私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

煌めくkOBE・とんぼ玉ミュージアム

2014年08月31日 | 美術工芸
                                                                

                     ここは、神戸旧外国人居留地のメインストリートである京町筋に面した
                     日本ビルヂングの二階にある神戸・とんぼ玉ミュージアムである。

                     とんぼ玉をはじめとするランプワークのガラスの工芸品を専門としている。
                     まず、入口から見えているのはミュージアムショップ、中に入ると受付け
                     があり、そこでとんぼ玉について簡単な説明を聞き、いよいよ展示室に。

                  展示品の多さに驚く
                     展示室に入るとまず目に入るのが古代ガラスだ。
                     博物館に収められてもおかしくない国内外の物で、興味深く観ることができた。

                     展示室はこじんまりとしているが、宝石店のようなガラス張りの展示棚には
                     国内外の多くの作家の作品がびっしりと並べられている。

                  様々な個性的作品
                     作品は、それぞれが誰の作品か分るほど個性に溢れていた。
                     作家によって作風がガラリと違うのは、見ていて面白くて飽きない。

                  企画展「ガラス細工の世界2014」
                     まず、籠に盛られた果物のミニチュアが目についた。
                     エリザベス・ジョンソン作のさくらんぼや野いちご、ブルーベリーなどだ。
                     色もきれいで、今にも甘い香りがしそうだった。窓辺や食卓に飾ったら
                     どんなに素敵だろうか、、しばし見入ってしまった。

                     動物のミニチュアも素敵だった。
                     子供の頃に幾つか持っていたが、壊れたのか、誰かにあげたのか、今は一つも
                     手元に残っていない。懐かしさもあって楽しく眺めた。
                     中でも、岩崎智子作で女の子の「さくらんぼねずみ」は愛らしくキュートだった。
                     表情も仕草も少女の可愛らしさを「余すところなく」表現している感じだ。
                     作品に込める愛情が感じられる作品であった。

                  ミュージアムショップ
                     ストラップのような日常的に使える物から、ペンダントトップ、ネックレス、
                     ピアスなどのアクセサリーなど、ショップの中は色と輝きに溢れて魅力的。
                     このスペースだって「十分に美術館」であった。

                  古代からあったとんぼ玉。その美しさを愛でる気持ちは、今も昔も変わらない。
                  彩りと煌めきの中でたっぷりと遊ばせてもらった。
                  心の中も「透明&キラキラ」美しくなった気分である。

                                  *では、次回は9月2日にお会いしましょう。
                     
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レトロモダン神戸市立博物館とギヤマン展

2014年08月30日 | 美術工芸

                             神戸市立博物館

                  ここはかつて神戸にやって来た外国人が暮らした旧居留地
                  レトロとモダンが融合した静かで美しい街
                  近代的な建物が立ち並ぶところでも、どこかクラッシックな香りがする。

                  この風格ある建物は、博物館のパンフレットによると「昭和11年に
                  建築された旧横浜正金銀行神戸支店を増改築し、昭和57年に開館
                  正面に6本のドリス式半円柱が並び、御影石の外装を施した古典
                  主義様式の建物で、平成10年に国の登録文化財になった」とある。

                  今回の特別展は「ギヤマン展 あこがれの輸入ガラスと日本」
                  展示品も素晴らしいが、まずはこの建物そのものを楽しみたい。

                                                                               
                   



        二階の展示室横にあるステンドグラス

    階段を上がると、暗い空間に宝石を散りばめたように輝く
    ステンドグラスが出迎えてくれる。

    喫茶室もレトロな設えで、古きよき時代の雰囲気に浸れる。
    ご主人が集めた世界の陶器やガラスのコレクションは立派な
    ガラスケースに飾られており、これも一見の価値あり。
       




             美しいギヤマン展のポスター

       このポスターは、今までに見たポスターの中で一番
       美しいと思える。このポスターに惹かれて会場に
       足を運んだ人は私だけではないだろう。

       この器は「グラビュール紋章文蓋付きガラス大杯」
       当館の所蔵品で、輸入ギヤマンの同類の中で特に
       優れているとのこと。 納得である!

