私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

てくてく奈良街歩き♪ ②志賀直哉旧居 * 高畑サロンは素敵だった *

2016年10月31日 | 旅の楽しみ

~ 志賀直哉旧居 ・ サンルーム ~

JR奈良駅から途中昼食をはさんで、てくてくと歩いて
本日二つ目の目的である志賀直哉旧居にやって来ました。

その中で最も見たかったのがこのサンルーム
広々とした室内には、天窓からの光が燦々と降り注ぎます。
画家や文人など文化人が集った「高畑サロン」と呼ばれた部屋です。




サンルームからは広い芝生の庭に出ることが出来ます。
開放的で、集った人々の賑やかな声が聞こえるようです。




~ サンルームから続く広い芝生の庭 ~

ある時は爽やかな風に吹かれながら、
またある時には、暖かな日差しを受けながら
こちらでも楽しいひとときを過ごしたのでしょうね。




~ 志賀直哉の面影 ~
( パンフレットより )

とにかく、奈良は美しい所だ。自然が美しく、残っている建物も美しい。
そして二つが互いに溶け合っている点は他に比を見ないと言って差支えない。
今の奈良は昔の一部分に過ぎないが、名画の残欠が美しいように美しい。
「奈良」より

「名画の残欠が美しいように美しい」
この奈良への賛辞は、私の奈良への想いを素敵に表してくれています。
また、志賀直哉がどれほどに奈良を愛したかがわかりますね。




~ 志賀直哉旧居 ~

所在地 : 奈良市高畑町1237-2
平成12年、国の登録有形文化財
平成28年、奈良県指定有形文化財
敷地435坪、建物134坪、女中部屋も備えた立派なお屋敷です。

現在は学校法人奈良学園のセミナーハウスとして使われていますが、
一般にも公開、貸出されています。

* * *

この一帯は、東は春日山の原始林、北には春日の社を透して
飛火野の芝生が展開するという、静かな奈良の町の中でも
特に風光明媚な屋敷町。

志賀直哉自ら設計し、数寄屋造りで有名な京都の大工に建てさせ、
昭和4年4月に入居してから9年間をこの家で過ごしたそうです。




~ 1階の書斎 ~

これは落ち着いて読書や物書きができそうですね。




~ 1階の書斎 ~

若い頃は、明るすぎると気が散るとして、机の上だけ明るく、
他は薄暗くというような、北向きで窓の小さい書斎を好み、
後には、年のせいで、冬に寒々としたこの部屋が嫌になり、
暑い夏だけの使用になったとのこと。




~ 食堂 ~

向かいに見える小さな小窓の向こうは台所
左隣はサンルームと、機能的でありモダンで、
今時のお洒落なダイニングといってもいいですね。

* * *

今回は洋間だけの紹介です。
次回は、茶室をはじめ和室と中庭を紹介します。

※ 参考 パンフレット、室内の説明書き

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

てくてく奈良街歩き ♪ ①JR奈良駅から猿沢池を通って志賀直哉旧居まで

2016年10月27日 | 旅の楽しみ

~ JR奈良旧駅舎 ~

この建物は奈良駅二代目駅舎、現在は奈良市総合観光案内所として使われています。
方形屋根に相輪を持つ和洋折衷のデザインが、古都奈良の寺院を連想させ魅力的です。
平成15年まで現役だったそうです。用途は違えてもこうして残すことは素晴らしいことですね。

本日の奈良街歩きは、ここJR奈良駅がスタートです。
志賀直哉旧居を経由して
奈良国立博物館で開催中の正倉院展を観て帰って来ました。




~ 本日歩いたルート ・10月26日 ~

① JR奈良駅 ➡ ➡ 三条通り ➡➡ 味亭・山崎屋 ➡➡ 猿沢池 (興福寺五重塔・南円堂) ➡➡ 奈良町通り ➡➡ 志賀直哉旧居

② 志賀直哉旧居 ➡➡ 奈良公園 ➡➡ 奈良国立博物館

③ 奈良国立博物館 * 正倉院展 ➡➡ 三条通り ➡➡ JR奈良駅

本日の掲載は、①のJR奈良駅 ~ 志賀直哉旧居です。




~ 味亭・山崎屋 ~


こちらは奈良漬けの老舗・山崎屋の和食処です。
昼食時はどこも混雑しますから、街歩きの始めにお腹を満たします。
そんな私たちにとって、営業開始が11時15分と早めなのが嬉しいお店です。




~ 茶粥御膳 ~


大和の伝統的朝食の「茶粥」を以前から食べてみたいと思っていました。
ほうじ茶で炊かれていて、水分が多くてさらっとしたお粥です。

大きなお椀にたっぷりと入ったお粥と、一品一品丁寧に作られた料理が
きれいに盛られています。

自家製の奈良漬、しば漬け、タラコ、梅干などで茶粥を頂きます。
料理では、ごま豆腐、サンマ巻き、焼きサバ(上品味)、栗の甘煮、
デザートのワラビ餅など、家庭の調理では味わえない美味しさで
満腹の上、満足♪
念願が叶いました。




