私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

ユーラシア女の手仕事展にて・素晴らしい布たち

2016年06月27日 | 美術工芸

~ 姫路市書写の里・美術工芸館にて ~

この工芸館は、ラストサムライのロケ地・円教寺のある書写山をバックに
美しい竹林に囲まれた中に、静かに佇んでいます。

本館には円教寺をイメージする大屋根が取り入れられています。
設計: 宮脇壇建築研究所




~ ユーラシア女の手仕事展 : 企画 ・ 大橋ひろ美 氏 ( ギャラリーとーく代表 ) ~

6月18日~6月26日まで、中近東、アジアの伝統的な織り、染め、刺繍の
布や衣装の展示、販売が行われました。

ウズベキスタンの「アトラス絣」、イランの「キリム」、インドネシアの「更紗」
ラオスの「縫取織」、バングラディッシュの「ノクシカタ刺繍」、
インドのペーズリー模様のジャマワショールなど
魅力いっぱいの布たちが並んでいました。





~ サリーの着付け ~

サリーの布は長さが6mあり、それを体に合わせて巻いていきます。
後ろに垂らす部分は、布の中でも見どころのある部分です。
絹地がふんわりと美しく、天女の衣のようでした。




~ 上下セットになった衣装 ~

そのまま着られるように上下がセットになっています。
自分では着られないものでも、色柄やデザインなど見せて頂くと、
自分の感性に訴えてくるものに出会えます。

この三点はどれも素敵ですが、私の好みで順番を付けると
一番は左端の紫の一式、二番は真ん中のベージュの一式、
三番目は右端の臙脂の一式になります。
さて、皆さんでしたらいかがでしょう?




~ラオスの筒スカート (シン) ~

「シン」は、ラオスでは女性が日常的に身に着けるスカートです。
一枚の布をくるりと巻いて筒状のスカートにします。
大橋さんがはいているものは、ウエスト部分に金具がついていて、
自分のサイズに合わせて留めることが出来るようになっています。

織りがしっかりとした布なので、体型をカバーしてくれてきれいな姿でした。
いずれ、気に入った布に出会ったら、このシンを作ってみようと思っています。





~ ショールもきれいです ~




~ ラオスのショール ~

このショールは、寺参りや他家の訪問時に使うものです。
素材はシルク、織りは「浮織」「縫取織」の併用、
約30年前の手仕事で、現在ではほとんど見られなくなったそうです。

茶色の部分は、タイの黒檀染め、
こげ茶の部分は、ラオスの黒檀染めを使用。
※ タイの黒檀は、現在ではワシントン条約で刈り取りが禁止されています。





柔らかな紫色がエレガントなスカーフは、花嫁が身に着けるものだそうです。
黄色に見える部分は金糸で刺繍されています。
産地は記憶が曖昧です、分かりましたら追記したいと思います。




会場には、アジア各国の布、焼物などもディスプレイされています。




インドネシアの古渡の更紗や織物、刺繍の布など、
お茶入れの仕覆や古袱紗などにも仕立てられる、素晴らしい布のコーナーです。

※ 古渡 ( こわたり ) : 室町時代、またはそれ以前に外国から渡って来た物をいいます。





サリーを着物に仕立てたものや「シナの木」の樹皮を用いて織った「シナ布」など、
日本では高価で手の出ない物が、驚くほどの値段で販売されていました。




~ 小物コーナー ~




気軽に使えるショールやマフラーなど、どれも天然の染料で染めた糸を使っています。




~ イランのライオンラグの前で ~

どの作品も現地の女性たちが時間と手間をかけて作り上げたものです。
今では禁止された染料を使った希少価値のある織物や、
緻密な織りや刺繍の技術など、素晴らしい布の数々を堪能しました。

大橋さんが代表を務めるギャラリー「トーク」は絵画、陶芸、ジュエリー、
ガラス、木工などの作家展を開催しています。
特にアジアの伝統的な布の紹介に力を入れているそう。
またの機会を楽しみに待っていましょう。

