私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

日本語は難しい!誤用の多い慣用句ワースト5

2015年12月29日 | 思うこと

「時を分かたず」の本当の意味は?

☆ ~ これは正答率の最も低かった問題 (正答率14.1%) ~
例文ー事件の後には、時を分かたず、厳重な警備が行われた。

答Aーすぐに
答Bーいつも
さあ、どちらでしょう?


☆ ~ ワースト2は、姑息な手段 (正答率15.0%) ~

答Aー「一時しのぎ」という意味
答Bー「卑怯な」という意味
どちらかな?


☆ ~ ワースト3は、破天荒 (正答率16.9%) ~

答Aー誰も 成し得なかったことをすること
答Bー豪快で大胆な様子
分かっているようだけど、、


☆ ~ ワースト4は、憮然として立ち去った (正答率17.1%) ~

答Aー失望してぼんやりしている様子
答Bー腹を立てている様子
よく聞くけどねえ、、


☆ ~ ワースト5は、その発言は「流れに棹さす」ものだ (正答率34.8%) ~

答Aー傾向に逆らって勢いを失わせる行為をすること
答Bー傾向に乗って、勢いを増す行為をすること
これもちょっと紛らわしいねえ、、情に棹させば流されるって言うし、、


~ 正解 ~

☆ ~ 時を分かたずーB-いつも

☆ ~ 姑息な手段ーA一時しのぎ (「姑」はしばらく、「息」は休むの意味)

☆ ~ 破天荒ーAー誰も成し得なかったことをすること (中国、唐の時代、荊州からは科挙に合格
する人が誰もいなくて「天荒(未開地という意味)と呼ばれていた。そこに
劉蛻(りゅうぜい)という人が現れて、初めて合格し「天荒を破った」
そのことから「破天荒」となったという故事から。

☆ ~ 憮然として立ち去ったーAー失望してぼんやりしているいる様子 (憮然とは、失望、落胆している様のこと)

☆ ~ その発言は「流れに棹さす」ものだーB ー現状の勢いを利用し、物事を思い通りに勧めるという意味


*


さて、皆さんの結果はいかかだったでしょうか?

私は自慢になりませんが、五問とも不正解でした(^^;)
分かったつもりで聞いたり、話したり、、
これでは自分の言いたいことがまともに相手に伝わりませんね。

使用した冊子は、この暮れの大掃除で処分しようとしたものですが、
その前に見直してみると、自分の不出来さにびっくりさせられ、
これでは捨てられない、と本棚に戻したものです。


※このランキングは、文化庁「国語に関する世論調査」H15~20年、22年、23年の結果より
「本来の意味や言葉と違う」使用率に基づいて、「一個人」の編集部が作成したものです。
ー2012年12月号、保存版「大人の日本語マナー」KKベストセラーズ ー



今年一年お付き合いを頂き、有難うございました(^^♪
新年も相変わりませず、よろしくお願い致します。

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ロンとヤスの盆略点前のお茶会

2015年12月28日 | 茶の湯便り

先日の読売新聞に掲載されたアメリカ元大統領レーガンさんと元首相中曽根さんの
日の出山荘において、お茶を楽しむ様子が微笑ましく心に残りました。

1983年11月11日に撮影されたもので、その当時もこの和やかな様子は報道され、
首相である中曽根さんがお点前をしたことや、現職のアメリカ大統領が靴を脱ぎ、
畳の上でくつろいだ姿でお点前を眺め、楽しそうにしている姿に驚いたものでした。

一国のトップ同士が、こうしてお茶を介してくつろぐ様子は和やかで平和そのもの、
お茶の道を歩んでいる者として、実に嬉しく拝見した記事でした。




~ 盆略点前 ~

この時に中曽根さんが御披露したお点前は「盆略点前」と言い
裏千家で初心者が一番初めに習うお点前です。

お盆の中にこれだけ用意すれば、どこでもお茶が点てられます。

中曽根さんの山荘では囲炉裏に掛けた茶瓶を使ったようですが、
茶瓶が無ければポットで代用してもいいですね。



いつでも、どこでも簡単に出来る盆略点前
まずは、気軽に手順など気にせずにお茶を点ててみてはいかがでしょう。
その後、お茶の門を叩いて頂ければ幸いです。

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ラブリーな椿は胡蝶侘助

2015年12月27日 | 花便り

* ~ これは、小さな、小さな、小さな椿です ~ *

花径が4cmにも満たない小さな椿、中には親指姫さえ入れないほど
庭の片隅でニコニコしていて、「ここにいますよー」と私を呼んでいるようです。

~ 胡蝶侘助 (こちょうわびすけ) ~

別名ー侘助、こちょう、二色侘助
元々、「侘助」と呼ばれるのはこの種を言いますが、他に侘助と
名のつく品種が多いので「胡蝶侘助」と呼んで区別します
古くは「こちょう」と呼んでいました。

