私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

思い出の九谷焼小皿を飾り皿に

2016年03月26日 | 「いと をかし」なものたち

~ この小皿は、関西から実家 (新潟 )に帰る途中に金沢で買ったもの ~

子供たちが小さい頃は荷物が多いため、移動の楽な車で帰ることがあった。
長時間の走行は子供たちの負担になるので、高速道路を途中下車して、
休憩を兼ねてそこで一泊し、ついでに観光をしたものだった。

この時は北陸道を走って金沢に寄った。
記念に買ったのがこの小皿である。




~ 飾り皿にしました ~

五枚揃いだったのが、普段使いにしていたため、
一枚また一枚と割れてしまい、
30年経った今、残ったのがこの一枚

当時を偲ぶ思い出の小皿
かけがえのない一枚の小皿
ずっとずっと残るように飾り皿にしました。




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骨董市の付録が美品だった件・桜の巻

2016年03月25日 | 時空を超えて来たものたち

この消息文は、造幣局のお花見に誘われたその返事の文である。
以前に骨董市で買ったお茶碗のクッションとして入っていたものだ。
くしゃくしゃに丸められた和紙を広げて見ると、
出てきたのがこの美しい候文の手習いの紙だった。

~ * * * ~

右返辞

造幣局内の桜 今を盛りの趣きにて 御誘ひ下され
かたじけなく存じあげまいらせ候

何事を打捨てても ? ずさの数には漏れ申すまじく
明日にてつとめて御うかがひ申上ぐべく候間
御待ち下されたく候 かしこ

四月 うづき

~ * * * ~

右返事

造幣局の桜が、今頃見事な様子とのこと、
この度はお誘い下さいまして、とても嬉しく有難く存じます。

何事がありましても打ち捨てまして、
皆様の数に漏れませんよう、明日の朝早くにお伺い致しますので
どうかお待ち下さいますようお願い致します。 かしこ

四月 卯月

~ * ~ * ~ * ~

美しい文章に、伸びやかで気持ちの良い筆運び、
とても手習いの紙とは思えない美しさである。
どんな女性によるものなのか、想像するのもまた楽しい。

箱の四隅に詰め込まれていた紙だが、ひょっとすると
本体のお茶碗よりも良かったりするかも知れない。

こんなところが骨董市の楽しいところ。
またこんな幸運に巡り合えるよう楽しみにしておこう。


藤の巻



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ドイツから届いたイースターカード♪

2016年03月24日 | 「いと をかし」なものたち

一昨日、ドイツの友人からイースターのカードが届きました。
カラフルに彩られた卵と、添えられたニワトリや花々が
幸せ感いっぱいに描かれています。



思いがけないカードの贈り物は、春の到来を喜ぶ心に、
さらに、温かな南風を吹かせてくれました。

ありがとう ダンケシェーン

友人から教えてもらいましたが、
イースターはイエス・キリストの復活を祝う日で、
ドイツではこのお休みに家族が集い、
庭に卵を隠して子供が探す「エッグハント」をするそうです。



「卵」は殻を破ってヒヨコが出てくるところから「復活の象徴」とされ、
卵の他にも「ウサギ」は多産のところから、「生命や豊穣の象徴」とされ、
卵と共に飾られることが多い、とのことでした。

イースターの日は毎年変わり、今年は25日~28日がそれに当たるらしいです。
復活祭は春の到来を祝う日でもあるようです。

~ * * * ~

※ ドイツの友人は日本人で、元々はブログで知り合ったブログ仲間でした。
彼女がブログを中止してからは、友人としてお付き合いをさせて頂いています。
こうしてブログを介して友達の輪が広がることは嬉しいことです。
人生で出会える人の数は限られていますが、良い出会いを頂いたと喜んでいます。

