~ 伊万里 錦手なます皿 ~
お正月は日本人にとって特別な時。
衿を正して新たな年への抱負を抱き、
自身が輝ける年になるよう願う時である。
新年を迎えるにあたって、どの家庭でもお節を入れる重箱や
雑煮椀などのお正月用の食器を揃えていることだろう。
我が家でも一通り用意するが、
それらは、出来るだけ古い物を使うようにしている。
その中でも、この「なます皿」は一番に気に入っていて、
お正月の食器として、無くてはならないものになっている。
径 15cm・高さ 4.5cm
内部の文様は、見込み(内部の底)に染付の松竹梅、
側面には、金彩と赤絵で「梅」と「打出の小槌」が描かれ、
金で縁取りが施されている。
外部には三つの「宝尽し文」があり、
この面には、願いが叶うという「如意宝珠文」が、
こちらの面には、被れば姿が見えなくなり、
病気や災いなどが避けられるという「隠れ笠」、
この面には、知識が得られるという「巻物」が描かれている。
* * *
骨董市や骨董店に行くと、金襴手や錦手でも、このなます皿よりも
立派なものはたくさんあるが、どうも自分にしっくりとくるものがない。
ところがこのなます皿は、
この手の器にしては、あまり手の込んでいない大雑把なところが良いし、
複雑でない分、気分が乱されずに、見ていて気持ちが良いので、
毎年、お正月に面会するのがとても楽しみなのである。
お正月は日本人にとって特別な時。
衿を正して新たな年への抱負を抱き、
自身が輝ける年になるよう願う時である。
新年を迎えるにあたって、どの家庭でもお節を入れる重箱や
雑煮椀などのお正月用の食器を揃えていることだろう。
我が家でも一通り用意するが、
それらは、出来るだけ古い物を使うようにしている。
その中でも、この「なます皿」は一番に気に入っていて、
お正月の食器として、無くてはならないものになっている。
径 15cm・高さ 4.5cm
内部の文様は、見込み(内部の底)に染付の松竹梅、
側面には、金彩と赤絵で「梅」と「打出の小槌」が描かれ、
金で縁取りが施されている。
外部には三つの「宝尽し文」があり、
この面には、願いが叶うという「如意宝珠文」が、
こちらの面には、被れば姿が見えなくなり、
病気や災いなどが避けられるという「隠れ笠」、
この面には、知識が得られるという「巻物」が描かれている。
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骨董市や骨董店に行くと、金襴手や錦手でも、このなます皿よりも
立派なものはたくさんあるが、どうも自分にしっくりとくるものがない。
ところがこのなます皿は、
この手の器にしては、あまり手の込んでいない大雑把なところが良いし、
複雑でない分、気分が乱されずに、見ていて気持ちが良いので、
毎年、お正月に面会するのがとても楽しみなのである。