私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ・・・

2014年04月29日 | 思うこと
                    忍耐の地中生活

                          この穴はヒロ画伯のイタズラの跡ではない。
                          アブラゼミの幼虫が這い出てきた穴である。
                          今ではカエルがちゃっかりと夏の暑さを避けるために使っている。

                       アブラゼミの卵は木の幹や枝の中に産みつけられて、その中で冬を越して
                       翌年孵化(ふか)する。
                       そして、孵化した幼虫は地上に落ち、自分の前足を使って、地中にもぐっていく。
                       土中にトンネルを掘るため、前足はモグラのように大きく丈夫だそうだ。

                       そのトンネルの中で、木の根の樹液を吸いながら成長していくのだが、
                       その幼虫の期間は6年間にも及ぶ。
                       人間で言えば、生まれてから小学校に入るまでの期間がかかるのである。






                    最善の選択

                       6年間の地中生活を終え、いよいよ7年目、再び地上に姿を現し、
                       木の幹や枝などに登って羽化するわけだが、
                       この写真が羽化したあとのぬけがらである。

                       この中身であるアブラゼミは昨年の7月に羽化した。

                       羽化はセミの一生の中で最も危険な時だろう。
                       羽化するまでに地上に落ちればアリのえじきとなる。
                       そして、羽化の途中で鳥などの外敵におそわれてはひとたまりもない。

                       しかも、羽化直後はまだはねは縮んでいるし、柔らかい。
                       はねを伸ばして固くなってからでないと飛び立てないのである。

                       そしてさらに難儀なことに、はねが固くなる前にものにふれたりすると、
                       形が変わってしまうというのだ。


                       だから、羽化前の幼虫は、どこが適当なのかをしっかり考えて、
                       場所を選ばなければならないのである。

                       してみると、このアブラゼミのぬけがらは大したものだ。
                       前足でがっしりとサザンカの葉を抱き込み、
                       昨年の7月に羽化してから9ヶ月間も、まだ生きているかのように
                       しがみついている。

                       6年もの時を経て、やっと生れ出た命だ。
                       「決して無駄にはしまい」という必死さが伝わってくるのである。

                       また、このサザンカは藤棚の下にあって、外敵から襲われにくい。
                       そして、雨や風にも当たりにくいところにある。

                       小さな幼虫がここまで考え、最善の選択をした場所なのである。
                       この幼虫、真に天晴れである。

                       これだけ苦労して飛べるようになったというのに、自由に動ける成虫の
                       期間はわずか1ヶ月足らずということだ。
                       それを思えば、庭で鳴くセミの声が「うるさい」などと言ってはおれない。
                       また今年もしばし我慢することにしよう。
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藤の花の宴

2014年04月28日 | 花便り


                     「わがやどにさける藤波立ち帰り
                        すぎかてにのみ人の見るらん」
                                     凡河内 躬恒(おおしこうち みつね)

                         私の家の庭に咲いている藤の花を、どうして引き返したり
                         行き過ぎたりすることもできないで、人は眺めているのだろうか。
                         ・・・それほどに我家の藤の花は美しい・・・という趣旨である。


                      我家の藤の花もそんな感じだろうか。(自画自賛)
                      植えてから35年経ち、花房が60cmにもなった。
                      道行く人達からよく声をかけられる。

                        「お宅の藤はきれいやなぁ。わざわざ遠くまで見に行かんでも
                         ここで充分や」
                        「あんたんとこのな、藤があんまりきれいやから、
                         自分とこでも藤を買ったんや」
                        「ここを歩行者天国として花見の宴でもやろうか」

                      などなど・・・藤が取り持つ縁で見知らぬ人達から様々にお声掛けを戴く。

                      藤の美しさは人の心を開いてしまうようである。





フジ(藤)
   別名 野田藤(ノダフジ)