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姫路城観桜会 * お茶席へどうぞ *

2016年03月21日 | 茶の湯便り

秀吉の時代から不戦城といわれ、
明治の廃城や空襲の危機をも乗り越えた、幸運の姫路城。

昨年の3月27日に平成の大修理を終えグランドオープンしてから、
国内外から多くのお客様をお迎えしました。

この4月2日には、三の丸広場にて盛大に観桜会が開かれます。
広場の周囲には見事な桜が咲き揃います。

舞台では琴や和太鼓の演奏、セレモニーなどがあり、
千姫弁当、揚げかまぼこ、姫路おでん、お花見お菓子、地酒の
販売コーナーも観桜会を盛り上げます。

* ~お茶席では ~ *
美味しい和菓子と一服のお抹茶を楽しむことが出来ます。
白亜のお城と桜を愛でながら、優雅なひとときをお過ごし下さい。
皆様のお出でをお待ちしております。



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椿・衣通姫は夢見る乙女のように

2016年03月20日 | 花便り
~ 衣通姫 (そとおりひめ) ~

夢見る乙女のような椿、衣通姫
可愛らしくいっぱい花を付けました。
庭の一角が華やいでいます。

* * *

衣通姫とはなんと美しい名前を頂いたことでしょう。
その名の由来は充恭天皇の御世に遡り、その子に木梨軽皇子と軽大娘皇女という兄妹がおられ、
その母方の叔母である八田王女 (やたのおうじょ) という方がおられました。

八田王女は大変に美しい女性で、その美しさが衣を通して表れるようだという意味をこめて
「衣通姫」と呼ばれていました。

咲いても5cm足らずの小さなこの椿が、なんと素晴らしい名前を頂いたものでしょうね。
名付けた方のこの椿に寄せる気持ちが伝わってくるようです。
※ ウィキペディア参考

* * *

両親は中輪の肥後椿 (桜司)とヒメサザンカで、両親の素敵なところを頂いて、
薄桃色、一重、小輪、梅芯、有香 (ほんのり) です。

~ 蕾は丸々としてキャンディのようです ~





~ 蕾がバルーンのように膨らんで来ます ~





~ バルーンの先が開き始め、花芯が見えて来ました ~





~ お椀のようにふっくらと咲きました ~



衣通姫は、この蕾から開花までの様子がとてもチャーミングな椿です。
まるで、赤ちゃんが生まれてから、ハイハイをして、立っちして、歩き始めたような、
そんな可愛らしい成長の記録を見るようです。

蕾から開花までをこんなに楽しめる椿もそうないでしょう。
今年もうんと楽しむことが出来ました。

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ヒマラヤ雪の下が咲きました♪

2016年03月18日 | 花便り

~ ヒマラヤ雪の下 ~

ユキノシタ科 : ヒマラヤ西部原産
別名 : 桜鏡 、大岩軍配 、大岩団扇
常緑の多年草、株分けで増やします。

* * *

~ ようやく一株のヒマラヤ雪の下が咲きました ~
「放っておいても育つ」のうたい文句に、怠け者の私はその通りにしていたら、
なんと!年々花立ちが悪くなり、今年は一株も花芽が見えない有様に、、

ああ!やっぱり、いくらなんでも放りっぱなし過ぎた!
そう反省していたところ、この一株だけ花芽が育ち、なんとか咲いてくれました♪

五枚の花弁が可愛らしく、別名の「桜鏡」という名前が良く似合っています。
一株でこんな房咲きになるのですから、やはり栄養が必要ですよね。
可哀想なことをしました。
この花の後にはちゃんと施肥をして、株分けをすることにします。




他の株はこんな様子です。
花芽がありません。

枯れた葉は肥料になると思いそのままにしていたのですが、
これもあまり意味が無かったようで、ただ汚いだけでした(^^;)