       制作は1760年頃、イギリスかオランダ製
       脚付きで蓋を伴う酒杯(ポカールと呼ばれる)

       ギヤマン展ポスターより (展示品の一部)    



       



     作品 1)輸入ギヤマンの黎明 桃山~江戸前期 17世紀~18世紀中期  
         2)輸入ギヤマンの華  18世紀半~19世紀の輸入ガラス  
            グラビュール
            金彩 
            吹きガラス
            カットガラス
            プレスガラス
            エナメル彩
            日本で加飾
         3)日本のびいどろへの影響
         4)和製ギヤマンの誕生
         5)文献資料
         6)近代のギヤマン

     重量感があり、しかも気品あるギヤマンの数々に圧倒されながら観ていると
     中には「切子の雛道具」のような小さくて可愛らしい作品があったり
     弦朝顔盃や鉄砲形ガラス瓶など、遊び心いっぱいの作品があったり、また
     「黄色ガラス箱入りカットガラス酒気揃一式」には、そのガラス箱の大きさに
     びっくりさせられたりと、豊かなバリエーションは想像以上であった。

     また、シーボルトが諫早藩主に贈ったと言われる「金彩花卉文栓付きガラス瓶と
     脚付きガラス杯のセット」や「切子ガラス文房具一式」などのセットものが
     これほどきちんと揃った状態で伝えられていたことは驚きであり、また素晴らしい
     ことである。

     「骨董品は自分の物ではなく、預かりものである」と聞いたことがある。
     新しい物はまた作ることが出来るが、古い物は二度と作ることが出来ない。
     伝えられた物は、大事に未来へ繋いでいかなければならない。
     そう感じさせる素晴らしい展覧会であった。

                                 * では、また明日お会いしましょう。

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虹色の思い出

2014年08月26日 | 思うこと

                        ふぁー!なんと綺麗なんでしょう!
                        本当に七色の虹色だわ!

                        外側から赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。
                        自然の作り出す色は本当にファンタスティック!

                        先日の雨上がりの朝、西の空にかかっていた虹

                        英語ではRainbow 「雨の弓」
                        仏語ではarc-en-ciel 「空に掛かるアーチ」
                        それぞれ命名が美しい

                        
                        虹の美しさは一瞬の輝きだけど
                        人々に夢や希望を与えてくれる
                        天空からの素敵な贈り物 

                     
                 
                     ♪ 虹をわたって
                        虹の向こうは 晴れなのかしら
                         あなたの町の あのあたり、、、
       

                     これは天地真理の歌で、私の若かりし頃の愛唱歌
                     遠くに離れて住む彼を想って
                        小さな傘が 羽になるなら
                         今すぐ飛んでいきたい私、、、

                        虹をララララわたり、、、
                         とてもきれいな雨上がり
                          あなたを想って歩くのよ♪
                     勤め先から帰る途中、歩きながらよく口ずさんだ歌

                     だから今でも虹を見ると、その時の甘い気持ちがよみがえる
                     これが私の「虹色の思い出」

                            *では、また明日お会いしましょう。
                
       
                           

                          
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ぬいぐるみウサギのみみちゃんが生き生きと!

2014年08月25日 | 思うこと
                                   ウサギのみみちゃん
                 ペットの気持ち

                    先日テレビで 「ペットの気持ちを知りたい」という飼い主の要望に応えて
                    実際に、家庭での様子を見ながら、専門家がペットの考えていることを
                    読み解いていくという番組があった。

                    その犬は柴犬のオス(仮にゴンとする)、 飼い主は優しそうなおじいちゃん。
                    相談の内容は  *ゴンが名前を呼んでも来ないで知らんぷりしている。
                            *外出する時も寝ころんだまま見てもくれない。
                            *外出から帰っても、喜んでしっぽを振ってもくれない。
                       等々、とにかく飼い主である自分に興味を全く示してくれないゴンの
                       考えていることを知りたい。そして、どうやったら、ゴンの気持ちが
                       自分に向くのかを教えて欲しい、ということだった。

                 つまんない!

                    家庭での様子は、おじいちゃんが撫でたり、口元に食べ物を運んでやったり、
                    「ゴンちゃん おいで!」と呼んでも、喜ぶわけでもなく、ぐうたらと寝転んだままで
                    少しも動こうとしていなかった。「体の具合でも悪くて動けない」そんな風にしか見えない。

                    専門家の見立ては、とても大事にされているのはゴンにも伝わっている。
                    そして、自分が飼い主に害を与えられる心配はなくて、安心しきっている。
                    だけど、ゴンにとっては、何の刺激もない穏やかな老人との生活は退屈なばかりで
                    面白くない「つまんない!」状態なのだ、ということだった。