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沖縄・壷屋焼の魚紋花入れに茶花を入れてみました

2016年06月24日 | 時空を超えて来たものたち

~ 魚紋花入れ ~

これは、先日 (6月15日 ) の大石神社骨董市で手に入れた花入れ。
この花入れを見つけた時には、飛び上がるほど嬉しかった。
壷屋焼の花入れは、骨董市では今までに見かけたことが無かったからだ。
この機会を逃すまいと、早速手に入れてお茶の稽古に使ってみることに。

花は、「瑠璃ギク」 「ワイルドオーツ」 「ドクダミカメレオン」の三種





表と裏で、魚の向きが違い、こちらは花を入れた方。

魚が海中から飛び出たところが勢いよく描かれていて、
今にも、波しぶきが飛んできそうな迫力である。





こちらも海上に飛び跳ねた瞬間、波に向う表情が荒々しく、まるで生きているみたい。





波の陰刻も良かったが、側面にもそれぞれ違った陰刻が施されていて、
なかなか面白い花入れである。

制作年代、作者不明



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にゃんでしょうか?

2016年06月22日 | 猫のお話

~ 昨日の夕方、駐車場から戻る時に見慣れない猫に会いました ~

~ * * ~

とてもきれいな美にゃんこです。
赤と青のミサンガのような首輪をつけてお洒落です。

カメラを向けたら立ち止まって

「にゃんでしょうか?」

と言われてしまいました。









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初夏に咲く庭の花たち

2016年06月21日 | 花便り

~ 簪擬宝珠 ( カンザシギボウシ ) ~

ユリ科の多年草
花は、細く長い茎の上部にまとまって咲くため「かんざし」のように見えることから。
ユリ科だけあって、一つ一つの花はまるでユリのような美しさです。
下の方から次々に咲いて長い間楽しめます。





~ 七竈 ( ナナカマド ) ~

バラ科の落葉低木
別名 : 珍至梅 ( チンシバイ )
中国原産の落葉低木・近年日本に導入されたそうです。

名前は、材質が固いため7回竈(かまど)に入れても燃え切らないことから。
花は、白くて小さな粒が段々と咲いてくる様がとてもきれいです。



小さな籠花入れにホタルブクロと一緒に入れてみました。




~ 嫁菜 ( ヨメナ ) ~

キク科の多年草・日本特産種
野菊としてよく見かける花ですが、素朴で優しい花です。
我が家では、立派に庭の一員です。




~ 鋸草 ( ノコギリソウ ) ~

キク科の多年草
名前は、葉な形がノコギリのようにギザギザしていることから。
小さくて可愛い花をいっぱいつけます。




~ 瑠璃菊 ( ルリギク ) ~

別名 : ストケシア
キク科の多年草
アメリカ南東部原産で日本へは大正時代初めに渡来。
園芸品種にはピンク、白、薄黄色あり。
この花は近縁種を持たない一属一種の珍しい花とのこと。
- Weblio 植物図鑑参考 -

淡い紫色で和の雰囲気があり、茶花に入れても映える花です。
イネ科の植物と入れるとさっぱりとして涼し気です。




~ 松本仙翁 (マツモトセンノウ ) ~

ナデシコ科の多年草
園芸品種で、花色は他には赤、赤白絞りなどがあります。
花径が4センチほどあって見栄えのする花です。




~ 野薊 ( ノアザミ ) ~

キク科の多年草

野薊はアザミの仲間には珍しく春から初夏に咲きます。
赤紫のボンボンのような姿がとても可愛いです。




~ 小判草 ( コバンソウ ) ~

別名 : 俵麦 ・ イネ科
地中海沿岸地方原産
小判のような姿が面白い植物です。
他の花のあしらいにちょっと入れると引き立ちます。





~ ダルマ萩 ~

マメ科の落葉低木
名前は葉が丸いことから。
赤紫の濃淡が魅力的です。





~ 下野 ( シモツケ ) ~

バラ科の落葉低木
別名 : 木下野
名前は最初に発見された地名に由来しています。
小さい花がたくさんついて可愛い雰囲気の花です。

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時には鷲のように

2016年06月20日 | 野鳥のお話

何千キロもの渡りを、この小さな体で単独でするという燕は、
渡りの時には時速約50km、最高速度は200kmにも及び、
このサイズの鳥で、これほど高速で飛行出来る鳥は他にはいない。
そして、速さだけでなく飛行可能時間も長く、飛行能力は極めて優秀である。