反省しきりのヒマラヤ雪の下の開花に、来年はちゃんとどの株も
花芽がつけられるようお世話しなくては!と決意したのでした。


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ミモザ咲く港の見える丘公園・備前市日生町

2016年03月17日 | 旅の楽しみ

こちらは岡山県備前市日生町の港の見える丘公園からの展望です。
ミモザが春の陽を浴びて輝いていました。

この公園は標高126mの楯越山(たてごえやま)の山頂にあり、360度見渡すことが出来ます。
こちら西側の眼下には定期便や漁船などが停泊する日生湾が望めます。




南に目を移すと、遠くに小豆島 (香川県) 、左手に鹿久居島、右手には日生諸島が見えます。
牡蠣の養殖いかだも見えますね。




さらに東側に目を移すと、昨日紹介しました「備前はあと日生大橋」が見えて来ます。
深い入り江になっているため、海面に波は無く鏡のようになっています。




この小さな橋は、「備前はあと日生大橋」の本土側の 「梅灘橋」です。
こちらもミモザの黄色が海の青に映えてきれいでした。

3月8日はイタリアでは「ミモザの日」と呼んで、男性から女性に
日頃の感謝の気持ちを表すためにミモザを贈るらしいですね♪




東側には、小豆島行きのフェリーが停泊する港が見えます。
左手に見えている白い船がそのフェリーです。
小豆島までは一日5往復の便があり、片道60分の瀬戸内海の旅が楽しめます。




~ミモザと 幸福の鐘 ~

山頂には海に向かって「号鐘」が掲げられています。
1927年製のもので、霧の中で停泊中に船の位置を知らせために使われていたそうです。

霧が晴れ、日生から世界へ幸福の鐘が響くよう願いが込められています。
カーン~カーン~カーン~
みんなの人生行路が順調にいきますように、、

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積年の夢のかけ橋・備前♡日生大橋

2016年03月16日 | 旅の楽しみ

~ 備前♡日生 (ひなせ) 大橋 ~

昨日、お天気に誘われて、岡山県備前市日生町までドライブに行って来ました。
牛窓に行く途中に見えていて、建設中だった橋が昨年完成し、立派な姿を現しました。




まずは、橋の全体像を見ようと楯越山山頂にある「港の見える丘公園」に上ってみることに
すると、まあ!なんと素晴らしい眺めじゃあありませんか♪

右手に大きく見えるのは、岡山県で最大の島「鹿久居島」(かくいじま)、左手が本土(備前市日生町)です。
そして、この鹿久居島の隣りには日生諸島では人口が最も多い「頭島 」(かしらじま) があります。

長い間、通勤、通学、通院に海が荒れると定期便が欠航になることから、島民の皆さんが昭和62年から
架橋預金「月500円」を始めるなど、地元の熱意が国や県に伝わり、まずは「頭島」~「鹿久居島」間の
「頭島大橋」が2004年に完成、続いて2015年に積年の夢が叶い、「備前♡日生大橋」が完成し、
頭島~鹿久居島~本土(日生港)が陸続きになりました

※ウィキぺディア参考

これで、電話一本で救急車も消防自動車も難なく到達出来るようになりました。
島民の皆さんが、本土に暮らす私たちと同様に、安心して生活を送れるようになったことは
本当に喜ばしいことです。心からお祝い申し上げます。




~ 牡蠣の養殖いかだ ~

「備前♡日生大橋」の中央付近に退避所があり、そこに車を停めて景色を楽しむことが出来ます。
自転車でも徒歩でも通行可能で料金は必要ありません。

日生は全国でも屈指の牡蠣の産地です。
島々から流れ出る養分と、生育に合った海水温の変化によって大粒で滋養ある牡蠣に育つそうです。

※岡山旅ネット参考




~「備前♡日生大橋」から日生港の眺め ~

日生は「魚の町」港近くには多くの活魚料理店が並び、新鮮な魚介類の料理を楽しむことが出来ます。

また、大粒で採りたての牡蠣を使った「カキオコ」の店もあちこちにあり、
雑誌でも取り上げられた有名店もあり、全国からの多くのお客様で賑わっています。

※カキオコ ー 地元の牡蠣をふんだんに使って作る「お好み焼き」のこと。
美味しいですよ ♪一度お試しあれ♪

* * *

中央の向こう右寄りに見えているのが「楯越山「港の見える丘公園」です。
車で10分もかからずに上れて、360度の展望が楽しめます。
明日はその公園からの景色を紹介したいと思います。