フジの名所 大阪野田の地名に由来している
日本固有種で、古くは万葉の時代から親しまれてきた。
山藤(野藤)は藤より葉も房も小さく、蔓は藤が写真のように右巻き
なのに対して、山藤は左巻きである。


「藤浪(ふじなみ)の花は盛りになりにけり
   平城(なら)の都を思ほすや君」

             万葉集より 大伴四綱(おおとものよつな)

蔓はよく籠などを編むのに使われているが、とても強いので、
古墳時代には巨大な石を木ぞりにのせて、この藤の蔓で編んだ
縄で引いていたということだ。

そして、驚くことに、この藤の花は食べられるそうだ。
新芽やつぼみ、あるいは花房ごとを天ぷらにしたり、
酢の物やサラダの彩りとしても使われるとのこと。

きれいな器に盛ったらさぞ映えることだろう。

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クマバチの願い

2014年04月26日 | 虫のお話
                       吾輩はクマバチである。
                       藤の花の蜜が大好物だ。山からせっせと通って来ている。
                       体はデカイが、いたって温厚な性格だ。気は優しくて力持ちってとこだ。

                       だから、他のハチを襲ったり、人を刺したりはしない。
                       ただ花の花粉と蜜をいただきに来るだけの「ミツバチ」なのである。


                    なのに、時々「クマンバチ」と呼ばれて、あの凶暴で攻撃的な「スズメバチ」と
                    一緒くたにされて困っている。迷惑千万なのだ。

                    我々オスには針はないから、刺しようがない。
                    攻撃したくてもできないのだ。
                    メスにはあるが、巣の近くに寄るなど、特別なことがない限り、
                    めったに刺したりはしない。
                    というか、人間にはほとんど興味がないのだ。
                    だから、我々を見ても恐がらないでほしいのだ。

                    我々の体は黒くて尻が丸い。そして背中のところだけ黄色だ。
                    スズメバチは我々よりも細くて、黒と黄色の縞模様で、まるでトラみたいだ。
                    すぐに見分けがつくだろう。
                    いっそのこと、「トラバチ」と名を変えた方がよっぽど似合っている。


                    この家のお母さんは我々がブンブン飛び回っていても、平気な顔をしている。
                    怖がるどころか、「可愛いい」なんて言ってくれている。

                    そして、殺虫剤などをかけられないから、こうして毎日蜜を集めにこれるのさ。
                    我々も子育てが大変だからね。よろしく頼むよ。




                    ウーン、やっぱり藤の蜜は最高だ!




                    この魅力的な大きなお尻を見てくれ。
                    まるで、クマのプーさんみたいだろ。えー、ブドウの「巨峰」みたいだって?

                    この大きな体で、この小さな翅(はね)。
                    航空力学的に飛んでいるのが不思議だと昔は言われていたんだ。
                    今では、その謎は解明されてるがね。

                    どっちにしても、花が咲いている内が勝負だ。
                    毎日せっせと働かねば。
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春薫る  桜鯛御前

2014年04月20日 | 各地の旨いもん


                       今日はリッチにホテルの和食に舌鼓を打った。
                       50×70cmもあろうか、まるで机のような大きさのお膳にびっくりし、
                       さらにこれでもかと並んだ器の数々に目が泳いでしまった。

                       これだけの料理を食べきれるだろうか、まずその不安がよぎったが、
                       いざ箸をつけてしまうと、「これも美味しい」「こっちも美味しい」と
                       次々となくなっていくのだった。
                       そして気が付くと、きれいに完食していた。


                       この桜鯛御膳の名が示す通り、主役は桜鯛である。
                       「桜鯛」とはまた本当に美しいの名だ。

                       春、桜が咲く頃に、産卵のため内海の浅瀬にやってくる真鯛のことだが、
                       その名ひとつとっても、日本人の感性は素晴らしいものだと感心する。
                       目で楽しみ、舌で楽しみ、至福の時を過ごした。