最も小輪の花で赤地に白斑が入り、猪口咲きの可愛らしい姿です。
各地に名木があり、京都の大徳寺塔頭の総見院の古木は有名。

以上、現色茶花大辞典 (淡交社)参考




~ 先日のお稽古で入れてみました ~

花が小さいので、小振りの花入れにそっと入れてあげます。
黄葉は雪柳の葉です。

備前や丹波など渋い焼物の一輪挿しに入れると映えるでしょうね。
可愛い花をどう生かそうかと楽しみながら思案中です。


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聖夜 ☆ 慈しみ深き友なるイエスは

2015年12月24日 | 思うこと

・ 。・☆ こんな聖夜はいかがでしょう ☆ ・ 。 ・

あたりはシンと静まり返ってふわふわの雪が空を覆い尽くし

モミの木には赤い飾り、てっぺんには星が光り輝いている

教会はクリスマスイヴの礼拝が終わり

降りしきる雪で人々の足跡はきれいに消され

音がないはずの景色の向こうから讃美歌が聞こえる

。・。 。・。

♪慈しみ深き友なるイエスは 罪、咎(とが)憂いを取り去り給う
心の嘆きを つつまず述べて
などかは下さぬ 負える重荷を

♪ 慈しみ深き友なるイエスは 我らの弱きを知りて憐れむ
悩み悲しみに 沈める時も
祈りに応えて 慰め給わん

♪慈しみ深き友なるイエスは 変わらぬ愛もて導き給う
世の友我らを 捨て去る時も
祈りに応えて いたわり給わん


。 ・ 。 ☆ では、素敵なクリスマスイヴを ☆ 。・ 。


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質素な中の清らかさ

2015年12月23日 | 思うこと

小学生の頃、日曜学校に通っていた。
両親がクリスチャンだったわけでなく、友達付き合いの延長でのことだった。

日曜日に、教会で牧師さんのお話を聞き、、讃美歌を歌う、、
その中で、幼いながらにも感じることがたくさんあった。



ある時、同年代の外人の女の子を見かけたことがあった。
スカートを穿き、白いタイツがよく似あっていたが、
私はそのタイツに幾つもの継ぎがあるのを発見して
何か言葉にならないショックを感じたのだった。

私も戦後間もなくの生れで、さほどきれいな服は着せてもらえなかったが、
それでも継ぎのあるタイツを穿いた覚えはなく、もしその頃に継ぎのあるタイツを
穿くように言われたら泣いて抵抗して、素足のままスカートを穿いていたことだろう。



そんな自分とは全然違って、聞き分けの良い明るく穏やかな姿が、光っているように見えた。
今でもその事は私の胸の奥にしまわれていて、事あるごとに思い出されるのである。

そして、当時の小学生の私は、その女の子の姿に、質素な中にある崇高で清らかなものを
衝撃をもって感じ取ったのだと、今なら、そう言葉に出して言えるのである。



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ゆずくんのプリンセスはいずこに☆。・。・~

2015年12月22日 | 思うこと

この日曜日、息子は幼なじみの結婚式に行ってきました。

幼稚園から仲良く群れて遊んでいた仲間の一人です。
その仲間も年々独身者が減ってきて、残るは息子とあと一人だけになってしまいました。

何かにつけてのんびり屋の息子です。
よく友人の結婚式で、奥様になる方のご友人と出会い、
それがきっかけで結婚に至ることがあると聞いたことがあります。

それで、帰宅した息子に聞いてみました。
「気になる人(女性)はいなかった?」
すると 「ああ、、あんまり見てないからねえ、、」ですって(^^;)

いつになったらこんなお花を配れるのでしょうねえ、、
桃栗三年柿八年、、ゆずの大馬鹿十六年と言いますが
我が家の息子は、 自慢じゃあありませんが、 ゆず中のゆず!ゆずのプリンス!