                 楽しい気分♪

                    その状況を改善するには、ゴンの感情が動くようなことを一緒にすることが必要!という     
                    ことで、おじいちゃんはまずゴンと遊ぶことにして「布の引っ張り合いっこ」をしてみた。
                    すると、あれだけ死んだようになっていたゴンが、取られまいとして、一生懸命に布を
                    引っ張る姿が映し出されていた。

                    その後も、いろんなことで遊ぶようにしたら、呼んだら来るようになり、外出しそうな  
                    様子があるとソワソワしたり、帰宅すると嬉しそうにしっぽを振るようになっていった。
                    本来の犬らしさが出てきて、可愛さも増し、お互いに一緒にいることが楽しくなった、
                    とのことであった。

                 ぬいぐるみにも同じことが、、、

                    そこで、我家のみみちゃんだが、、次女が小さい時におじちゃんから頂いたのだけれど
                    小さい子の手には大き過ぎて、いつも遊んでもらえずに、飾られるだけでもう30年、、
                    座っている椅子は、家中のどのぬいぐるみよりも立派だけど、、、

                    「ただそこにある」という物化してしまっていた。
                    そのテレビを見たせいか、ふっと、みみちゃんに目をやると、ゴンのように生気のない
                    眼差しがそこにあった。ああ!可哀想に!遊んで欲しかったんだね、、、

                 みみちゃんの目に生気が宿った

                    それからは、気をつけて、みみちゃんおはよう! 今日も可愛いね!
                    そのエプロン可愛いわ! 赤い靴いいね!(私の手作り)元の靴は片方失くしたので。
                    などなど、、目をかけ、声をかけている内に、みみちゃんは元気になって
                    目がキラキラと光りだして、可愛くなってきたのである。

                    骨董品もしまい込んでおくと「顔色が悪くなる」という。
                    物であっても、心を注いであげないと魅力が無くなってしまうということだろう。

                    今は、みみちゃんのほうから「今日はいい天気だね!」なんて、言ってるように
                    見えるから不思議である。ものの心は自分の心ってことでしょうか、、

                                    *では、また明日お会いしましょう。
                    
                    
                         
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のんびり、じっくり、大石神社骨董市堪能

2014年08月19日 | 時空を超えて来たものたち
                     毎月15日は赤穂市にある大石神社の骨董市の日

              大石神社の駐車場内外に100店ほどの出店があり、西日本最大級の骨董市だ。
              軽く一巡りするだけで午前中が終わってしまう。

              8時前に行くとまだ人影まばらで、ゆっくりと見ることが出来る。
              しかし、8時半にもなると、すでに戦利品を抱えて悠々ご帰還の人の姿も。
              本気で行くなら早く行くべし!

              会場は、骨董品から生活雑貨まで、高額品からガラクタまで、おもちゃ箱をひっくり返したよう。
              骨董市は「大人の遊園地」、玉石混交の宝箱でもある。古い物好きにはたまらない空間だ。

              さあ!今日はどんな出会いがあるのか、、
              ワクワクしながら、いざ!参戦!

            
 

                  会場に緑のオアシス
          古い物の中に、瑞々しく華やかなお花屋さんは目立ちます。          買った「鷺草」の鉢
          店頭に群れ飛ぶ「鷺草」の鉢が目を引いた。

          「おじさーん、これ、いくらですか?」
           「それ可愛いやろ、小さいのが500円で、大きいのは高いで!」

          「小さいのはどれも満開やね、大きいのはいっぱい蕾がついてるね」
           「そうや、これからやったら大きい方がええわなぁ」

          「そうやねぇ、、どっちにしようかなぁ、、やっぱり大きい方にしようか?」
           「大きい方は600円や」

          「600円ね!じゃっ、これにするわ」
           「おおきに!また来てな」

          陽気なおじさん、大きな鷺草の鉢、600円で有難う!

          
  

                  レトロな雑貨屋さん
          大阪から来たきれいなお姉さまが店主です。                         買った花籠              
          京都東寺のガラクタ市にも出店しているそう。

          「この花籠いいね!           
           「いいでしょう!」
          「形がいいわ」
           「そうやね、変わってるでしょ!」
          「古い物?」
           「それはあんまり古くないよ」
          「いくら?」
           「800円です」
          「うーん、ちょっとおまけして!」
           「じゃあ,500円!」
          「えーっ、有難う!500円ね。これ下さい」
           「はいっ、有難う!椿油で磨くといいかもね」

          美人なお姉さま、私好みの花入れを持って来てくれて有難う!
          今度は、東寺のガラクタ市でね。



                  古い磁器、陶器の専門店
          神戸から来た元美術館の学芸員だったおじ様が店主です。
          さすがに一つ一つの説明が丁寧で勉強になる。

       淡路の民平焼や古出石焼など日本の古陶磁器あり、李朝あり、中国物ありで
       私好みの物がざくざく!