                            前菜  彩り前菜盛合せ
                            造里  三種盛 [桜鯛 鰆(さわら) 烏賊(いか)]
                            焼物  菜種焼き 牛窓産蛸酢
                            蒸物  若竹蒸し 蛤
                            油物  海老、野菜天婦羅
                            桜鯛茶漬け
                            漬物四種盛





                       これは桜鯛御膳のあとのデザートだ。
                       小さいガラスのカップに、底からプリン、あずき、葛、その上にイチゴと
                       伊予かんが盛りつけられていた。
                       その小さなサイズのデザートは、膨れたお腹ににくらしいくらいちょうどよい
                       量だった。
                       小さいからこそキラリと光るデザートであった。


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天気晴朗  帆を揚げて

2014年04月19日 | 旅の楽しみ
                   本日は天気晴朗 波静か

                      ほどよい風が吹きヨットのセーリング日和である。
                      いよいよこれから牛窓港を出港する。
                      この「PROGRESS」(プログレス)号の元の持ち主は、かの石原慎太郎である。
                      そして、弟の石原裕次郎も乗ったであろう華やかな歴史を持つヨットなのである。

                      船名「PROGRESS」の意味は「前進」。
                      いかにも石原さんらしいネーミングではないか。

                      また、この船は遠くは南太平洋までセーリングしたことがあると聞いた。
                      南の島々、タヒチやサモアなどと、名前を聞いただけでもワクワクする。
                      石原さんが連れて行ってくれるのなら、是非ともお願いしたいものだ。


                      それにしても、今日は「日本のエーゲ海」を堪能した。
                      今日の天気のごとく、天気晴朗、気分爽快である。




                   帆を揚げて

                      出港後、防波堤を出たあたりから帆を揚げて、いよいよ悠々セーリングの始まりだ。
                      帆は風を受けて膨らんでいる。
                      船は滑るように波の上を進んで行く。




                   ヨットハーバーからのヨット達

                      牛窓港西側のヨットハーバーからは、一人乗りのヨットが出港してくる。
                      近くの大学のヨット部だ。
                      暖かくなるのを首を長くして待っていたのだろう。
                      ヨットの帆があっちに揺れ、こっちに揺れ、喜んでいるようだ。




                   三艇のヨット

                      ヨットハーバーを出航したヨットが三艇近づいてきた。
                      プログレス号の脇を風のように通り抜けていった。

                      このヨットの持ち主達は港近くの施設に1年中ヨットを預けていて、
                      自分が乗りたい時に出して乗るのだそうだ。
                      この人達もきっと暖かくなるのを待ちこがれていたのだろう。

                      海は広いな 大きいな、気分も大きくなる。
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今日の戦利品  ガラスシェードスタンドランプ

2014年04月15日 | 時空を超えて来たものたち


                   このランプは本日の骨董市の戦利品である。

                   一枚板の座卓を手に入れてからは、その上に置くランプがほしいと願っていた。
                   しばらくは見つからないだろうと観念していて、今日のお目当ては花入と香合に
                   絞っていたのだが、思いがけず出会ったのである。


                   空色の花入れを買って、そろそろ帰ろうかなと思っていた頃、
                   まだ未訪問の店があることに気づいて、その店を覗いた時だ。
                   奥の方にポツンと置かれていたのが、このランプだったのである。

                   手に取って見ると、それは素敵なランプだった。
                   ガラスのシェードは乳白色で、その中に薄ピンクのマ-ブルが入っている。
                   そして、支柱と台座の一部は真鍮(黄銅)で、台は大理石のようだった。


                   店の主人に聞いてみると、大理石オニックスではないかということだった。
                   真っ黒ではなく、墨色に近い黒で、中にところどころ白い筋が入っているのが、
                   いかにも大理石らしく控えめだが、重厚感を持っていて素敵だった。


                   小さくても「本物」の雰囲気だ。
                   今日はこのランプを手に入れたのが、何よりの幸せであった。
                   これで当分の間はご機嫌で過ごせそうだ。