こうなったらゆずのキングを目指す! なんて言い出しそうです。
その前に、どうか ゆずのプリンセス と出会えますように☆ 。・ 。・~





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クリスマスのお道具で楽しくお稽古♪

2015年12月21日 | 茶の湯便り

日本の文化は貪欲に新しいものを取り込んで進化変容してきました。
お茶の世界も同様に、使用するお道具の出所は世界各国に広がり、
水指にオランダの焼物、水次にトルコの金属製品を使うなど変幻自在です。

今回のお稽古には、水指にドイツの焼物を使い、お茶碗はサンタクロース、
お棗にはクリスマスリースと季節のものを取り合わせてみました。

お道具だけでなく、季節の行事も海外のものをまるで自国の文化のように
取り入れていく柔軟さと懐の深さはお茶の面白いところでもありますね。




香合は可愛いクリスマスツリーをかたどったものです。
こうしたお道具の一つ一つがお稽古の楽しみにつながり
お稽古場に笑顔をもたらせてくれます。

お弟子さんの「わあ!可愛い♪」の声が私の楽しみです。
24日が使い納め、たっぷりと楽しんで頂きましょう♪


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お隣の猫に試されちゃった

2015年12月20日 | 猫のお話

先日、お隣の猫が我が家の前を歩いていたので、
「おいで♪おいで♪」と声をかけて手招きしてみた。

来るかな?どうかな?そう思っていると
声も出さずにスーッと寄って来たので
撫でてあげようと手を差し出したら
その猫は声も立てずに私の傍に座ったまま
静かに私の手を噛み始めた。

これはじゃれて「甘噛み」してるんやな、
そう思って噛ませていると、その噛み方が段々と強くなってきて
とうとう牙がめり込む程になった。

「痛い!痛い!もう、ごめんよ!」
そう言って反対の手で口を開けさせると
その猫は何事も無かったように私の傍を離れ、悠々と家に帰って行った。



唖然と猫を見送りながら、さっきのはいったい何だったのだろう、、
猫にこんなことをされたのは初めてだったので納得いかない気分だった。

しばらくしてから、昔飼っていた犬が謂れあって、我が家に引き取られた時の
ことを思い出して、あの猫も私が自分に危害を加える人間かそうでないかを
試したのだと思い当たったのである。

それにしても何とも、慌てず騒がず、静かに私を試したことか!
あまりのさりげなさに、あっけに取られ感心しきりの出来事でありました。


こちらも見てね

ポチの思い出「お母さんのお母さん」


※ 写真の猫は野良ちゃんで、本文の猫とは関係ありません。

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私は元祖寺ガール

2015年12月19日 | 神社仏閣・仏像

~ これは40年以上使っている私の教科書 ~

高校の修学旅行で京都、奈良の神社仏閣の見学をし、それがきっかけでお寺の虜に。
若いのに何故こんなにお寺好むのか?それは当時良く分からなかった。

友達はユースホステルを使って、北海道だの与論島だの遠くに遊びに行っていた頃
私はせっせとお寺巡りに没頭していた。

京都、醍醐寺の長い上り坂を黙々と上っていた時、年配の団体さんとすれ違ったことがあった。
口々に「若いのに偉いなあ!」「まだちょっと上らなあかんで!頑張りや!」などと
激励を受けながら、泣きたい気持ちを我慢しながら本殿まで辿り着いたこともあった。

ある時には、清水寺の下方にある小さなお堂に、吸い込まれるようにして入った時には
そこが偶然にも自分の歳と同じ19歳の厄除けのお堂だったと知り、これが仏縁というものか、と
嬉しく思える出来事もあった。

何故若くしてそんなにお寺が好きだったのか?との答えは今でも良く分からないが、
少なくとも、それからの何十年という人生の歩みの中で感じた事柄のエキスのようなものを
当時の私はそれらのお寺の佇まいから感じたのだろうと思えるのである。

赤ちゃんが自分では喋られないが、いろんなことが本能で分かっているように、、



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骨董屋さんは私の先生・玉川堂の銅器

2015年12月17日 | 美術工芸

もう40年も昔のこと
父が亡くなる2年ほど前に「お前にこれをあげよう」と言って
渡してくれたのがこの銅の茶筒



槌目と松の彫金が施された美しく渋い色合いの茶筒である。
ちょうどこの大きさのものを持っていなかったので
有難く頂戴してきて重宝に使っていた。




その当時は作ったのが誰かとか、どこで作られたとか、そこまでの興味はなく
とうとう父に聞かずじまいで、今日まで作者不明、産地不明のまま来てしまっていた。




玉川堂の刻印

ところが、ある骨董市で色と彫金の模様は違っていたが
作りがそっくりな茶筒が並べられていたのに出会った。

そこの店主に「これってどこで作られたんですか?」と
聞いてみると「ああ、これね、これは玉川堂のもんだよ」
「玉川堂って?」
「玉川堂は新潟の燕の銅器の老舗だよ」と、そして
「ほら、この刻印がそうだよ」と教えてくれた。

~ * ~ * ~ * ~

そうだったのか、、この形、この槌目と彫金、、玉川堂だったのか、、
家に帰り早速刻印を確認してみると、それは間違いなく「玉川堂」のものだった。

ここでようやく茶筒の正体が明らかになった。

こうして知らないことを教えてくれる骨董屋の店主は
私にとって、楽しく、有難く、頼もしい先生なのである。

~ * ~

※ 玉川堂 200年の歴史を持つ銅器の老舗
国内唯一槌起銅器の継承
新潟県の無形文化財
文化庁の「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」
明治27年以来皇室の慶事に製品を献上

玉川堂HPより




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ドイツビール3本飲んでみました♪わが家のオクトーバーフェストのご報告

2015年12月16日 | 各地の旨いもん

* ~ヴェルテンブルガー・アノ1050 ~ *



やや濃い目の色合いの下面発酵の「祝祭用」ビール。
麦芽とホップのアロマのバランスが良く、香りも華やかでコクのある仕上がり。

ヴェルテンブルグ修道院醸造所の950年記念式典が開催された西暦2000年に
発売され、以後ロングセラーとして今に至る。
ヴェルテンブルグは1050年にビール醸造を始めた、世界一古い修道院醸造所。
(ラベルの説明書きより)



「下面発酵」は下面発呼酵母を使い低温(6~15℃)で発酵を行い
発酵が終わると酵母がタンクの下に沈殿するのでこの名がついた。
19世紀以降、世界的に主流となっているビールはこのタイプ。
(サントリーHPより)

そのお味ですが、私はまだまだビール初心者。
深い味わいはよく分かりませんが、第一印象で感じたことを一言。
それは、口に含んだ瞬間に甘味があり複雑な印象だったこと、
これを香りが華やかでコクがあるということかな、と納得。
それと、ホップがよく効いていて力があるな、という印象でした。


* ~ オーバーブロイ1605 ~ *



1605年にバイエルン公のヴィッテルスバッハ王室は一般の醸造所にビールを
造る権利を与えました。街の人々は歓喜し、街中で踊り祝い、すぐにビール
醸造を初めました。そしてビール造りの伝統は今までに続いてきました。

このビールは、ドイツのビール純粋令に従って造り、ヴァイツェン特有の
濁りのある色合いに、爽やかさと伝統がマッチした味わいになっています。
(ラベルの説明書きより)

そのお味ですが、特徴的だったのは口に含む前から花茶のような香りがしたこと。
それと、後味が複雑で独特だったことは、濁った色合いと関係しているように思いますが、
飲み慣れると「あの味わいがないと物足りない」という風になるような印象でした。
因みにこのビールは、コクのあるホワイトビールで男性におすすめだそうです。


* ~ ケーニッヒ・ルードヴィッヒ・ヴァイスビア・ドゥンケル ~ *



ヴァイス(小麦)なのにダークな色(ドゥンケル)がついている少し不思議なネーミング。
小麦を使用した「ヴァイスビア」に焙煎麦芽を使用することによりダークカラーの
ビールになっています。南ドイツ・バイエルン地方の伝統的な醸造方法で造られ、
他にはない色合い、焙煎麦芽の香ばしい味、白ビールの華やかさを併せ持つユニークなビール。
(ラベルの説明書きより)

そのお味ですが、まず麦茶のような色合いがいかにも美味しそうだったこと。
そして、その色合いからの想像とは違った美味しさで、意外なスッキリ感がありました。
上の二本が複雑な味わいだったので特にそう思うのかも知れませんが、このビールが
最も日本のビールの味に近いような印象でした。