~ 店内の展示物 ~

座席の横の壁には、山崎屋に古くから伝わったと思われる品々が
ガラスケースの中に飾られていました。

中でも、この上段中央のやや右寄りの厨子内の毘沙門天像が素晴らしく、
良い席に当たったものだと、幸先の良さに気分上々に♪




~ 興福寺・南円堂 ~

三条通りは古都のメインストリート。
食事を済ませてさらに上って行くと、猿沢池(さるさわのいけ)が見えて来ます。

左の階段を上がると、興福寺の南円堂、
西国三十三カ所観音霊場の九番札所です。




~ 猿沢池と興福寺・五重塔 ~

この池の周囲は散歩道になっていて、所々にベンチがあります。
池と五重塔を眺めながらのんびりしていると
つい、いにしえの奈良の都の八重桜・・などと歌いたくなります。
季節はちょっと違いますが・・・
大好きな景色です。




~ 奈良町通り ~

猿沢池の脇を過ぎて奈良町通りに入ります。
古い町並みが残されています。




新旧が融合された建物も見られます。
店先の大型バイクがかっこいいですねえ(^^♪

私もバイク好きで、昔は小型に乗っていました。
本当は大型に乗りたかったんですけどね。




~ 志賀直哉旧居 ~

こちらも、以前から来て見たかった所です。
奈良町通りからてくてくと、30分近くかけてやって来ました。

暗夜行路を書き上げたと言われる書斎や、
文人たちが集った高畑サロン、この二つの部屋の見学が楽しみです。

そちらは次回に続きます。


コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君にみせばや * ミセバヤ *

2016年10月24日 | 花便り

~ 見せばや・ミセバヤ ~

別名 : 玉の緒 (たまのお)
ベンケイソウ科の多年草
花期 : 10月
自生地は主に小豆島

名の由来は、花が美しいので「君に見せたい」との
高野山の法師が詠んだ和歌からと言われています。
別名は、花が球状に咲き、茎が紐のようになっていることから。

* * *

このミセバヤは先日知人から頂いたものです。
その時にはほとんどが蕾の状態でしたが、
一昨日から可愛らしく咲き始めました。

高野山の法師のように、深山でこんなにきれいな花に出会ったら
心が弾んで「早くあの人に見せてあげたい」と思うでしょうね。





コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫の小春日和

2016年10月20日 | 猫のお話


うーん・・・気持ちが良いねえ・・・
こうしているとぬくぬくなのにゃあ

こんな日はなーんにも考えちゃあいかんのよ
のんびり過ごすに限るのよ


コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この賑やかな小鳥はモズでしょうか?

2016年10月19日 | 野鳥のお話

このところ、キキキキキキ・・と、賑やかに鳴く鳥がいます。
昨年までは聞こえなかった鳴き声です。

図鑑で調べてみると、「目をよぎる黒い線」と「「先端が曲がった鋭い嘴」
の特徴から「モズ」の仲間かな?と思えます。

色や模様など不鮮明で申し訳ありませんが、
この鳥の名前を教えて下さい。
よろしくお願い致します(^_-)-☆
コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストラップ * クマの花ちゃん *

2016年10月13日 | 「いと をかし」なものたち

あたしはクマの花ちゃん
いつもお母さんの携帯にくっついているの

ずっとくっついていたからお顔が黒くなったし
手とか足が取れそうになったこともあったの

でも、お母さんが直してくれたから、もう大丈夫
ちょっと下手くそで糸が出てるけどね




このクマの花ちゃんは娘からのプレゼント
もう5年も経ったかな

こうしていつも一緒にいると
豆粒のようなぬいぐるみでも
わが子のように愛しくなってきます

足の裏などは、ちょっと擦り切れてきたので
今度は可愛い靴を履かせてあげましょう

いつまでも一緒にいたいね
花ちゃん



コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな心の灯火

2016年10月11日 | 思うこと

私は秋の今頃になると、この枝だけが朝陽を浴びて
葉の輝いて見える光景が、何故か好きである。



先日、とあるお茶会に参加した。
建物も素晴らしいがお庭も風情があって素敵だったので、
あちらこちらと写真を撮っていると、
三人連れの女性たちが私の傍に寄って来られて、