                   あとはいよいよ「更紗の布」だ。
                   出会いは思いがけなくやってくる。
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贅沢なゴミ箱

2014年04月14日 | 「いと をかし」なものたち


                   これは木通(あけび)の蔓で編んだ籠である。
                   今から40年程前に、富山の黒部峡谷や宇奈月温泉を旅した時に手に入れたものだ。

                   このような細工物を置いてあるお土産屋さんで買ったのだが、お店のご主人が
                   「これは木通の蔓で編んであるよ、藤の蔓じゃないよ」とわざわざ説明してくれたのが、
                   今でも頭に残っている。

                   その籠は、小ぶりながらどこか重量感があって、風格も感じられたものだった。

                   その時は木通の蔓で編んだ籠がどういう価値を持っているのかわからなかったが、
                   ゴミ箱に使ったらお洒落だと思って、部屋の片隅に置いて使っていた。


                   それが後からわかって驚いたのだが、木通の蔓は地を這ったものを使うため、
                   藪の中を這いまわって採取するのはかなりの重労働なのだそうだ。

                   そして、それを一冬以上乾燥させ、その後、色や太さごとに分け、水に浸して
                   柔らかくする作業などが、すべて丁寧な手作業で膨大な手間暇がかかるため、
                   どうしても高価になってしまうということだった。

                   それで私は、あのお店のご主人のわざわざ言われた「これは木通の蔓だよ」の
                   一言に合点がいったのである。


                   私がゴミ箱として使っているこの籠は、そうやって作られたのかと思うと、
                   今まで大事にしてきてよかったとつくづく思うのである。
                   ゴミ箱とは言え、汚いものは入れないゴミ箱なのだ。

                   だから、友人達には、「贅沢なゴミ箱」との評判を得ている。
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*海と空と桜と* 兵庫県赤穂市御崎の絶景

2014年04月09日 | 旅の楽しみ


              この赤穂御崎(みさき)の高台から見る景色は本当にすばらしい。
              私はここから見える海と空と桜のコンビネーションが大好きなのだ。

              また、私のお気に入りは、この下に下っていくと海辺に着くことで、
              ほどよい距離の遊歩道を潮風に吹かれながら散策するのが心地よい。

                     *兵庫県赤穂市の東、播磨灘に突き出た岬
                      瀬戸内国立公園の一部に指定されている。





              この近くには、「伊和都比売(いわつひめ)神社」と「さくらぐみ」という
              イタリアンの有名なレストランがある。
              その二つを結ぶ坂は「キラキラ坂」といって、夕日がきれいに見える細い坂で、
              カップルの散策する姿がよく似合う。

              伊和都比売神社は小さな社であるが、古くから格式が高く、縁結び、
              或は恋人を得るのにご利益があると言われている。

              「さくらぐみ」には、イタリア人の陽気なおじさんと若いハンサムな
              ウエ-タ-がいて、見て楽しく、食べて楽しく、聞いて楽しいレストランだ。
              遠く大阪や京都からもファンが通ってきている。
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庭の住人たち

2014年04月07日 | 花便り
              ひとりしずか(一人静)


                 優しく素敵な名前ですね。しかも上品です。
                 茎がまっすぐに伸びて、その上に四枚の葉、そしてその中から
                 白い穂状の花が伸びてきます。
                 草丈は低いのですが、端正な雰囲気なので、存在感があります。


                 暑さ、寒さに強く、肥料もほとんどいりません。
                 半日陰で排水のよいところを好みます。
                 乾燥を嫌うので、水やりを忘れないで下さいね。

                 籠や竹の花入に、さりげなく入れるのがいいですね。






              ヒマラヤ雪の下


                 別名の桜鏡(さくらかがみ)も素敵ですね。
                 名前を聞いただけで、どんなに美しい花なのかと興味をそそられます。


                 名前の示す通り、ヒマラヤが原産です。
                 三月から四月に赤味を帯びた茎を伸ばして、薄紅色の水花を
                 たくさんつけます。(白もある)


