私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

水蓮の咲く時

2017年06月30日 | 花便り

~ 兵庫県たつの市揖西町の長池にて~

先日、偶然に通りかかった所で、美しい水蓮に出会いました。
花はどの花もきれいだったり可愛かったりするのですが、
この水蓮は「蓮」と同様に水中から茎を伸ばして咲くので、
仏様と蓮の花との関連から、
どことなく高貴で、この世の花とは思えない気がしています。




この長池は、JR相生駅の前を走る国道2号線から
少し北に入ったところにあります。



岸から中央に向かってびっしりと繁茂しています。
まるで水蓮畑のようです。




葉は丸くて切れ込みが深く入って、花色は白とピンク。
いわゆる「睡蓮」と呼ばれる「ヒツジグサ」は白色のみです。
「水蓮」と「睡蓮」紛らわしいですね。
「水蓮」はもともと和名ですが、「睡蓮」はヒツジグサの漢名だそうです。




ヒツジグサは「羊=ヒツジ」の刻(午後2時、及びその前後2時間)に
咲くために付けられた名。
こちらはヒツジグサではなく「水蓮」ですが、
ヒツジグサ同様に
撮影時は、ちょうど12時頃で、きれいに咲いたところでした。

* * *

狙って行ったわけではなく、
偶然にこんな出会いがあるものですね。
やはりカメラは携帯しないとね。

携帯忘れてもカメラ忘れるな!
ブロガーの鉄則ですね(^_-)-☆





コメント (20)
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紫陽花が美しい播州清水寺 西国三十三か所 第二十五番札所

2017年06月28日 | 札所巡り
                                   御嶽山  播州清水寺

                  天台宗  本尊 十一面観世音菩薩 (根本中堂 秘仏)
                       西国三十三か所札所本尊は大講堂の千手観世音菩薩 (拝観可能)
                  開基   法道仙人   創建  推古天皇35年(627)

         この地は標高550mの御嶽山頂であり、水が乏しいため法道仙人が水神に祈ったところ、霊泉が湧いたところから
         「清水寺」と名付けられた。京都の清水寺よりも創建は古いが、区別するために「播州清水寺」と呼ぶようになった。

         寺伝によると、その始まりは今から1.800年前に天竺(古代インド)から渡来した「法道仙人」が鎮護国家を祈願した
         ことからと伝わる。推古天皇35年(627)に天皇の勅願により根本中堂を建立。さらに725年(神亀2年)聖武天皇が
         行基に命じて講堂を建立したと伝えられている。

         根本中堂には法道仙人が一刀三礼をもって刻んだとされる十一面観音が安置されているが、この本尊は秘仏であり
         御開帳は 30年に一度とされ、普段は「お前立ち」の十一面観音像が迎えて下さっている。

                  *根本中堂は天台宗のお寺での本堂の呼び方。
                  *一刀三礼(いっとうさんれい) 一刀入れるたびに三度のお辞儀をすること。
                  *法道は天竺から紫の雲に乗って日本に渡来したとされる。素敵な伝説である。
                             



    歩いて登る遊歩道と車で登る登山道があります。
    登山道を車で走っていると、前方を野ウサギが横切って行きました。
    さすがにここは、深山幽谷の地。ウサギものびのびと暮らしているのでしょう。
    車道の脇には数々の紫陽花が植えられており、とてもきれいです。




    紫陽花は6月中旬から7月中旬まで楽しめます。
    その他、春は桜、こぶし、ツツジ、シャクナゲ、クリンソウ。
        夏は紫陽花と蝉しぐれ。
        秋は紅葉。
        冬は雲海など四季折々に楽しむことができるそうです。



    これは、参道から下を見たところです。
    お寺の方のお話では、この紫陽花の群生は人の手が入っていないそうです。
    沼地で蛇も生息しており手が付けられないとのことでした。
     蛇も安住の地を得て、さぞ悠々と暮らしていることでしょうね。    



    
    それにしても、このお寺の紫陽花の色は格別です。
    鮮やかというよりも「艶やか」というのでしょうか。

    この紫陽花は、多宝塔跡に咲いています。    
    多宝塔は、平清盛の武運長久を祈願して、祇園女御により建立されたと
    言われています。きっと美しい塔だったのでしょうね。
    そして、その壮麗な塔にこの艶やかな紫陽花がよく似合うだろうと、
    想像するだけでもワクワクしてしまいます。



                     薬師堂



                     大講堂
    こちらで千手観音様にお参りして、ご朱印を頂きます。お寺オリジナルの
    美しい散華を戴くことが出来ます。

    講堂の中の裏側に回ると、お寺に残る色々な物が展示されています。
    その中に弁慶さんが遊んだ碁盤と碁石があり、その説明がありました。
    弁慶さんは、姫路の書写山からこのお寺に遊びに来ていた時に、このお寺の
    お坊さんと碁を打ち、負けてしまい、あまりの悔しさで碁石を碁盤に押し付けて
    めり込ませてしまったそうです。

