私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

紫陽花の神社 相生若狭野天満神社にて

2014年06月26日 | 神社仏閣・仏像

             紫陽花がきれいな頃となりました。
             ここは「紫陽花の神社」として地域の人々に親しまれている兵庫県相生市若狭野町にある神社です。
             国道2号線を少し北に入った所で、小高い山の上にあります。
             今回、観光案内で初めて知り、紫陽花を楽しみに出かけました。
     
             細い生活道路から急傾斜の参道を上がると本殿が正面に見え、その周囲にたくさんの紫陽花が
             迎えてくれました。

             お祀りしているのは菅原道真公と天忍穂耳命(あまのおしほみみのみこと)-天照大神の御子のニ神。
             本殿前には天神様に因んだ牛の銅像も鎮座していて、受験シーズンには参拝者も多いことでしょう。

             また、本殿前では、お抹茶を一服いただくことができます。
             静かな境内で、茶釜のお湯が煮え、湯気の出ている光景はなかなか味わいのあるものでした。
                




   若宮(龍王神社)
     本殿脇には、海や水の神様である少童命(わたつみのみこと)をお祀りする龍王神社があります。

     「水の神様であることから、降雨祈願、五穀豊穣、ひいては富貴繁栄(金運上昇、商売繁盛)を願う
     神様として崇められている。
     さらに、龍(蛇)が秘めた強い生命力、繁殖力を持ち、天に昇る勢いで困難を打破し、運を切り拓く力を
     持つ省庁であることから、勝負運、武運、家運隆盛、子孫繁栄を願う神様としても崇められている。」
                                      *以上は、天満神社の神社紹介より
         



   魔除け神社とも
     古来より、紫陽花には薬玉のように、魔除け、厄除けの力が宿っていると信じられており、
     「魔除け神社」とも呼ばれているようです。「七夕の頃に、紫陽花の枝を軒下に吊るしておくと
     紫陽花の霊力によってその家(家族)の魔除け、厄除けとなり幸福をもたらす」とのことです。
     これなら我家でも出来そうです。

   静かな境内に咲く紫陽花からは、瑞々しい生気が感じられ、それだけでも心洗われた気がします。
   よい時間を過ごさせて頂きました。


   *これまで、毎日お付き合い頂き有難うございました。
    これからは都合により、不定期に更新させて頂きますが、今後も相変わらず宜しくお願い致します。
    次回は7月2日(水)の予定です。
    では皆さん、暑さに負けずお元気で。ごきげんよう!

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日本のエーゲ海 牛窓の休日

2014年06月25日 | 旅の楽しみ

                   今朝は曇り まだ早いせいか 遠くの島々はかすんでいる
                   今日は何もしない日
                   そう決めて、ゆっくりと過ごすのもまたいいものだ
                   海を眺めたり、、、お茶を飲んだり、、、ボーっとしたり、、、



                   窓の外がチュクチュクと賑やか
                   見るとツバメたちが右に左に、上に下にと飛び回っている
                   その速いこと、速いこと!
                   最高時速は200㎞だとか、、速いわけだ
                   目の前を二羽のツバメがあっという間に飛んでいった




                   四羽のツバメたち
                   楽しそうに、絡まるように舞っているよう
                   急上昇!急降下!急旋回!自由自在
                   本当に楽しそう♪
                   
                     *ここのツバメはしっぽの付け根が赤い「腰赤ツバメ」なかなかお洒落です
                   
                   

                   



              海の幸の御膳
                今日は幸せ!
                私にとって、食事の支度をしないでよい、というのが
                一番嬉しいことかも知れない
                ヒラメとモンゴウイカ、そしてヒラマサのお造り三種
                タコの黄身酢和え
                手作りのゴマ豆腐、、などなど
                どれも美味しく、満足して頂いた♪
                花と鯛の小鉢の蓋を開け忘れて撮影
                でも器が可愛いので勘弁してもらいましょう
                
                   



              デザート
                コーヒーゼリーに生クリーム、上に木の葉のチョコレート
                満腹のお腹にピッタリの量
                ゆっくり過ごした一日のしめくくり
                ご馳走様でした

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日本のエーゲ海 牛窓の夕暮れ

2014年06月24日 | 旅の楽しみ
               ああ、やはりここに来るとホッとする。
               暮れゆく空と海、ぼんやり眺めていると心がふうーっと軽くなっていくのがわかる。
               毎日、それほど忙しくしているわけではないけれど、起きてから寝るまで、あれをして
               これをしてと、体は動かしていなくても頭と心は使っている。
               ちょっとは疲れているのかな、、、