       茶碗は木箱に入っているものが多いが、中に入っている布や古い習字の紙など
       そちらの方も良かったりすることもあり、そんなことも楽しい店だ。

       今回は磁器の花入れが良かったが、あいにく、口が狭くて使いにくそうなので
       断念!また今度ね!



                  駐車場の外側のブース
     机、椅子、建具など大きめの木工品や、珍しい黒柿などの木切ればかり売ってる店など
     それぞれが好きな物を売ってるって感じ。                 



                  珍品の店あり
     品数はそれほど多くないが、中国や朝鮮のかなり古い、しかも上等な物ばかりを
     扱っている店がある。店主は男性で無口。ただ黙ってゆっくりと見せてくれる。
     気軽るに買えない値段だが、欲しいと思う物はあれこれとあった。
     でも、まだ決断できない。「これを持つにまだ自分の内面が釣り合わない」
     そんな気がする物たちだ。もう少し待とう、、

     まだ買えないけど、また寄せてね。



                染付山水人物文水指
     版画を売っていた店で、箱の奥にしまわれていた水指を発見!
     ゴソゴソと引っ張り出してみると京焼で平安窯製。
     先日買った木地の棚に合いそうだ。
     
     「ご主人!この水指いくら?」
      「それいいだろ、2000円!」
     「2000円?もうちょっと考えて?」
      「勘弁してよ、俺は直球勝負なんだよ」(笑)
     「直球かぁ、、じゃあ仕方ないね」(笑)

      
     そういう訳で、直球2000円の水指が稽古道具に仲間入り。
     今度はどんな直球勝負品があるか楽しみだわ!               



                    お休み処
    大石神社は赤穂城趾内にあり、周辺は広々とした公園になっている。
    お店巡りに疲れたら、ここでひと休み。
    駐車場内には飲料水の自販機もあるので、喉の渇きを潤してゆっくりできる。

    この芝生のブースには、アクセサリーと可愛い小物専門の店や着物の店など、
    見るだけでも心の中がキララーンとする物が売られている。
    レトロなブローチは子供時代によく見た感じ、なつかしーい。

       ああ!たっぷり遊んだ!  
       体中の細胞が全部新しくなったようだ。
       骨董市は私のビタミン剤。

                         *では、また明日お会いしましょう。



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明治の版画 有喜世之華 宮川春汀の世界

2014年08月11日 | 時空を超えて来たものたち
                                  有喜世之華 囲碁

                 この版画は明治31年に刷られた「有喜世之華」美人画シリーズの内の一枚である。
                 絵師 宮川春汀(しゅんてい) 版元 秋山武衛門(ぶえもん)

                 シリーズの一枚一枚に、それぞれ名前がつけられており、これは「囲碁」という。
                 縁側を開け放ち、手には団扇、夏の日の静かな午後、ゆったりと時間が流れている、、
                 そんな感じだろうか、、
                 四隅に碁石が置かれ、これから対局なのだろう、引き締まった顔が美しい。

                 この「囲碁」のほかに「外出」と「縫い物」の二枚が手元にある。
                 三枚とも骨董市で掘り出して来たものだ。どれも美しい。
                 「外出」は以前に「菖蒲とお嬢様」と名を付けてブログで紹介している。
                 「縫い物」は秋の絵。乞うご期待である。
                 
                 
                                                   
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日本海ブルー

2014年08月09日 | 旅の楽しみ

                                    新潟は快晴

                            今日の日本海は濁りのない美しいブルー

                            浅い所は薄いブルー、深い所は濃いブルー

                            まるでアクアマリンやブルーサファイヤのよう

                            空のブルー、海のブルー、気分爽快!