    碁盤にめり込んだ碁石をみて、その怪力ぶりに驚くやら、それほどまでに本気で、
    無邪気に遊ぶ弁慶さんを可愛くも思ってしまうのでありました。
    思わぬ所で思わぬものに出会う。これもまた楽しいものですね。
   



                      根本中堂
    このお寺の「本堂」と言われるところです。本尊の十一面観音様は秘仏ですので
    お前立ちの千手観音様にお参りします。
  



    緑の木々に囲まれ、静寂な境内、、整然と整った階段、、美しい花々、、
    心がゆったりと安らぐ空間でした。 さて、次はどのお寺に参りましょうか、、

           *台風が心配ですね。どの地域も被害がないことを祈ります。
            では、また明日お会いしましょう。
    
 ※ 2014年7月9日にアップした記事です。
クリンソウの時期にもう一度訪ねたいと思いますが、
いつになるか分かりませんので、アジサイが美しい時に
訪ねた時の記事をアップさせて頂きました。

ー 2017・6・28 ー    



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籠花入れに蕨とヒメジョオンを入れてみました

2017年06月25日 | 野の花を活ける

骨董市で買ったお気に入りの籠花入れですが、
ちょっと個性的な形で使い切れずにいましたが、

この度、裏山に散歩に行って、
蕨が元気よく葉を広げているのを見てピン!ときました。

他にも目を引いたヒメジョオンとオシロイバナを合わせて
この花入れに入れてみることに。

~ 花材は七種 ~
上から時計回りに、
蕨、ヒメジョオン、下野、夕霧草、松本センノウ、オシロイバナ、弟切草





横から見るとこんな感じ。
弟切草が閉じかけて、オシロイバナが咲き始めました。




お茶のお稽古が終わる頃に、オシロイバナが咲きました。
反対に「弟切草」は閉じてしまいました。
夕方から咲くオシロイバナと夕方には閉じる弟切草。
同時に鑑賞するのは難しいかな~


ー 蕨 ー



蕨は水揚げが悪くて、今までに何回も挑戦して、
今回ようやく他の花と一緒に活けることが出来ました。


ー 下野 ー



よく見かける花ですが、色どりにちょっと入れると可愛いですね。


ー 夕霧草 ー



紫青色の小花が集まって咲く様子を夕霧に見立てた和名。
キキョウ科の多年草で、元々は南欧や北アフリカ原産の植物です。


ー 松本センノウ ー



一般的な花色は深赤色ですが、白や赤白の絞りなどもあります。
赤い花も綺麗ですが、白もさわやかで良いですね。


ー 弟切草 ー



黄色の小さな花で、朝咲いて夕方には閉じる一日花。
弟切草には、止血の効果があり、古くから鷹の傷薬として用いられていたようで、
その秘薬を他に漏らしたとして、兄が弟を切り殺したとの伝説からの名です。


* * *

野や山、路傍に咲く花でも、愛らしく、美しいものが多くあります。
いつもこんな花たちを、花入れに入れて鑑賞したいと思っていますが、
家に持ち帰って花入れに入れてみると、なんだかその場で咲いていた時の
魅力がなくなってしまうことを残念に思っていました。

利休さんは、茶花を入れるのに「野にあるように」と言われていますが、
その「野にあるように」が、とても難しいのだと痛感しています。

まだまだ、野の花を入れるのは至難の技。
でも、くじけずに、楽しみながら入れていきたいと思うこの頃です。



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これは蝶か?蛾か?・・・豹のような胴体はいったい何者?

2017年06月22日 | 虫のお話

三日ほど前、庭に出ていた夫が「変わった蛾がいるぞ!」と呼ぶので
行って見ると、
黄色地に黒斑のある豹のような胴体に
翅には茶色の眼紋らしい模様があって、
周囲のグレーの模様との色どりのお洒落な蛾?が。




蝶は翅を立ててとまり、蛾は屋根状に開いてとまる。
常識的に知っている蛾と蝶の違いだけど、
こんなに開くのは、眼紋を見せて威嚇のポーズなのだとか・・・

そして、蝶と蛾では触覚の形で見わけがつくと図鑑にあったが、
この画像ではどちらとも分からないし、
図鑑の中では同じ姿の蛾も蝶も見つからなかった。

* * *

いったいこれは何者なのでしょうか?
気になって仕方ありません。
教えて頂けますと有難いです。
よろしくお願い致します<(_ _)>



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万里の長城で、郷に入れば郷に従ってみたら

2017年06月17日 | 旅の楽しみ

~ 万里の長城・八達嶺 ~

昔、北京から60kmにある八達嶺に登った時のこと、
5月の連休で、長城は人であふれ返っていました。

数ある長城の中でも、八達嶺はよく整備されていて、
日本人観光客に人気のある観光地ですが、
中国国内でも屈指の観光地。
ワイワイ、ガヤガヤと賑やかな中国語にもまれながら
長城散歩を楽しんで来ました♪




長城の遥か向こうまで、アリの行列のようです。
これだけの長城が六千キロ以上もあるとは
驚きの一言です。




長城に登る前にガイドさんの勧めで、
チケット売り場付近のトイレに入った時のこと。

これだけの人ですから、当然トイレも長蛇の列です。
いくつもの列があったので、その一つに並んだのは良いのですが、
いつまで経っても順番が回ってこないのです。

見ていると列に関係なく、早い者勝ちで空いた所に入って
いくのが見えました。



こんな事なら、どんなに待っていても順番は回って来ない!