以上のことをインターネットで調べて知った。

この燕は今まさに飛び立とうとしている。
広げた翼の先までも気迫が漲っていて、
鋭い眼差しは、まるで猛禽類のようだった。

この姿は
燕は可愛いだけではなく、これほど強く優秀な鳥だったのだと
インターネットで調べた事柄を「なるほど」と思わせる姿であり、
逞しく生き残ろうとする、燕の真剣さをも感じさせる姿だったのである。


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思い出すことは人生を長くする

2016年06月17日 | 健康

昨日、ある冊子をペラペラめくっていて、こんな記事を見つけた。

「思い出すことは脳に良い!」と題して、「生涯健康脳」の著者・瀧 靖之先生が
脳の健康維持のために、思い出すことの大切さを、分かり易く説明しておられた。

その内容は大雑把に、
自分の人生を振り返って、思い出を懐かしむ行為 は脳にとってプラスになり、
主観的幸福度を上昇させ、それによって寿命が延びる、と言うことだった。


~ それは何故か? ~

[ 1 ] ー 思い出すという行為は、脳を使うからである ー

脳は使えば使うほど、脳内に多くの変化を起こす。
その変化というのは、脳の機能を回復させる働きで
「可塑性」と呼ばれ、それは高齢者であっても保たれている。

脳は使うことで、情報伝達機能を高めていく。


[ 2 ] ー 「自分は幸せだ」と思うことが、脳に良い影響を与えるからである ー

昔のことを思い出すことによって、ささやかにでも
「自分は幸せだ」と思うことが脳にとっては重要なこと。

人間は脳科学の観点から言うと、悲しいことよりも楽しいことの方を
よく覚えているもので、脳はそれを美化する方向で記憶することが多い。

最近の脳科学の世界では、自分は幸せだと思う人、つまり主観的幸福度が
高い人ほど長生きする、という数々の研究が報告されている。


~ これらはどういったメカニズムでそうなるのか? ~

脳の配置からいうと、おでこあたりにある前頭葉は認知力を保つ働きをしていて、
その横の側頭葉の内側にある、感情を司る扁桃体と、記憶を司る海馬
非常に近いところにあって、連絡が密に行われている。
そのため、記憶と感情は密接に関わっている。

従って、自分の思い出を引き出すことが大切で、昔の音楽を聞く、
懐かしい場所を訪ねるなど、こうしたことで脳が活性化されるのである。
「脳を健康に保つこと」と「幸せに生きること」は同じ意味を持つ。

* * *

なるほど!

私がお気に入りの出窓で昔のことを思い出して、
ふつふつと幸せ感が沸いてくるのは、
そういったことだったのか・・・

古い物を見て幸せな気分になるのは、そういうことだったのか・・・

私の幸せの根源は、そういったところにあったのだなあ、と
深く納得出来る記事だった。

※ 瀧靖之先生 ( 東北大学加齢医学研究所教授 )

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* 楽しみは、なんてったって骨董市 * 赤穂市大石神社

2016年06月16日 | 時空を超えて来たものたち

~ 毎月15日は、赤穂市にある大石神社の骨董市の日 ~

昨日は梅雨の晴れ間で、朝から真夏のような暑さでしたが、張り切って行ってきました(^^♪

到着したのが9時ちょっと過ぎ、やはり、これでは遅かった!
もう大きな袋を下げて帰る人々の姿もあったし、
入口で偶然に出会った知人は、もう象彦のお菓子器を買ったと言っていたし、
油断禁物だな!

気を取り直して、さあ!突撃!



広い駐車場の中にいろいろなお店が並んでいます。
お花屋さんは毎回来ているようです。
今回はパスします。



みんな真剣な眼差しです。
いいですねえ ♪ 人が集まっているところには首を突っ込みたくなります。



年配の男性が楽しそうに話しながら歩いていました。
今日は何を探しているのかな。




駐車場の外にもぐるりとお店が並んでいます。
着物のお店もありますよ。




何を買ったのかな、大きな荷物を持った男性が二人、もうお帰りになるようです。
こちらのお店は、大きな竹ザルや桶、小家具などが置いてあります。
女性が二人、何やら相談しています。
どれを買おうか? って楽しい悩みですね。