「あの、すみませんが、〇〇のお茶席でお手伝いされていた方ですよね?」
とその中のお一人が声をかけて来た。
「はい、お手伝いに行っておりましたが?」

「それで、△△の方ですよね?」
「はい、△△から来ておりますが?」

「ブログをされておられますよね?」
「はい、ブログをしておりますが?」

「ひょっとしたら、◇◇のことを書かれた方ですか?」
「はい、◇◇はあまりに素敵だったので書かせて頂きました」



すると、その方は満面の笑みを浮かべて

「わあ!そうだったんですか!どなたが書かれたのか
ずっと気になっていたんです。あれは私が作ったんですよ!」

「まあ!そうでしたか!あの◇◇は温かい雰囲気で、封筒の中から出て来た時は
ふんわりと明るくて心が温まるようでしたから・・」

「私、あの記事を読ませて頂いてすごく嬉しくて、励みになったんです!」
「そうですか、あなたが作られたんですか、そう言って頂いて私の方が嬉しいです」

「私は✩✩に所属していて、あの◇◇を作った時がその✩✩での
最後の仕事だったんです」

「そうでしたか、、その最後の思い出に、そんなに喜んで頂けて
私も書いた甲斐があったわけですね」

「本当に有難うございました、これですっきりしました」
「いやあ、、嬉しいですねえ、、こちらこそ有難うございました」



私は歳だけ取って、これまでの人生で、失敗は山ほどあっても
これほど喜んでもらえて嬉しいことは無かった。

小さな存在の自分は、小さいことしかできないが、
それでも自分なりに一生懸命生きている。
それは私だけでなく、周囲の大方の人もそうなんだろう。
そして
その中で自分の為したことが、一人の人の心に火を灯し
生きる励みになったとしたら、
人として、これ以上の喜びはないのである。

この朝陽を浴びて輝く一枝の葉のように、
人は人によってのみ輝けるのだから。



コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

棚から牡丹餅♪ 2種類のホトトギスがこの手に

2016年10月07日 | 花便り

~ * シロバナホトトギス * ホトトギス * ~

「棚から牡丹餅」というのは「思いがけない得をすること」
それは正に、この2種類のホトトギスのこと。



それは何故かと言うと
この2種のホトトギスは、昨年買った「花筏 (はないかだ)」の鉢から
勝手に生えてきて、花を咲かせたものだからなのです。

昨年の五月に山野草店で「花筏」を買って、
その鉢を庭に置いて育てていたところ、
夏の終わり頃に、その鉢の中にホトトギスの葉を発見!
あまりに小さいので、今年の花は無理だな、
そう思っていたら
しばらくして蕾が二つ上がってきて、それだけでも嬉しいのに
おまけに、その蕾の色はホトトギスには珍しい白色でした。

何という幸運♪ 何という棚ぼた♪

そう喜んでいたら、更に棚ぼたは続いたのでした。




~ シロバナホトトギス ・ 白楽天 ~

先日、群馬のブロ友さん宅で数種類のホトトギスが
きれいに咲いたと、ブログにアップされていて、その中に
このシロバナホトトギスがあり、珍しいものだから
羨ましく、指をくわえて拝見していました。



園芸店ではいろんなホトトギスを売っていますが、
この白色のホトトギスはどこにも置いていません。
山野草展でも見たことがないほど珍しいものなのです。

それが、思わず買った鉢について来るなんて、
何という巡り合わせなのでしょう。

棚ぼたも最高位の「天の恵み」と言いたいくらいです。




~ ホトトギス ~

そして、次なる棚ぼたがこのホトトギス。
蕾の内は白だったのですが、咲いてみたら
普通の、基本種のホトトギスでした。
ですが
我が家に元々あるのは「台湾ホトトギス」で
このホトトギスは無かったのです。

何と♪何と♪
嬉しい二重の棚ぼたの秋になりました。



コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

* 品川名物・貝づくし弁当 * 美味でございました~♪

2016年10月04日 | 各地の旨いもん

~ 品川名物・貝づくし弁当 ~

以前に名古屋のブロ友さんが紹介してくれた「貝づくし弁当」
貝好きの私は是非食べてみたいと思っていました。



それで
主人が東京に行く度に頼んでいて、
一度目は売り切れで残念無念!
二度目は無事購入出来たようで、
「今東京駅、貝づくし弁当買った」との嬉しいメールが入り、
「やった!お父さんでかした!」
とルンルンで主人の帰りを待っていたのでした。




開けてみると、間違いなく貝づくしで、見るからに美味しそう♪
と言っても、持ち運びが悪かったらしく、
きれいに並んでいたであろう貝たちが,
あちこちにずれていましたが、
それは主人の努力を考えて 口を貝に!



~ 今回 (10月1日)分のお弁当の内容 ~

茶飯の上に五種類の貝が乗っています。
① ホタテ貝照り焼き
② ーーイタヤガイ煮
③ ーーーアサリ煮付
④ ーーシジミ山椒煮
⑤ ーーーハマグリ煮

どれもしっかりと味付けされていて私好み。
茶飯との相性も良く、貝好きには堪らない逸品でした。

これで980円は有難いですね。
品川駅と東京駅 (東海道新幹線改札口内)のみの販売で、
早く行かないと売り切れてしまうようです。

* * *

※ 売り場 ー 東海道新幹線改札口を入って左側
お弁当の内容は季節によって変わるそうです。

コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする