私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

介護福祉士 *オウちゃんのお茶のお稽古*

2017年10月29日 | 茶の湯便り

オウちゃんは22歳の介護福祉士

高校三年間茶道部でお稽古し、卒業して専門学校に入ってからも
私のお茶教室でお稽古を続けて来ました。

その専門学校を無事に卒業し、
介護施設に就職してからも、続けてお稽古に通って来ています。


さらりと紹介しましたが、
実は、これは彼女にとって、とても大変なことなのです。




~ ジュズサンゴと小菊 ~

介護施設での仕事は、
優しくて誠実な彼女には天職と言えるものですが、
夜勤あり、重労働ありで、若くても体が悲鳴を上げることがあって、
点滴を受けながらも、休めずに頑張っているのだそうです。

そんな中でも
お茶のお稽古に来ることは、彼女の大きな楽しみであり、
疲れ切った心身を、心から休めることが出来るのだと言うのです。

職場での辛さや悩みなど、
あまり弱音を吐かない頑張り屋さんですから
心や体の中には「毒素」がいっぱい溜まっていることでしょう。

お茶のお稽古に集中して、無心になることで、
溜まった毒素を洗い流し、明日への活力の素にするのだと。

そんなことを話しながらお稽古を終わりました。
お茶のお稽古を、そのように思ってくれていることは、
高校時代から教えている私にとって、とても嬉しいことでした。

* * *

この度、彼女は初級の許状を申請することになりました。
コツコツと頑張る彼女の、自分へのご褒美です。
そして、それは私にとってもご褒美なのだと、
嬉しく思うのです。




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カラス語が発見されたこと

2017年10月26日 | 「いと をかし」なものたち

昨日の朝、NHKの「おはよう日本」でカラス語について報道していたらしい。

興味深い話なのに、私は早朝から出かけており
見ることが出来なくて残念だった。



たまたま、見ていた主人と息子によると
山形の研究者がカラスの鳴き声から60ほどの言葉を発見して、
そのカラス語を利用してカラスを追い払うのに成功したとのことだった。

その中で、「危険!危険!」というのはカラス語で言うと
「カーカーカー」が通常よりも間隔が短くてきつい感じになり、
仲間に危険が迫っていることを伝えられるのだとか。



してみると、裏山で日の出前から「ワハッハッハ」と笑っているような鳴き声は
いったいカラス語でいうと、どう言うことなんだろう・・・?
愉快な鳴き声で、聞いているとこちらまで笑いたくなってくる。
「みんな起きろ~、朝やで~」って言ってるのか?
それとも、昔のカラスはそんな鳴き声はせず、
カラス語も時代に合わせて変わってきているのか・・・

息子はカラスにからかわれたことがあるらしい。
私もカラスに「アホ~」と言われたことがあった。
カラス語が分ったら楽しいか、それとも憎らしいか・・・
どっちだろう・・・たぶんどちらもだろう。



結局、その話では、カラス語の「危険、危険!」を使って
カラスの集団を移動させるのに成功したとのことだった。
とは言っても
カラスは、人間が自分たちの言葉を知ったことを知る時が
やってくるだろう。
その時にカラスはどうするか・・・

カラスと人間は、今後も知恵比べをしながら共存する道を
探っていかなくてはならないのだろう。






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*~きれいな三毛猫~* この子がオスだったなら茶室が建てられるって!

2017年10月20日 | 猫のお話

この三毛猫はオスかメスか?
どうでもいいことだが
実は、これは大きな問題なのである!
それは何故か?



先日、近所の玄関先にこの子がいた。
オレンジ、黒、白のバランスがよく、なかなかの器量よしだ。
三毛猫は日本の猫で、よく見かけるというが、
私がこんな三毛猫を見たのは、ずいぶん昔のことだ。
こんなにきれいな三毛猫は生まれにくいのか?