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海と空とヨット・日本のエーゲ海・牛窓

2016年03月11日 | 旅の楽しみ

ヤッホー♪大好きな牛窓(うしまど)にやって来ました♪

空と海と島々の美しい町
この高台から見る景色は爽快そのもの
牛窓港が一望出来ます。




西日本でも最大級を誇るヨットハーバー
400隻以上のヨットやクルーザーが停泊出来ます。




向こうに薄く見えているのは香川県の小豆島

ここから南の島までセーリングに出かける人もいます。
いいですねえ♪ 海好きにはたまらない夢ですねえ♪




暖かくなって船たちは出航を今かと待っています。




ヨットも帆を張って気持ち良さそう♪

このあたりは島に囲まれているお陰で、波は無いのに風はあるのだとか、
ヨットにはこの上もなく好条件の環境ですね。

左上の山側にはオリーブ園があり、小豆島に並んでオリーブの産地でもあります。




青い空、青い海、白いヨット、本当に良い眺め
深呼吸すると全身の細胞がすっかりと新しくなるよう、、

昔、牛窓を訪れたギリシャ人が、生まれ育ったエーゲ海の風景と似ていると
感動したことから「日本のエーゲ海」と呼ばれるようになったとか、、




♪この鐘を鳴らすのは誰♪

高台にある「ホテル・イルマーレ」の屋上からの眺めです。
この屋上で結婚式が出来るようです。
人生の船出にぴったりのロケーションですね。

お昼も過ぎていましたので、ケーキセットを頂いて帰ってきました。
ベランダでは景色を眺めながら、ティータイムを楽しんでいる方々の姿も
美しく青い空に溶け込んでいるようでした。

2016-03-07


※ 牛窓 ー 岡山県瀬戸内市・JR岡山駅から赤穂線で24分、邑久駅下車
東備バス牛窓行きで20分牛窓下車
車では、ブルーウェイ邑久IC下車20分くらい


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朗報です!岩根絞りに白斑が戻りました♪

2016年03月08日 | 花便り

1月29日の記事で、岩根絞りの白斑が消えたことを書きました。

ところが今日は良い報告です♪

もう数年の間、白斑なしで赤いだけの岩根絞りでしたが、

昨日のこと、根元に付いていた蕾がとうとう全開して、

そこには、白斑がうっすらと入っていました。

すっかり諦めていただけにやったあ!っていう気分です♪




こちらは1月29日の記事に登場した、赤いだけの岩根絞りです。

これはこれで、きれいですが、これでは岩根絞りとは言えません。

1月の花が終わってから、肥料をやったのが良かったのでしょうか、、

あまり良く分からずに育てているものですから、

どうしたら白斑がきれいに入るのか、ご存じの方あれば教えて頂きたいと思います。

岩根絞りさん、来年もどうか頑張って、白斑の数を増やして下さいねえ(^_-)-☆



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足利将軍の菩提寺・相国寺塔頭「長得院」・「水辺虎図」特別公開の襖絵

2016年03月07日 | 神社仏閣・仏像
~ 水辺虎図 (京の冬の旅)冊子より ~



「京の冬の旅」キャンペーンも終盤となりました。
この度のキャンペーンでは、今まで非公開だった寺院自体の公開もあり、
前回の「養源院」に続いて、今回は「長得院」にて禅寺の美しさを堪能して来ました。

~ 相国寺境内図 ~



今回初めて公開された長得院は、相国寺境内の最も奥に位置しています。



特別公開は3月18日まで

~ 長得院 ~



室町時代の応永年間(1394~1428)中頃に創建
足利五代将軍・義量(よしかず)の菩提寺となり、
その法号に因んで「長得院」と名付けられました。
こちらも禅寺らしくすっきりとした佇まいです。