芝生のところにもお店が出ています。
開放的でいいですねえ♪
熊と布袋様の彫り物が迫力あります。




大石神社は赤穂城跡公園の中にあります。
芝生が青々と爽やかで、疲れたらここで一休み一休み。


* * *

ああ、楽しかったなあ♪
昨日の戦利品は、壷屋焼の花入れ、中国製(?)の花入れ、象彦の干菓子盆の三点。
まずまずの戦果にホクホクしながら帰って来ました。

古いものはいいですねえ・・
そのものに付いた時代の雰囲気がありますからね。
でんと落ち着きがあって心が安らぎます。

こういったものをたっぷり見れる骨董市は、私にとって何よりの楽しみ、
このビタミン剤があれば元気いっぱいになれるのです。



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お茶会のお土産は

2016年06月13日 | 茶の湯便り

~ 昨日は茶会のお手伝いで、早朝からの一日仕事でした、
後片付けが終わって帰宅したのは午後7時 ~

大事に持ち帰った茶花の残りは、ひとまずここに置いて

窮屈でしょうけど
晩御飯が終わったら出してあげるから、ちょっと待っててね。




出してみるとこんな感じ。
ぎゅうぎゅう詰めで大変だったね。

お茶席では使ってあげられなかったけど、
みんなが「可愛い♪」って見てくれたから満足だよね。

明日にはちゃんと花入れに活けてあげるね。
一日ご苦労様でした。




~ ダンスパーティー ( ピンクと紫 ) ~





~ 黒蠟梅 ( クロロウバイ) ~




~ 沙参 (シャジン ) ~

※ 名前が違っているかも知れません。
教えて頂けましたら有難いです。




ブルーの方は「こでまり」・・・アジサイですが、小さいマリのよう、という意味でしょうね。
白い方は名前が分かりませんが、先端がギザギザになっていてちょっと面白いアジサイです。


* * *

昨日お茶席で使った花は「リキュウソウ」「キンシバイ」「ナツツバキ」の三本。
それぞれが持ち寄ったバケツいっぱいの花は、そのほとんどが使われません。

茶花はお茶室では唯一の生き物です。
当日に萎れてしまったり、咲き過ぎてしまったり、
花入れに合わなかったりして、とても微妙で難しいのです。

日の出を見なかった花たちは、こうしてみんなで分け合って
家に持ち帰ってきます。

今回頂いたアジサイは、どれも家にはないもので、
しばらく楽しんだ後にさし木にしてみるつもりです。
数年後には「きれいに咲きました」と報告できるかな。
楽しみです。


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心が満ちていく時

2016年06月10日 | 思うこと

人は誰でもほっとくつろげて、お気に入りの場所を持っていることだろう。
そこは自分の魂を休めるところであったり、物思いに耽って忘を忘れるところであったりもする。

私にとってそんなところは、この出窓の風景であり、
窓の光を背に、活けた花がシルエットになって浮かび上がる、

そんな変哲もない風景が、
一日で溜まった雑多な想いを
静かに終息させてくれる。




そして
机に頬づえついてぼーっとする時や




障子に映る影絵を見る時は、遠い昔のことが懐かしく思い出されて、
ふつふつと幸せな気分が心に満ちてくるのである。




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夏が来ると思い出す♪騙されて登った至仏山

2016年06月09日 | 思うこと
~ 至仏山の山頂にて ~

夏になると思い出すことがあります。
勤め始めた年の夏のこと、職場の先輩から「ハイキング」に誘われました。
「わあ!ハイキング!行きます、行きます!」と喜んでついて行ったのですが、、、

それが、なんと
こんな山登りだったとは、夢にも思いませんでした。

歩き始めてから段々と険しくなる道を、不信に思って聞いてみました。

「ねえ、○○さーん、なんだか山を登ってませんか?」
「そうねえ、、山っていうほどじゃないのよ、ちょっと急なだけだから、大丈夫!」

「大丈夫って、、本当に?これで尾瀬に着くんですかあ?」
「ちゃんと着くから、頑張って!」




これが山登りでなくて、なんて言うのでしょうねえ、、
もうヘトヘトです。

何時間かかったのか、もう覚えていませんが、
引き返すわけにいかないので、しょうがなく、よれよれになって登りました。
そして
山頂で頂いたグレープフルーツの瑞々しくて美味しかったこと、
「ああー、美味しいですねえ♪」
「そうでしょう!山頂でこうして食べるのが最高なのよ、また来ようね」
そう言って先輩は嬉しそう。




