私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

美しい日本最古の塩務局庁舎*赤穂市立民族資料館*

2017年01月24日 | 時空を超えて来たものたち

~ 赤穂市立民族資料館 ~

こちらの淡いミントグリーンの美しい建物は、
明治41年に建てられた、現存する日本最古の塩務局庁舎です。
100年の時を経て、今なお堂々と建っている姿に感動します。

現在は赤穂市立民族資料館として、地元で使われていた生活用具や
農耕生産用具、戦時資料、教科書などを収蔵、展示して
一般に公開されています。
この度は「お正月の民具展」を観覧するためにやって来ました。


※ 木造瓦葺一部二階建て
兵庫県の重要有形文化財指定




~ 建物の裏側 ~

裏側も端正な美しさで、とても100年も前のデザインと思えません。
こちら側は屋外展示場になっています。



~ 渡り廊下と旧文書庫 ~

小ぶりな煉瓦造りの建物ですが、丁寧な仕事ぶりが見られます。
煉瓦の様子や窓のあたりに時代を感じます。



~ 通用口の扉 ~

エンタシスの柱とお洒落な鉄格子が庁舎に華を添えています。
庁舎ながら、いかめしさが無く、優雅な雰囲気が素敵ですね。




~ 内部の展示室 ~

館内の部屋は、それぞれに分類された民具が展示されています。
左の壁に掛けられているのは「赤穂段通」です。
鍋島段通、堺段通と並び日本三大段通と呼ばれ、
明治末期には、お召列車の敷物として使われたとのこと。




~ 階段風景 ~

シンプルな円形照明と手摺に、ノスタルジックな魅力があります。




~ ハンマービーム ~

2階の展示室にの天井部分には、中世(15世紀)イギリスで用いられた
ハンマービームとよばれる「片持梁」(かたもちばり)が施されていて、
これによって天井を高く、室内を広く見せています。




~ 昔の生活空間が再現されています ~




~ 調理に関する道具たち ~




~ カメラやオーディオ機器 もあります ~




~ 彫刻が美しい大時計 ~


* * * お正月の民具展 * * *



~ 明治時代のお正月風景 ~




~ 古い羽子板 ~




~ 正月の飾りや漆の食器など ~




~ 子供のおもちゃ、ハーモニカ箪笥、着物など ~


* * *

常設展の他に今回のような企画展が季節ごとに開催されます。
次回は「お雛様展」、会期は2月11日~3月26日

昨年にはビートルズ展があり、今後も開催の予定だとか。
赤穂市にあるビートルズ記念館からの出品で、
ビートルズグッズの収蔵数は日本一とのことです。
ビートルズファンには楽しみなことですね。

* * *

この古く美しい建物が、このように活用されて、
生き生きとしている様子を見るのはとても嬉しいことです。
これから先、100年も200年もずっと伝えられていきますように。





コメント (14)
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