そんな疑問が湧いて、ネットで調べてみると
驚くべき事実が分かった。

それは、
私たちが目にする三毛猫は、ほとんどがメスで、
オレンジと黒の毛色の遺伝子を同時に持つことが出来るオスが
生まれる確率は三万匹に一匹なのだと言うことだった。



それは知らなかった!
びっくり仰天!
全身の毛が抜け落ちるほどの驚きだった。
そして海外では二千万円の値が付いたとか・・・

ならば、この猫を捕まえて雌雄を確認してみようか!
もしオスであれば、立派な茶室が建てられるかも知れない。
私にとっても幸運の三毛ちゃんかも知れない。
そんな夢を広げてくれた三毛ちゃんだった。

☆ その後も調べてみると、江戸時代に既にその希少性は知られていて、
船に乗せると遭難しないと言われて、高値で取引されたとか、
(正確な記録はないらしい)
南極探検隊にオスの三毛猫が贈られて、無事に越冬して帰還したとか、
(こちらは事実らしい)
そんなこともあったのだと知った。

な~んだ!
結局、この三毛猫のオスのことは、私が知らなかっただけで
昔から知られていたのか!
というより、実は現代の人もほとんどの人が知っていたのか・・・?

でも、私は、知らないことを恥じるというよりは
「知らない」ということは幸せなことだと思っている。
何故なら、
知った時の驚きや喜びが大きいからなのである。



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*三時の天使* 可愛いハゼランの開花

2017年10月16日 | 花便り

まあ!なんて可愛いんでしょう♪
花径5mmもない、ちっさなちっさな花です。

爆蘭(ハゼラン)という名前ですが、
三時頃咲くので、三時の天使と呼ばれます。

その他にも、三時の貴公子、江戸の花火、花火草、星月草など
素敵な呼び名をたくさん持っています。




~ 開花前の蕾の状態 ~

ピンク色の蕾が段々膨らんできて、時間になるとパッと咲きます。
爆る(はぜる)ように蘭に似た花を咲かせるために「爆蘭」
雰囲気出ていますね~

六時頃には閉じてしまうので
わずか、数時間の午後の楽しみです。

では、今頃咲いた頃でしょうから、鑑賞して来ますね(^_-)-☆


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バッタに葉を食われた天人草、無事に咲きました♪

2017年10月10日 | 花便り

~ 無事に開花した天人草(てんにんそう) ~

昨年、小さな株を買って大事にしていたのですが、
この夏、瑞々しく育っていた葉をバッタに食い荒らされてしまい、
暑さのせいで蕾も元気がなく、枯れるのでは?と
心配しましたが、よれよれながらも無事に咲いてくれました。

。○ 。 。○ 。

天人草は日本固有種で、
北海道から九州まで分布するシソ科の多年草
山の木陰の湿った場所を好んで咲いているようです。

名前の由来は諸説あり
① ーー下の方から開花して行く様子を天上に昇る天人に例えた
② ーーーーーーーーーーーーーー花の姿を天女の舞いに例えた
③ 葉が虫に食い荒らされた様子を、天人の羽衣(破衣)に例えた
④ ーー花の終わりが無残なことから「天人の五衰」に結び付けた

☆ 天人の五衰 ー 天界に住む天人の命が尽きようとする時に
現れる五つの衰えの相

。○ 。 。○ 。

こうして名前の由来を、我が家の天人草に当てはめて見ると
①、②は夢があって素敵ですからそのまま受け止めるとして、
実際に確認したことは③と④です。

まさにその通りで、開花前に葉はボロボロにされ「破衣」そのもの。
そして、花が終わる時には、淡黄色から茶色に変わり干乾びてしまい、
「天人の五衰」と言われて不思議はなかったのです。

こんなことを考えてみると、

名前の由来は、明確にどれか分からないようですが、
①~④は、天人が天上に昇り、亡くなるまでの一生に思えます。

咲き初めの頃は、天上に昇る様子を
中頃は、舞っている様子を
最後は、朽ちていく侘しさを

誰が名付けたのか・・・
こんな地味な野草に、
なんと含蓄のある素晴らしい名前を贈ったことでしょう。

来年は「破衣」にならぬよう、
美しく育てたいと思っています。


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ホトトギス*タイペイシルク* と庭の花たち

2017年10月07日 | 花便り

~ ブルームス・トリシリティス・タイペイシルク ~

この花は、英国ブルームス社が作り出した多年草シリーズの一つです。
木立性で頭頂部に花をつけ、白花弁に青紫の縁取りが入ります。
花は従来のものより大柄で、葉の色は鮮やかな若緑ですから
庭の中で、華やかにとても目立つ存在です。