ここは中国なんだから「郷に入れば郷に従え」で、
意を決して、空いた所に突進してみた。

すると
その中には「大きなブツ」がでーんとあった。
一瞬ひるんだが「前の人が流し忘れたのだろう」と思って
用を足して水を流そうとしたが、一向に流れる様子がない。

諦めて出ると、後ろには更に長い列が出来ていて、
先頭の年配の女性に、慌てて身振り手振りの日本語で言い訳した。
「これは、私がしたんじゃないですから!」
「初めからあって、水が流れないんです!」

しかし
無念なことに
必死の言い訳が通じるわけもなく、怪訝そうな顔で見られてしまった。
「あの日本人の女がねえ・・・」と笑い者になったに違いない。

こんな思い出話を家族としていたら、
結局
言い訳をしても、しなくても、
どちらにしても「お母さんがしたことになってるよ」と。
それに「私がしたんだけど、水が流せないの、ごめんね」って
言ったと思っているよ、とも。

いやはや
どちらにしても、とんだお笑い種である。
郷に入って郷に従ってはみたものの、
中国人にはなり切れなかった大和なでしこであった。





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全力で女の子になるって!素晴らしい!

2017年06月12日 | 思うこと

昨日、ある男子校文化祭のお手伝いに行って来ました。
いろいろな売店やサークル紹介、カフェ、お茶席などがあり、
開始早々、生徒やご家族、多くのお客様で賑わっていました。

パンフレットを頂いたので、「どれどれ」と覗いて見ると、
サークル紹介では、音楽あり、劇あり、カラオケありで、
多くの出し物がある中で、特に目を引いたのが
「ミス○○」
女の子に生まれたかった男達が
全力で女の子になります!
男性の方、惚れ込み注意です!


というのがあり、
このキャッチフレーズに、すっかり嬉しくなってしまいました♪

ここは男子校ですから、女の子になる、ということは「女装する」ことです。
ですが
ただ単に女装するだけではなくて「全力で」というのが素晴らしいのです。

* * *

私が大事にしている言葉は「現在、今に最善を!」ということ。
中学校時代の恩師から贈られた言葉です。
どんなに苦しい時でも「最善を尽くせ!」と教えられました。
言い換えれば「全力で!」ということです。

私はこの言葉を人生の杖として今まで生きて来ました。
ですから、失敗は数えきれないほどあっても悔いはありません。

ここでは、この男子生徒達が、女装をすることにでも「全力」で!
と言っているのです。
このキャッチフレーズでは、面白おかしく言っている中にも、
普段からの真摯な、生きるための覚悟が感じられて、
素晴らしい!と感じた次第なのです。

そうでなければ、
女装をすることくらいで「全力」を出す必要はありませんし、
全力で取り組んだ女装の素晴らしさを味わうこともないでしょう。

どんな小さなことにでも「全力」で取り組む、
これが人生を豊かにし、悔いのないものにする一番の方法なのだと思っています。

少年よ 大志を抱け!
そして
現在、今に最善を!




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中空に浮かぶ天体としての月

2017年06月08日 | 「いと をかし」なものたち

うわあ~!なんと素晴らしいこと~!
一昨日、中空に浮かんでいたお月さま

青空をバックにした姿は「お月さま」というよりは
「天体としての月」

夜見るお月さまが、お盆のように平べったいのに対して、
こちらは丸々としていて、奥行も重さも感じられる球状の物体

夜の月は美しい
昼間の月は素晴らしい!




ぽっかりと浮かんで空を独り占め
天体としての月ここにあり!





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野ばらを備前の花入れに活けてみました

2017年06月01日 | 野の花を活ける
野ばら・・・なんて素敵な響きでしょう



白くて、小さくて、清楚で、気品があって、
ほんのりと甘い香りがして、大好きな花です
裏山で採ってきて備前焼の花入れに活けてみました

まとまって咲く姿が可愛いですから、
一枝をそのまま入れてみました




~ 小葉の髄菜 ・ 紫蘭 ・野ばら ~
5月13日撮影

花入れは、骨董市で見つけたものです
すっきりと立ち上がったフォルムに耳が付き
正面にはスカッとヘラ目が入っています

火色に特徴が無く、あっさりとした雰囲気なので
花を選ばずに入れ易いので重宝しそうです




~ 裏山に咲く野ばら ~

「のばら」は別名で、正式にはノイバラ ( 野薔薇・野茨 )
山の斜面に垂れ下がって群生しています
フロリバンダ系バラの接ぎ木の台木に使われます

辺りに良い香りがして来ます
♪ わらべは見たり~ 野中のバラ~♪
メロディーが流れてくるようでした

* * *

そんな雰囲気を稽古場に届けてみました
アイさんも喜んで下さって、ご自分でも野ばらを採りに行って
ご自宅で活けて楽しまれたとか・・・
嬉しいですねえ、活けた甲斐がありました (^^♪



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