               そんなことを思いながら外を眺めていると、沖からボートが戻ってきた。
               こんな光景を見るのもホッとする。
               一日を無事に終えた安堵感。
               対岸の島にも光がともり、牛窓の海は優しく暮れてゆく。

                 *室内のガラス越しに撮影したので、照明等が映りこんでいます。
                  
                                                   



               暗くなりかけているのに、トビウオが元気よく飛んでいる。
               あっちでもこっちでも、、、
               そしてずいぶん暗くなってきた時に、何やらトコトコと歩いて来る。
               目をこらして見ると、それは小鷺(こさぎ)だった。
               桟橋の隅まで来て、さっきまでトビウオが飛んでいた方向をじっと見つめていた。
               しばらく、まるで置物のように立っている姿はとても珍しかった。
               小鷺は川の浅瀬や田んぼなどで立っているのを見たことがあるが、海で見たのは
               初めてだ。こんな偶然に出会うことも楽しくていいものだ。
               灯台の青い光もともった。牛窓の夜は静かに更けてゆく。

                 *小鷺はうっすらとで申し訳ありませんが、写真の中央に写っています。
                  真正面からは見えにくいので、少し上から覗くようにして見て下さい。
                  こちらもガラス越しの撮影なので、小鷺の周りに白い物が薄っすらと見え
                  ますが、これは主人のお腹の部分がガラスに写った物です。
                  あやしい物ではありませんので、ご安心下さい。
               
               
               
               
                  
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古出石焼の大土瓶  コレクター展にて

2014年06月22日 | 時空を超えて来たものたち
                4月30日から6月9日まで赤穂市御崎の桃井ミュージアムにおいて、幻の陶磁器と
                呼ばれる古出石焼のコレクター展が開かれた。

                館長の桃井さんの呼びかけで、神戸、豊岡、明石など約20人のコレクターが、50点
                にも及ぶ作品を貸し出して下さり実現した貴重な展示会であった。

              大土瓶
                写真は、桃井さんの了解を得て撮影した古出石焼の大土瓶である。
                おおらかな器体と絵付け、蓋のつまみの獅子はぴりりとアクセントになっている。
                展示室の入口で、花入れとして使われ私達を出迎えてくれた。

                花は、西洋山法師(黄色)、源平下野(一つの花房に赤色と白色が混じる)、紫露草
                柴蘭(黄色)の、どれも珍しい種類が入れられ入館者の目を引いていた。

                持ち手は蔓で頑丈に作られており、多くの職人さん達にお茶をいれるため、実際に
                使われていたであろう、とのことだった。

              古出石焼
                「但馬の小京都」と呼ばれる兵庫県豊岡市出石町一帯で、江戸中期から明治初期にかけて
                焼かれた陶磁器をいい、伊万里の影響を強く受けた染付や青磁、色絵の物も焼かれていた。

              現在の出石焼
                古出石焼は盛衰を繰り返しながら、明治初期に完全に途絶えた。
                現在では、磁肌に浮き彫りや透かし彫りによる精緻な文様を施す白磁が中心である。

              作品は多岐に渡り、大土瓶のようにおおらかな物があるかと思えば、青磁の多宝塔があったり
              染付詩人物文水次があったりと、古出石焼と呼ばれる時代の陶工たちの旺盛な創作意欲が
              感じられたのであった。
              

              
              
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明治の香り ウランガラスの氷コップ

2014年06月21日 | 時空を超えて来たものたち
              これは明治時代に作られたウランガラスの氷コップ
              ぽってりと厚みのある様子が、いかにも明治の時代らしくて素敵です
              くるんと巻いた取手は柔らかそうで、まるで飴細工のよう

              この氷コップでどんな人が氷を食べていたのでしょう
              また、どんな食器棚にしまわれていたのでしょうか
              タイムスリップして見てみたい気がします

              旧家に代々伝わった物なら、その物の歴史が分かりますが、骨董市で
              出会った物は、ほとんど由来が分かりません
              ごくまれに、「どこどこのこういう人が持っていた」と説明があったりしますが
              本当かどうかは分かりません

           そういったことは分からなくても、見て、手にとって、これを自分のそばに置きたい!
           その気持ちがあれば、自分にとっては価値ある物だと思っています

           100年もの時を渡ってきたこの氷コップ
           さらに100年も200年も渡っていくことでしょう
           未来に行って見てみたい気もします
            
