下は、別に自分の脇に来られたわけでも無いし、
「新年のお目見え」の様子をTVで見たばかりだからその影響として、
今年の行方は、少々の不安と不足感を抱きながら、骨董市では
あれやこれやと悩んで、いつものように暮らしていくのだろう。

神社さんのおみくじも「半吉」だったから、そんなものかもね。
今年も細々とコツコツと歩んで行こう!


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新年はウィーンフィル・ニューイヤーコンサートから♪

2017年01月02日 | 「いと をかし」なものたち

一年間待ちに待ったニューイヤーコンサート。
これを見ないことには新年を迎えた気分になりません。



今年の指揮者は、まだ35歳の若きマエストロ、グスターボ・トゥダメル。
南米ベネズエラ出身で、明るい笑顔と、踊るように跳ねるように、
楽しそうに指揮をしていた姿が微笑ましく魅力的だった。

選曲や演奏は、全体的に軽やかな感じ。
それと、初登場の曲がたくさんあって目新しかったし、
「ウインザーの陽気な女房たち」から「月の光」の合唱は
荘厳な雰囲気でとても良かった。

この合唱は「ウイーン楽友協会合唱団」によるもので、
この合唱団がニューイヤーコンサートに出演するのは
とても珍しいのだとか・・・すごく得した気分♪

2012には、ウイーン少年合唱団が出演して、とても良かったし、
人間の声は、人が作り出した楽器とは違った美しさがあって、
楽器ばかりでなく、合唱が入るのは良いものだと思っていたので、
今回の合唱も、とても良い気分で聞かせてもらった。



さ~て、これで新年が始まりました。
今年はどんなことに巡り合えるのでしょうか。
楽しみです。


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