                 ひとつひとつの花もとても可愛らしく、雪柳と合わせるとよく似合います。
                 何か物語が出来そうな感じです。

                 葉や花が小さいものなら、根をつけたまま花入れに入れると長持ちします。
                 全国どこでも育ち、日当たり排水のよいところを好みます。
                 半日陰でも大丈夫です。

                 窓のあいた花入から、のぞかせるように入れるとチャーミングです。






               にりんそう(二輪草)


                  二輪草といえば、川中美幸の歌がありますね。

                  ♪あなた おまえ 呼んで呼ばれて 寄り添って
                   優しく 私をいたわって 好きで一緒になった仲
                   けんかしたって 背中合わせの ぬくもりが
                   通う心 二人は二人は 二輪草♪


                  この歌のとおり、一茎に二輪の花を咲かせます。
                  今年は一輪咲いて、もう一輪はまだ蕾です。


                  東京都板橋区の区の花だそうですね。
                  その観光キャラクターは“りんりんちゃん”とのこと。
                  可愛い名前をつけてもらったものですね。

                  夏は茎や葉は枯れて休眠しますが、休眠中も水やりはしてあげてね。






                やぶさんざし(藪山査子)


                   別名は木鵯上戸(きひよどりじょうご)。
                   黄緑色の小さな小さな花です。

                   藪に生えて、果実がバラ科の“サンザシ”に似ているので、
                   “ヤブサンザシ”といいます。


                   花は小さくて目立ちませんが、葉が美しいのと枝ぶりが良いので、
                   “ヒマラヤ雪ノ下”や〝赤系の椿”などと合わせると、
                   渋い感じで引き立ちます。

                   秋には果実が赤くなりきれいです。
                   伊賀や信楽などのゴツゴツした感じの花入に合いそうです。
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すみれの花がやって来た

2014年04月06日 | 「いと をかし」なものたち
               我家にすみれ(菫)の花が咲いた。
               誰かが植えたのではなく、自分から我家の鉢の中に来たのである。

               いつもは道端に何輪か咲いていたのに、今年はどこにも咲いていない。
               咲いているのは我家のすみれだけなのだ。


               すみれがここを選んで来てくれたのか.....、何か嬉しい春である。


               濃紫色の小さな花がうつ向いて、ささやくように咲いている。
               そして、夕方になると眠り、雨の日や曇りの日には花を閉じる。
               まるで心があるかのようで、とても可愛いい。



            すみれの花咲く頃

               宝塚歌劇団が100周年を迎えた。
               ここ数日は、記念の式典や公演が続いて、華やいでいる。
               そこで歌われる♪すみれの花咲く頃♪は、宝塚歌劇団とは
               切っても切れない歌となった。
               あの甘く切ない歌詞とメロディーには、いつまでたっても
               心をゆさぶられる。

              ♪春すみれ咲き春を告げる               
                春何ゆえに人は汝を待つ  
                たのしく 悩ましき
                春の夢 甘き恋
                人の心酔わす
                そは汝 すみれの咲く春

                すみれの花咲くころ
                はじめて君を知りぬ
                君を想い 日ごと夜ごと
                悩めし あの日のころ 
                すみれの花咲くころ
                今も心 ふるう    
                忘れな君 われらの恋
                すみれの花咲くころ♪




               これは挿し木用に使っている鉢である。
               この鉢が居心地よいのか、機嫌よく咲いている
               いろいろな植物が混じっていて、ほったらかしにしているのが
               良かったのだろうか。

               すみれは日当たりのよい草地を好む多年草であるが、
               多くの種類は短命で、大切に育てていても、いつの間にか消えて
               しまうことがあるとのことだ。

               葉ざしや根ぶせでも増やせるが、タネまきが一番簡単で
               成功率が高いとのこと。

               我家のすみれは、今後どうなってしまうのだろうか。
               消えずに残ってほしい。何とか増やしてみよう。
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姫路城  忍者見参

2014年04月05日 | 旅の楽しみ
            本日は世界遺産 姫路城での観桜の宴

               沢山の人が満開の桜の下を歩いていく

               行き交う人たちの話す言葉は様々

               その中を怪しげな黒い影二つ  ニンニン...!