                    
                    
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コーディネートで涼しそうに

2014年06月20日 | 着物の楽しみ
                      梅雨というのに夏のような暑さですね。
                      そうは言っても、夏物の着物はまだ着れません。
                      そんな時には、せめて見た目だけでも涼しそうにしたいものですね。

                      今回は、気軽なお茶席にも着ていける一揃いです。
                      着物   グレー地に白の模様の単(ひとえ)の小紋
                      帯   銀地に萩文様、前面は露芝文の袋帯
                      帯揚げと帯締めは薄い水色で、さっぱりと合わせました。
                      帯揚げは絽(ろ)の物、帯締めは細めの組紐です。
                      全体に色数を少なく抑えると涼しそうになりますね。

                            *単(ひとえ)裏地を付けずに仕立てた着物です。
                                   6月と9月に着ます。
                             絽(ろ)  夏用で、透き間のある絹織物です。
                                   帯揚げとしては、6月から9月末まで使えます。
                    
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七十にして矩を踰えず (のりをこえず)

2014年06月17日 | 思うこと

                    この有田焼の飾り皿は、直径6cmに満たない可愛い豆皿である。
                    皿に合わせて小さな皿立て付きで、小さくても一人前!とても可愛い。
                    そして、ちょうど今の時期にふさわしくアジサイの絵柄だ。

                    4月に70歳になられた社中のN氏から頂いたものである。
                    喜寿のお祝い茶事のお礼にと、有田の陶器市に行かれた時に探して
                    下さったとのこと。人出の多い中で大変だったことだろう。
                    有難く、毎日眺めて楽しませて頂いている。

                 七十歳の貫録
                    そのN氏、飄々として穏やかで、時には先生のご指摘にさらりと楽しい言を
                    乗せられ、先生も私たちまでもその和みの中に包み込まれてしまうのである。

                    その温かなお人柄にもよるのだろうが、ふっと言われることが例え難しい事で
                    あっても、重々しくなく、嫌味にもならず周囲の者に受け入れられるのである。

                    ああ、そう言えば孔子の言葉で「、、七十にして矩を踰えず」ってあったなあ、、
                    それを思い出して、「こういうことを言うのか」と納得した。
                    しかし、七十になれば誰でもそうなれるとは限らないだろう。
                    私などその道は遥か遠くのようだ。
                    それでも、素敵なお手本をそばで見られるということは幸せなことだ。
                    その巡りあわせに感謝しつつ、また頑張ろうと思うのであった。

                      *七十にして矩を踰えず(のりをこえず)
                        孔子は、70歳になって思うままに振舞っても、道(法則、規則)を
                        はずれないようになった、と言うことからの言葉。
                        
              
                    
               
                    
                    
                    
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涼しそう ガラスの花入れ

2014年06月16日 | 美術工芸

                   これは、吹きガラスで、岡山のガラス作家の作品です。
                   少し黄色味をおび優しい雰囲気です。
                   ぽってりとした厚みと、コロンとした丸みが気に入りました。

              
                   たまたま、金澤翔子さんの書展を見に行った時に、同じ建物の中で
                   この作家さんのガラス展をやっていて、間違って入ったのです。
                   まるで導かれるように、、、
          
                   人生、間違いがあるから面白いですね。

                   高さ13cm、直径8.5cm 大きからず、小さからず、少ない花数で
                   気楽にさっと入れられて、とても使いやすいので、以来食卓の上で
                   大活躍しています。

                           
           



      これは、斑入りのドクダミです。
      斑入りの葉がきれいなので、他の花を入れずに
      スッキリと爽やかに葉だけでまとめてみました。
      ガラスの花入れが涼しそうです。
      この中にビー玉を入れたらきれいでしょうね。
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40年来の相棒 昭和レトロ ラブラブモンチッチ

2014年06月15日 | 「いと をかし」なものたち

                   このお猿さんは、私と青春時代を共に過ごし今でも一緒にいる。
                   上目づかいで指をくわえて、、、
                   この甘えっ子ぶりに参ってしまい家に連れて帰った。
                   胴体や手足にビーズが入っていて、フワフワしている上にフニャフニャ、
                   猫でも抱いているように気持ちがいいのである。

                   口にくわえた指は外すことも出来て、「楽しい時」「寂しい時」その時々で
                   自分の感情に合わせてくわえさせたり、外したり、、、
                   一人暮らしの下宿の部屋で、いつも本棚がお気に入りの場所だったね。
                   ずーっと一緒にいてくれて ア、 リ、 ガ 、ト 、ウ !                   
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野の花のスケッチ ササユリ