※長得院しおり参考

~ 花頭窓 ~



この独特な形の窓は「花頭窓」(火灯窓)は、元は中国から伝来したもので、
禅宗様の窓として使われていましたが、安土桃山時代頃に、そのデザイン性から
禅寺以外の仏教寺院や、仏教建築ではない神社、天守などの城郭建築、
書院造りの邸宅に使われた例もあるとのこと。

※ウィキペディア参考

花頭窓からは方丈前の庭が覗けて、一幅の絵を見るようでした。


~ 方丈前の庭 ~



柔らかな日差しを浴びて紅梅が美しく映えていました。
珍しい三段の石垣は、狭い庭に奥行を持たせるためのデザインです。
一面の苔が瑞々しさを帯びる頃には、その石垣の美しさが光るでしょうね。



左上に見える紅葉は、昨秋からの温かさで落葉せずに残っているのだそうです。
冬枯れの一角に彩りを添えていました。




室内は全て撮影不可ですので、特別公開された襖絵を画像でご紹介できずに残念です。

襖絵のある方丈は、天明の大火災後に再建されており、方丈の襖絵もこの時期に
描かれたもの。(天明ー1781~1789年)

幕末画壇の「平安四名家」の一人として知られた岸連山(岸徳・がんとく)の筆による
水墨障壁画で「水辺虎図」「波濤鷲図」「山水図」「花鳥図」などが描かれています。

岸派の三代目となった連山は京都を中心に活躍し、現在の京都御所の障壁画の
製作にも携わりましたが、中でもこの長得院の襖絵は連山の代表作。

山水花鳥画を得意とし、身近な花鳥や鳥獣を、淡彩を生かしながら墨を駆使して
描く柔和で装飾的な画風が特徴。

※長得院しおり参考

説明によりますと、この方丈の襖絵の全てを岸徳一人で描き上げ、
当時は複数の画家で描くのが当たり前の時代に、珍しいことだったそうです。


* * *

この長得院自体が今まで非公開でしたから、記念すべき拝観となりました。
相国寺境内の最も奥まったところにあり、静かで穏やかな雰囲気の中
美しい襖絵と庭をゆっくりと楽しませて頂きました。


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今年は木目込み人形のお雛様と花車で♪

2016年03月03日 | 「いと をかし」なものたち

~ 木目込み人形のお雛様 ~

次女から明後日に里帰りするとの連絡があり、慌ててお雛様を出しました。
ぐずぐずしていて今年は大きなお雛様を出しそびれてしまったので、
簡単に出せる木目込み人形のお雛様です。

昔、短期の木目込み人形の教室があって、そこで教えてもらいました。
高さ15cmの可愛らしいお雛様で、ケースに入れることが多いのですが、
今年は下駄箱の上に置いてみました。
これなら我が家の男性陣の目にも触れることでしょう♪




~ 花車 ~

こちらは御所車に花を盛り合わせた花車です。
お雛様が小さいので、これで少し華やかさをプラスしてみました。

女性はいくつになっても可愛いものやきれいなものが好きですからね。
いつもは主人と息子ですから、こういったものを出してもなんのリアクションもありませんが、
今年は次女が見てくれると思うと、それだけで嬉しくて出した甲斐があります。

さて、明後日は次女と久しぶりによもやま話でもしましょう、楽しみです♪

昨年のお雛様



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禅寺の美・相国寺塔頭「養源院」・秘仏「毘沙門天像」特別公開