~ ホトトギス ~

こちらはお馴染の、油滴状斑点のあるホトトギスです。
昨年買ったハナイカダの鉢から出てきたものです。
元々、家には無かったのでラッキーでした♪





~ 白花ホトトギス ~

こちらは白花ホトトギスです。
これも上のホトトギスと同様にハナイカダの鉢から出て来ました。
同じ鉢に二種類のホトトギスが出て来るなんて、
なんと言う幸運でしょう(^^♪




~ ヤノネボンテンカ (矢の根梵天花) ~

南米原産の帰化植物で、別名「高砂芙蓉」
花経4~5cmで、ムクゲやフヨウを小型にしたような姿で、
早朝開き、夕方には閉じてしまう一日花です。
単純な花姿が、あどけなさを感じさせてラブリー♪




~ ヤノネボンテンカの葉 ~

「矢の根」は、葉が「矢じり」のような形をしていることから。
「梵天花」は、「インドの花」の意味で、
日本自生の「梵天花」に似ているため、
「矢じりのような葉を持つ梵天花」つまり「矢の根梵天花」と。




~ ダルマハギ ~

葉が丸いため「ダルマハギ」と呼ばれます。
軸の伸びが少なくてまとまりの良いのが特徴です。
可愛らしい雰囲気が気に入っています。




~ ジュズサンゴ ~

南米原産の多年草で、白い花のあと数珠のように実が連なります。
実の色は、赤の他にピンクと黄色があるそうです。
小鳥さん、食べないでね~




~ ノカンゾウ ~

上向きに咲き、紅色が強いので紅カンゾウとも呼ばれます。
これも一日花ですが、一本の茎に蕾が数個ついており、
次々に咲いてくれるので、長い期間楽しむことが出来ます。

* * *

初秋の花もここまで。
これからは菊の季節ですね。
イソギク、ハナイソギク、ダルマギク、
買ったばかりのダンギク等々
開花が楽しみです。


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*ラッキー キャッツ ハウス* 招き猫美術館別館で幸運を願う

2017年10月05日 | 猫のお話

~ 招き猫美術館別館のラッキーキャッツハウス ~
こちらは本館に隣接する別館です。




こちらには
招き猫に祈りを込める祈り札と、願いが叶った叶い札があり、
その札を納めることが出来ます。
壁や天井にまでお札がいっぱい貼られています。
八万枚あるそうです。

2016年にANA機内誌「翼の王国・1月号」岡山特集で
紹介されたようですから、全国から幸福を願って来られるのでしょうね。
この日は結構な雨降りでしたが、鳥取からのお客様もおられました。




~ 庭の招き猫の石像 ~
こんな石像なら自分の庭や玄関先に置けますね。
石の持っているエネルギーが招き猫にも宿ります。




~ デコパージュ招き猫 ~

台とお揃いのデコパージュを施されたネコちゃん、
ぐっとお洒落になりました。
これなら洋間にも映えますね。




~ 黒猫五体 ~

には魔除け、除難免災の願いが込められています。

元々ネコの発祥地はエジプト、そこから欧州やアジアに広がり、
日本に上陸したのは奈良時代とされています。
主に仏教の経典を鼠から守るために船に乗せられ、
立派にその役目を果たしたのだそうです。

私が子供の頃に、家にいた黒猫も凄腕のハンターでした。
その頃、父の実家では鼠が穀物などを食い荒らすので困っていて、
とうとうそちらの家にもらわれて行きました。
後で聞いた話ですが、父の実家でも大活躍したとのこと。
でかしたぞ!チコ!