ハイキングだっていうので、私は膝っ小僧の出るバミューダーパンツ姿です。

この記事を書くために調べたら、この至仏山は日本の百名山の一つで、
立派な山だということが分かりました。
本当ならこんな軽装で登ってはいけない山だったんですね。
知らぬが仏でした。




~ 尾瀬沼に着いて宿に向かう ~

山を登り切った達成感はありましたが、
私の足は登山向きでないことを、よくよく知らされた登山でもありました。

私は中学、高校と陸上競技部でハードルを跳んだり、リレーを走ったりする、
言わば競走馬のような人間だったんです。
ですから、平坦なところはいくらでも平気なのですが、
山登りはどうも足がついていきません。

ですので、私の人生で山登りはこの至仏山が最後です。
でも、騙されたからこそ、この百名山の一つに登れたわけですから、
これはこれで、私にとってはラッキーなことだったと思っています。

こんなわけで、私は素直な性格が災いして(幸いして)、人には見事に騙されるのでした。
けれど結果としては、そのことが自分にとって新たな世界を開けてくれたり、
幸せを呼び込んでくれたように思うのです。

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中近東、アジアの布展

2016年06月08日 | 美術工芸

~ ユーラシア 女の手仕事 展 ~

中近東、アジアの染物、織物、刺繍など、伝統の布や衣など約200点が展示されます。

* ウズベキスタン ーーーーーーー 「アトラス絣」
* イラン ーーーーー ーーー「ギャッペ」「キリム」
* インドー「ペーズリー模様のジャマワショール」
* バングラディッシューーーー「ノクシカタ刺繍」
* ラオスーーーーーーーーーーーーー「縫取織」
* インドネシアーーーーーーーーー「ジャワ更紗」
など。



「アジアの布を纏う」の著者、大橋ひろ美さんの解説で
毎日 PM 1時よりファッションショーが開かれます。

大橋さんは元ミスグランプリの美しい容貌で、
この著書の中では自らモデルも務めておられます。




~ インドネシアのイカット ~

これは私所有のイカットです。
ずいぶん古いものですがタペストリーにして楽しんでいました。
インドネシアのヌサトゥンガラ諸島のイカットで、文様は島によって
それぞれに特徴があり、これは「サウ」と呼ばれるものです。