                   それにしても、この忍びの者達楽しそう。
                   三の丸広場に出没している。出会ったら声をかけてみて。面白いですよ。





               平成21年10月からの平成大修理がようやく終わり、外の囲いをはずしているところです。

               天守閣が姿を現すのは、この8月だそうですが、早く見たいですね。

               内部の見学は来年の春まで待って下さいとのこと。



               ここは千姫が暮らした四の丸。

               千姫は祖母・市の美貌を受け継いで美しい姫君だった。

               そして、夫の本多忠刻も眉目秀麗であったといわれ、美男美女夫婦で、仲睦まじかったそうだ。

               この美しいお城で二人が並んで歩いているところを見てみたいですね。

               そう言えば、運が良ければ、殿様や姫君に出会えますよ。






               姫路城お堀遊覧。

               内堀を和船で巡る。風情があっていいですね。

               めずらしいのか、外国人観光客が盛んにシャッターを切っていた。

               それと、このお堀にはビッグな鯉が悠々と泳いでいます。

               さすがは世界遺産のお城ですね。
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レトロな本棚

2014年04月04日 | 時空を超えて来たものたち

            この本棚は数年前に手に入れたものである。
            身の回りをスリムにしようと思いたち、学生時代から使っていたスチール製と
            合板製の2つの本棚を処分して、この本棚一つに絞ったのである。

            この1日より、NHKの朝ドラ「花子とアン」が始まり、毎日楽しみに見ている。
            そして、その中に出てきた教会の「本の部屋」にある本棚とこの本棚がそっくり
            なのを発見して驚いた。そして、花子の生きた時代に、この本棚も存在していた
            のだと思うと嬉しかった。

            この本棚は、天板、棚板、側板は全て一枚板で釘を使わない楔(くさび)留めの
            仕様になっている。この仕様の本棚は、明治から昭和の初期に造られたものだ。
            小ぶりだけれど、しっかり造られていて、古きよき時代の職人さんの一生懸命な
            姿が目に浮かぶようだ。このような古民具は、庶民的なものでも文化遺産として
            大事にしなければならないと思う。

            幾人もの人から人へと伝わって、私のところにやってきた。
            この先も、次から次へと人の手に渡って、ずっとずっと生き延びていって
            ほしいと願っている。
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春がきましたね     ポカポカ陽気で、我家の庭が一気に賑やかになりました。

2014年04月02日 | 花便り

           ぼけ(木瓜)

             ぼけはいろいろな色がありますが、やはりこの緋色が一番好きかな。
             白い李朝の壺や、染付の壺などに入れると、最高によく似合います。

               ながめて楽しむだけなら、紅白咲き分けの「更紗木瓜」が面白いですね。
               長い針があるので、手を刺さないように気をつけましょう。
               寒さにも強く、ほぼ全国どこでも咲きます。








           いかりそう(碇草、錨草)

             我家に来てから5~6年経ちますが、ようやく咲きました。
             変わった名前ですね。碇(いかり)に似ていることからの名です。

               洋風にも和風にも使えます。
               色付きのガラス瓶や、備前の花入れなどが似合うかな。
               腐葉土の多い、半日蔭で管理してあげてね。








           とさみずき (土佐水木・土佐美豆木)

             やさしい黄色の花房が庭を明るく華やかにしてくれます。
             晩秋には葉が黄色に紅葉してきれいです。

               古銅や竹の花入だと魅力が引き立ちますね。
               日当たりが好きですが、半日陰でも育ちます。
               乾燥に弱いので、置き場に気を付けてね。
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