2014年06月14日 | 野の花のスケッチ


                      ササユリは裏山の谷間にひっそりと咲いています

                      木洩れ日に光りながら風にそよぎ とても気持ちよさそう

              
                      その清楚で可憐な美しさで人々を魅了します

                      「里山の妖精」と呼ばれることも、、ピッタリですね


                    油火の 光に見ゆる 我かづら さ百合の花の 笑まはしきかも
                                              大伴家持 万葉集    

                      

                     
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10kg 痩せたお祝い カメオのブローチ

2014年06月13日 | 美容・ファッション

                  気づきと決意
                    19歳前の頃 身長162cmで 体重が60kgもあった。
                    顔も足も腕も、とにかく全身がパンパンしていた。

                    それでもその時は、箸が転んでも可笑しい年頃、本人は気にもせず
                    友達と夜食を食べながら楽しく陽気に暮らしていたのである。

                    それから少しずつ大人の女性に変貌してゆく頃、はたと気づいた。
                    「こんなに太っていては素敵な女性になれない」と。

                    そこで一念発起して痩せることを決意した。
                    下宿の同居人達に「10kg痩せる」と宣言して。

                  自分流メニュー
                    学生だからお金はかけられない。
                    自分で美容体操のメニューを考え、6項目を各20回ずつ毎日の朝晩。
                    それと、縄跳びの全身跳び100回と駆け足跳びの左右を各100回ずつ毎夕
                    合計300回を一年間続けた。

                    もちろん、基本的にはおやつと夜食はとらない。
                    「基本的には」と少し甘くしたのは、友達との語らいや、自分のストレスを
                    溜めないことを大事にしたかったからだが、結構友達も付き合ってくれて、
                    1ヶ月に一度「ストレス発散大食いの日」と銘打ち、軽食喫茶で好きなだけ
                    食べることができた。それでまた1ヶ月頑張ろう!と励ましてくれたのだった。

                  目的達成とお祝い
                    そのメニューを忠実に守り、1年たった頃、体重は50kgに減った。
                    下宿の同居人は「どうせ三日坊主だろう」と、私の決意を信じていなかった。
                    それは後から分かったのだが、、、
      
                    とにかく、宣言通りに実行して痩せたことに驚き、また感心してお祝いとして
                    このカメオのブローチを贈ってくれたのであった。

                    その時、私は20歳。良い成人のお祝いともなったのである。
                    持つべきものは良き友、良き隣人である。
                    

                    
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虫愛づる姫君 スズメガの幼虫にうっとり

2014年06月12日 | 「いと をかし」なものたち

                    「まあ なんて美しいのかしら!
                     ビロードのような黒の地だけでも美しいのに、見て!このオレンジ色の眼紋!
                     素敵だわ!とってもお洒落でしょ、100年後のデザイナーもビックリするわ

                     それと、この尾角の可愛いこと、この上なくてよ
                     根元がオレンジ色で先端が白いでしょ
                     本当に気が利いているわ!
                     歩く時にはね、この尾角を前後に振るのよ
                     いち、に、いち、に、って、まるでおもちゃの行進みたいにね
                     この姿を見たら誰でもこの幼虫の「とりこ」になると思うの                                                                         

                     だけど残念ね、あまりに食欲があり過ぎて
                     畑の作物をむしゃむしゃ食べてしまうのよ
                     だから邪魔者扱いされてしまうのよね、、、

                     でも成虫になると役に立つのよ
                     蝶のように花の蜜を吸うから、受粉のお手伝いができるの
                     それに遠くまで飛べるわ
                     それだけ多くの花を訪れることが出来るってことよ、、、」

                      まだまだ続く姫の虫物語、、侍女たちはもう何も言う気を失い、自らの虫臭い
                      生活を呪い「もう、どうでもいいや」と思うのであった。
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大連の思い出 ルビー色ガラスの切子

2014年06月11日 | 美術工芸
 

       2002年8月 中国の大連に行った。もう12年も前の事だが、思い出として綴ってみよう。


    
義叔父孝行
 大連は義叔父の生まれ育った街、長年「死ぬまでにもう一度、大連の街を見たい」と言っていたので、
 親孝行ならぬ叔父孝行も兼ねて、一緒に遊びに行ったのである。