~ 良縁絵馬作成中 ~
近々出来るのでしょう。
良い縁も招いてもらえそうです。




~ 絵付け体験 ~
こちらでは招き猫の絵付けを体験することが出来ます。
子供さんのお休みを利用して、家族の招き猫を作ってもいいですね。




~ 絵付け体験の作業場 ~
ゆったりと自分の好みで絵付けが出来そうです。




~ 駐車場もネコ♪ ~
中々お洒落~
館長のこだわりが感じられますね。

* * *

猫を愛する人にお勧めの美術館です。
古民家が美しく再生されているので、そちらも見応えがあります。
古い物好きの方にもお勧めですよ~ (^^♪

☆ 撮影は許可を頂いております。



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パワースポット *招き猫美術館*に行って来たにゃん♪

2017年10月04日 | 猫のお話

~ 幸ちゃん福ちゃん ~

10月2日、念願の招き猫美術館に行って来ました。
2016年の婦人公論7月26日号で、日本のパワースポット100選
として紹介された、古今の招き猫を収集展示する美術館です。

JR岡山駅から車で30分ほどの山間に位置しており、
所要で岡山まで来ることはあっても、中々足を延ばせずにいました。
この度は、何かのついでではなく、この美術館を主目的として
じっくりと見学し、ニャンズの発するパワーを頂いて来ました。




~ 招き猫美術館の外観 ~
築100年の古民家を利用しています。




~ 庭にある招き猫の石像 ~
「お~い、こっちだよ~」と招いているみたい。
左手を上げているのは、千客万来の願いが込められています。




~ やさしさ招きの猫 ~
館内はほの暗く古民家の魅力があちこちに感じられます。
ここでスポットライトを浴びているのは「やさしさ招き猫」
足元にはご縁玉がいっぱい!




~ 黒猫 ~
色にはそれぞれの願いが込められており、
には魔除け、除難免災の願いが込められています。




~ 白猫 ~
白には 開運の願いが。
この猫は白い上に、あごちゃんには松竹梅、胴体には鯛と恵比寿様が描かれ、
また、右手を上げているので お金を招くことになり、
開運とお金の両方を招いてくれることになります。

張り子のようで質感も良く、このまま家に連れ帰りたいくらいでした。
かなり大きなものでしたから、商家の店先にでも置いていたのでしょうね。




~ 赤猫 ~
には疾病封じの願いが。
ここにもご縁玉がいっぱい!
病気をせずに元気で過ごしたい、との思いは皆同じですね。
手も足も爪がしっかり出ていて強そうです。




~ 両手上げの猫とレトロな猫 ~
両手を上げているのは 幸運を招く
当館オリジナルの両手猫は、ミュージアムショップで会えます。
下段の右端の猫は時代物のよう、なかなかしっかりとした顔付きです。




~ 酒飲み猫 ~

酒瓶をぶら下げた木彫りのおっちゃんニャンコ。
作り手のユーモアが感じられて、ほのぼのします。
ここのご縁玉は、酒飲みさんたちからの贈りものでしょうね。




~ 二階の展示室 ~

当館には700体の招き猫が収蔵されています。
まず目立つのが中央の高い所に燦然と輝く金の猫、
大判を手に、右手を高々と掲げています。
右手お金を招き金色金運をアップさせます。




こちらには各地の土物や張り子の猫たちが展示されています。




このケースにはミニサイズの猫たちが。
どの子も可愛らしく見ていて飽きません。




2000年記念の猫でしょうか。
ひょうきんな姿に思わず笑みがこぼれます。
きっと何かの記念に特注したものなのでしょうね。




伝統的な招き猫の他に、クリエイティブな現代作家の作品も展示されています。
かなり大型の丸々とした猫さん、なんだか自分の裸体を見るようで、
ちょっとドッキリしながら可笑しさも込み上げてきました。

* * *

これらはほんの一部です。
館内には、可愛いネコさん、お洒落なネコさん、カッコいいネコさん、
等々、まだまだいっぱい揃っています。

冒頭の写真の幸ちゃん福ちゃんは、ミュージアムショップで出会いました。
手書きのネコちゃんですから、顏が皆違います。
いっぱいいる中から縁あって連れて帰ることになりました。
皆さんも、こちらでお気に入りのネコちゃんに出会えることでしょう。


☆撮影は館長の許可を頂いております。

こちらは本館ですが、別館もありますので、
また明日アップしたいと思います。



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