他には「レンバタ」、「チモール」があり、
会場でお目にかかれるかも知れませんね。

* * *

今回の展示会は
中近東や東南アジアの布が好きな私にとっては見逃せない展示会です。
いつとは申し上げられませんが、期間中には必ずいくつもりです。

会場は書写山(円教寺)の麓にあり、無料駐車場もありますので
ドライブがてらお越し下さいね。


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安南・染付トンボ絵の水次

2016年06月07日 | 時空を超えて来たものたち

骨董市を覗く楽しみは、なんと言っても、種々雑多な物に出会えることである。
自分が好むと好まざるとに関わらず、いろんな物に出会えるのが面白い。

これは数年前に出会った、安南の染付の水次
のんびりと飛ぶトンボが主役で、おおらかな雰囲気が気に入った。
高さ16センチ、底径13センチの可愛らしい水次である。




取っ手は金属製で、植物の蔓らしいものが掘り出されていて
なかなかお洒落だし




取っ手の付け根もくるんと丸まっていてチャーミング




主役のトンボの、このとぼけた表情が、
いつ見てもふっと笑えて、心が和むし




あしらいに描かれた植物も
三重の渦巻き模様もエキゾチックで面白い。

* * *

こんな物に出会った時には、体中に電撃が走る思いがする。
人にはガラクタに見える物が、自分にとっては特別な物に変わる瞬間である。


※安南ーベトナムの焼物で、古くから日本の茶人に愛された。
染付(そめつけ)ー藍色の模様を焼き付けた焼物 。



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未完成の木彫り文箱

2016年06月06日 | 美術工芸

これは朴(ほう)の木に琵琶を彫った文箱である。
仕上げはまだ不十分だが、これで彫り上がったことにしてから
もう20年も経ってしまった。

あとはカシュ―(漆風塗料)を塗り込めば完成するのだが、
この塗りの工程を考えると気が遠くなって、なかなか手が出ないのである。

はて、さて、どうしたものか、、




こちらは完成品の牡丹の小物入れ
印鑑入れとして重宝に使っている。

文箱の六分の一ほどの大きさで、これだけ小さいものでも、
何度も塗っては乾かすこと10回以上、相当の手間暇がかかっている。

これから先に
この文箱が完成した!と報告出来る日が来るのだろうか、、

もう、プロに頼もうか、、
などなど
気弱になっているこの頃である。


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*梅雨の妖精*紅・七段花・九重八重・甘茶

2016年06月05日 | 花便り

~ 紅(クレナイ)~

始め白色の花弁に段々と赤味が差してきて、最後には全体が紅色になります。
このくらいの紅の入り具合が一番にきれいです。
愛らしい雰囲気で玄関前を明るく彩ってくれています。

※「紅額」は「紅(クレナイ)」の間違いでしたので、訂正させて頂きました。




~ 七段花 (シチダンカ)~

別名:七変化   ユキノシタ科
江戸時代にシーボルトの「フロラ・ヤポ二カ」で世界に紹介されたヤマアジサイですが、
その後長きに渡って存在が確認出来ず、昭和34年に神戸の六甲山中で発見されるまで
絶滅したと考えられ「幻の名花」とされていました。

星型の装飾花が、淡い青色、薄紅色、淡い紫色に変化していく様がとてもきれいです。




蒸し暑くなる時期に、この爽やかな色合いで庭を涼し気に装ってくれます。




~ 九重八重 (くじゅうやえ)~

大分県九重連山産のヤマアジサイ   アジサイ科
濃い青色の八重額咲き
中央の両性花部分も八重化して最後まで残り、美しい姿を留めます。




菫色に近い青色で、艶やかな色合いです。
濃い花色ですが、葉に比べて花が小さいので優しい雰囲気を持ち、
読書やパソコンで疲れた眼や心まで癒してくれる、そんなアジサイです。





~ 甘茶 (アマチャ)~

別名:甘茶の木、木甘茶、小額草
ヤマアジサイの変種で山地に自生  ユキノシタ科

葉を乾かすと甘味が出るため、これを煎じて飲料にします。
4月8日の灌仏会で釈迦像にかけたり、飲んだりしますね。

用土が酸性の場合は花色が青くなり、アルカリ性だとピンクになるそうですが、
我家の甘茶は、始めは黄色味を帯びた白色で段々と青みを増してきます。

この花色の移り変わりと、丸い花弁の可愛らしさが魅力です。
和やかな雰囲気を持ち、玄関先でお客様のお出迎え役です。



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骨董市の付録が凄かった!本居宣長の歌

2016年06月02日 | 時空を超えて来たものたち

ことのはに  ふかきいろかを  かきやりて
ふではこころの  つかひなりけり   宣長

骨董市の買い物の中には、本体に付随した物が素晴らしい時がある。
それが今回は、この本居宣長の歌が書かれた料紙だった。

これも、今までに登場した書と同様に、古い茶碗を入れた箱の中で
くしゃくしゃに丸められ、緩衝材として使われていたものである。

深みのある桃色地に鳳凰文の趣きある料紙に
見事な筆運びで綴られている。

あまりの見事さに、書道歴の長い友人に調べてもらうと、
この歌は本居宣長全集第十五巻「鈴屋集」に収められており、
書体は一般的なものよりも難しい崩し字で、国学者であった宣長の
直筆の可能性もあるかも知れない、とのことだった。

もしそれが本当なら嬉しいが
たとえ本物であっても、なくても、その美しさには変わりはないので、
今後何らかの形で保存して、これ以上の劣化を防ごうと考えている。

そして、時々眺めて は筆は心の使いなりけり
つぶやいて宣長さんを偲ぼうと思うのである。


※ 読み下し文は素人のものですので、お気づきのことがありましたら、
お教え頂きたくお願い致します。
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