 その時、背の君は中国のある地方都市に単身赴任していたので、私は次女とヒロ画伯を連れ、義叔父
 とは関空で待ち合わせて、4人で大連へと飛び立ち、背の君とは現地で合流した。

 義叔父の喜びは大変なもので、離陸してから着陸するまで、懐かしい大連の思い出話に花が咲いた。
 その義叔父の姿を見て、「連れて来てあげて本当に良かった」と私までとても嬉しくなったものである。

 ルビー色ガラスの切子
  このグラスは大連の切子である。
  日本が統治していた時代に、切子の技術を持ち込んだのが始まりらしい。
  今では大連のお土産物として有名となっている。

  ルビー色のグラスは、老虎灘(ラオフータン)のお土産物屋で買ったものだ。
  直径6cm、高さ5.5cmの小さなグラス。赤い「着せガラス」にブドウの切子が施されている。
  棚に並んだ数々の切子の中で、このルビー色のグラスに目が釘づけになった。
  日本の切子に比べると、カットの緩さやデザインの大雑把さは、私から見ると「おおらか」となり、
  魅力満々で私に訴えかけてきたのであった。

 冷酒のお供
  このグラス、それからは冷酒には欠かせないパートナーとなった。
  裾すぼまりになったところは、しっくりと手に馴染み、お酒の美味しさは格別である。
  このグラスを使いたいがために、今度はどのお酒にしようか、と思うくらいだ。
  義叔父は、この旅行を良い思い出にこの世を去った。本当に良かった。
  このグラスは、義叔父の思い出と共にあって文化遺産のようでもある。
               



          グラスの底のカット
   放射状のカットが光を通して、横から見た時にとてもきれいだ。


          大連港とその周辺




 
          大連の中心地 中山広場から大連賓館(旧 大和ホテル)を見る



       老虎灘(ラオフータン) 大連の中心から7キロ南東にある入江で海洋公園となっている。
       広場でこの六頭の郡虎像がお出迎えだ。全長35.5m、高さ6.5m。さすが中国のド迫力!
          この大虎たち、今にも襲い掛かりそうである。

      帰りの機内
       叔父は、楽しい思い出を胸いっぱいにしまい込み、機内でも満面の笑みでこの数日の
       出来事を着陸まで、いっぱい、いっぱい語ったのである。

       大連の街とルビー色のグラス。私にとっても、素晴らしい思い出となった。
            


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ぴょん吉のお気に入り

2014年06月09日 | 「いと をかし」なものたち
                       おいらはアマガエルのぴょん吉
                       ここは、おいらの特等席さ

                       ここは、眺めよし!風通しよし!日陰よし!
                       しかも、ここのお母さんがおいらのこと「可愛い」って言って
                       様子をちょくちょく見に来てくれるから、カラスのやつが怖がって
                       ここまで飛んで来ないんだよ
                       だから、ここにいたら安心なんだ

                       朝から夕方までずっとここさ
                       暗くなるとカラスのやつは、山に帰るから
                       おいらも家に帰るのさ

                       

 


  
           それにしても、おいらもたいしたもんだね
           一日中ここにいるのは結構疲れるんだよ
           だから
           上を向いたり、下を向いたり、、、
           右に行ったり、左に行ったり、、、
           あれこれと楽しんでいるよ

           ここは最高!おいらの安全地帯さ!

           
           
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背の君 お茶デビューの巻

2014年06月08日 | 「いと をかし」なものたち

                 今日は記念すべき、我背の君のお稽古デビューの日である。
                 お稽古に使う紫の袱紗(ふくさ)、名物裂の古袱紗(こふくさ)、扇子は師匠である私からの
                 プレゼントである。日頃の感謝をこめて贈ります。

                 彼には大きな夢がある。
                 それは、お茶事でお正客を務めるということだ。
                 そこが目標なら、彼はこれから20年頑張らねばなるまい。
                 本人は、近頃、認知症になったらどうしようと心配しているが、その目標を掲げて邁進すれば、
                 抹茶(青汁)の効果と、お稽古の厳しさで脳細胞が活性化され、その心配はその内に無くなる
                 こと請け合いである。

                 近年、海外の方と仕事をする企業の男性方がお稽古を始めることが多いという。
                 銀行マンが、おもてなしの心を学ぶため、一日入門することもあるとのこと。
                 男性の立居振舞いが美しいのも、見ていて気持ちが良い。

                 我背の君が美しくお正客が務められる日を夢見て、私も更に精進しよう。
                 
                 
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