以上、わが家のオクトーバーフェストのご報告でした。
ビール初心者の感想ですので適当にお読み下されば嬉しいです。


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朋あり遠方より来る、また楽しからずや

2015年12月14日 | 茶の湯便り

~ 有朋自遠方来不亦楽乎 ~

昨日は、二年越しの約束でようやく実現した、待ちに待ったお茶事の日でした。
三年前のお家元の研修会で出会ったお二人が、お友達を連れて来てくれました。

一人は石川県小松市から、もうひと方は神奈川県横浜市からのお越しで、
それぞれの予定がなかなか合わない中、やっとの思いでこの日を迎えました。

同じ志をもった友人との語らいは、人生の最高の喜びの一つです。
こうして遠くから出かけてくれたその喜びは計り知れません。

~ 朋あり遠方より来る、また楽しからずや ~
素晴らしい年末の一日となりました。


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今日は異邦人気分/ジョルジュ・ムスタキの世界

2015年12月12日 | 思うこと

~ 私の孤独 ~

私の孤独と一緒に

しばしばよく眠ったものだから

私は私の孤独をほとんど友達みたいに

甘美な習慣みたいにしてしまった

彼女は影のように忠実に

私から一歩も離れようとしない

あちこち世界のすみずみまで

私につきまとった

いや私はひとりぼっちじゃない

私の孤独と一緒だから

~ * ~ * ~ * ~

ジョルジュ・ムスタキ (1934年~2013年)
亡命中のギリシャ系ユダヤ人の両親の元でエジプトに生れ、
17歳でフランス、パリに渡りシンガーソングライターとして生きた。

彼は生れながらの放浪者であり、どこに行っても異邦人だった。
自身でも「僕は変な外人、ギリシャ風の牧人で、さすらいのユダヤ人、、」と歌っている。

~ * ~ * ~ * ~

私がジョルジュ・ムスタキを知ったのは二十歳過ぎの頃、
一人暮らしの中で、ある時は孤独を楽しみ、ある時には孤独に苛まれた。
そんな時にラジオから流れてきたのが「私の孤独」だった。

その静かにつぶやくような歌声は私の存在の全てを包み込み、
孤独な魂をやさしくほぐしてくれたのだった。

その感情はすっかり忘れていたが、今日はそれをふっと思い出したのである。


※写真はポリドールレコードLPジャケットより



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人のゴミは私の宝物

2015年12月11日 | 思うこと

これは、昨日のお稽古で使った茶花

クリスマス月なのでお道具はクリスマスバージョンにして、
花入れもそれらしく、金銀の器体にリボンが付いたものを使用してみると
その輝きがクリスマスらしくてなかなか素敵だった。

実はこの花入れ、昨夏帰省した折に、兄嫁が捨てる!と言っていたものを
「可愛いねえ♪私に頂戴!」と言って
もらい受けてきたものなのである。



他の物の中に埋もれるように放置されていて、ほこりを被って輝きを失っていたこの花入れ、
ほこりを払って磨いてみると、なんとピカピカと輝き出して別物のようになった。

もうちょっとのところで不燃ゴミとして処分されるところだった。
こんなに可愛らしくて素敵な花入れが、収集車の中で潰されなくて良かった。
人にとってはゴミであっても私にとっては宝物。
この花入れ、きっと私を待っていたのだろう。

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優美な蛇の目傘頂いちゃいました♪

2015年12月10日 | 「いと をかし」なものたち

うわあ!素敵です!
今日のお稽古に来られたアイさんが、お嫁入りの時に持って来て、
一度も使ったことのない蛇の目傘だけど、いつも着物を着ている私なら
使ってくれるかも知れない、ということでプレゼントしてくれました。

これは羽二重の蛇の目傘
絹布の上に油紙を貼ったもので、和傘の中では最高級品と言われています。
見ると、表面は透け感があって、まるでオーガンジーのような雰囲気です。

そして、なんと言っても素敵なのは生地が緑色のところ、
私は緑色が大好きなのです♪




広げて見ると、これまた感動です!
細い竹と糸で複雑に編み込まれた美しく繊細な作りはもう芸術品。




閉じるとこんなに細くなります。
骨は漆塗りが施されとても優美な姿です。



さあ!素晴らしいものを頂いちゃいました♪
夜目、遠目、傘の中は美人に見えるらしいから
雨の京都をこの傘で歩いてみましょうか。



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