2016年03月02日 | 神社仏閣・仏像

~ 毘沙門天像 (キャンペーン冊子より) ~

本年度「京の冬の旅」キャンペーンが記念すべき50回目を迎え、
非公開文化財である「毘沙門天像」が特別に公開されました。

古寺を訪ね歩いておられる方の記事に触発されてから、ずいぶん時が
経ってしまいましたが、やっと毘沙門天に会うことが出来ました。

* * *

この毘沙門天像 (多聞天像) は、鎌倉時代の慶派仏師の作と伝わり、像高170cm、
甲冑を身にまとい、左手に戟(げき)を持ち、玉眼をはめ込んだ眼光鋭い憤怒の
表情が勇ましくも、美しく整った容姿は惚れ惚れとしてしまうほどでした。

毘沙門天像はいろいろとありますが、これほど美形の毘沙門天像は見たことがありません。
どこか薬師寺の日光、月光菩薩の持つ、優美で気品ある雰囲気さえも感じられるようでした。
精巧なレプリカがあれば手に入れたい一体です。

※ 戟げきー槍のような武器)

* * *

~ 夢のお告げ ~

江戸時代、相国寺の近くに住む奈良屋与兵衛の夢枕に、この毘沙門天が現れて、
「我が像を修復して人々に参拝せしめよ」と告げたことから、
この像が発見されたという記録が残されているそうです。

※ 養源院、しおり参考




「京の冬の旅」の冊子はJRに置いてあります。
今回のテーマは「禅ーZEN- ~ 禅寺の美 日本文化の美 ~」

平成28年が、臨済宗を開いた臨済禅師の1150年遠諱(おんき)にちなみ、
日本文化・芸術に大きな影響を与えた禅宗寺院を中心に、普段は見学出来ない庭園、
仏像、襖絵、建築など様々な文化財が期間限定で特別公開されます。
期間は1月9日~3月18日

※キャンペーン冊子より




~ 相国寺境内の案内図 ~

太枠で囲った「養源院」と「長得寺」に伺いました。
今回の記事は養源院です。





養源院さんにやって来ました。
「多聞天」の扁額が掲げられています。
普通「多聞天」という場合は、増長天などと一緒に四天王で祀られる場合に呼ばれる名です。
北方を守る「多聞天」は単独で祀られることがあり、その場合には「毘沙門天」と呼ばれます。
※ 週刊・古寺をゆく別冊、良くわかる仏像の手帖参考

この扁額の掛かった建物(本堂)に毘沙門天像が祀られています。
普段は非公開ですから、常には「お身代わり」が立たれています。




~ 玄関へ続く前庭 ~
禅寺らしくすっきりと整っていています。
身も心も引き締まるようです。




~ 紅梅が彩りを添えて ~




~ 中庭の枯山水 ~
枯山水は禅の境地を表すものと言われています。
小石を水に、岩を深山に見立てているわけですが、
こちらに立てられているのは、岩ではなく木の切り株だそうです。

何故切り株を?という疑問はその時に浮かばず、今になって思います。
どなたか行かれることがありましたら、お尋ねになって、是非教えて下さいね。




~ 書院 ~
本堂に隣接して(廊下でつながっています)書院「相和亭」と
茶室「道芳庵」「池泉式庭園」があります。
いずれも、五摂家の筆頭・近衛家の「桜御所」から移築復元されたそうです。

この大きなガラスは江戸時代のもの、との説明がありました。
いまでこそ、このくらいのガラス板は簡単にできますが、
当時では技術的に難しく、相当高価なものだったでしょうね。
それを今に伝えておられることにも驚くばかりです。




庭園に下りることが禁止されていますので、こちらも室内からの撮影です。




相和亭内から茶室「道芳庵」と右手に腰掛待合が見えます。
こちらで一服頂けたら嬉しかったのですが、室内の撮影も禁止、
庭園を歩くことも禁止ですから無理なことですね。

文化財を守ることは大変なことですから仕方ありません。
こうして中に入らせて頂けるだけでも素晴らしいことなのでしょうね。



こうして養源院さんを案内付きで見学させて頂き、
憧れの毘沙門天にも会えて、一つ願いが叶いました。

次は長得院さんの襖絵の見学に向います。


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