                            デジカメが不調のため携帯での撮影、、
                            小さな写真を大きくしたのでちょっとピンぼけ、、

                            悪条件ながら、何とかパソコンに取り込みブログにアップできました

                                *では、また明日お会いしましょう。

                             
                    
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北陸の味 富山のますのすし

2014年08月08日 | 各地の旨いもん
                                  富山のますのすし
                   名物にうまいものなし、と言われるがこのお寿司は本当にうまい!
                   数あるお寿司の中で一番好きだ。
                   ほどよく脂ののったマスの旨味と寿司めしの味が絶妙にマッチしている。

                   
                   
                
                   パッケージの説明によると
                   「1717年(享保2年)富山藩士吉村新八が、神通川を遡上するマスと越中米を
                   用いて作った「ますのすし」は、藩公前田利興より八代将軍吉宗に献上された。
                   食通吉宗はその味を絶賛し、以後富山名物として江戸表に送られることが恒例
                   となった」とある。

                   



  パッケージの中には、丸い桶のような木枠が入っている。
  二本の竹の棒がゴムで上下をしっかり押さえられているので、まずこの竹棒を外す。



   すると、生の笹が全面に現れる。



   それを一枚ずつむくと、マスのきれいなピンク色が見えてくる。



   添付のナイフで好みの大きさに切り分けて、お箸で頂く。
   量はたっぷりで、小食の人なら半分も食べるとお腹が一杯になる。



  私は大食いなので、全部きれいに頂きました。
  かの吉宗公もこのお寿司が好きだったのかぁ、、などと将軍様に親近感を抱きつつ
  琵琶湖を眺めながら、ゆっくりと味わった。 ああ 満足である!



  そうこうする内に、あのながーい北陸トンネルを抜けて、いよいよ北陸に入った。
  今日は西日本は雨模様だったが、トンネルを抜けると青空が広がっていた。
  北陸の青空の「青」はひと際きれいだ。澄み渡っている。



   加賀温泉駅に着くと、正面の高台に大きな観音様が見えてくる。



   金沢に着くと、この富山行きのサンダーバード号とはお別れ。



   新潟行きの北越号に乗り換えて、あと二時間二十分で柏崎に到着する。
   もう一息だ。



   富山付近は曇り。立山連峰にも雲がかかっていた。



       新潟に入ると微妙な晴れ曇り、水平線の向こうに細く佐渡が見えている。

   
  * 帰りは、新潟は快晴だった。あいにくデジカメの不調で撮影かなわず、日本海のきれいなブルー
   がお届け出来ず残念である。

  *では、また明日(8月9日)お会いしましょう。

                   
                   
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まあ、美しい! 越後夏結城物語

2014年08月03日 | 着物の楽しみ

               「暑いでしょう?」と言われた日とは打って変わって、「まあ、美しい!」とお褒め頂いた日。

               とある駅のエレベーターに乗って、目的階に着き扉が開くと、そこには80代と思しき女性が立って
               おられた。
               利用者の少ないエレベーターだったので、早く乗り降り出来るようお互いにドアの真ん前に立っていた。
               だから、扉が開いた途端お見合いしてしまったのである。

               私もびっくりしたが、その女性の方がはるかに驚いたようで、私を見るなり「まあ、美しい!」と
               言ったきり目を丸くされておられた。(私にではなく、着物を着ていることに対して)

               「ああ、ビックリした!」と言われても可笑しくない情況で、咄嗟にそのような感嘆の言葉が出る
               なんて、私はそちらの方にびっくりし、感心してしまいました。

             越後夏結城物語
               これは、この着物の商品名です。その商品名がこの着物の特徴をそのまま表しています。
               新潟の織物で、結城紬のように先染めの糸で絣糸を作り、細かい絣模様を織り出しているからです。
               地色は濃いのですが、布目から風が通り意外と涼しく着られます。

               夏は汗じみが心配ですが、こんな地色なら安心して着られ少々の汚れも気になりませんね。

             生紬の帯
               精錬を半分で止めた紬糸で織られた帯です。
               繭から取った生のままの糸の風合いを残しているので「生紬」と呼ばれます。

               滝や波など水辺の風景が涼し気な帯です。

             帯締め
               今回は白と紺色のコンビできりっと引き締めてみました。
               薄い水色の帯締めにすると、雰囲気が柔らかくなりそれも素敵です。

             
            
                
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ロッククライマー クマゼミの幼虫

2014年08月02日 | 虫のお話

          今年もたくさんのセミが我家の庭で羽化した。
          たいていはサザンカの葉にとまって羽化するのだが、今年は個性豊かにいろんな物にとまっていた。
          中でも一番の変り種は、ロッククライマーよろしくブロックの擁壁にしがみついていたこの幼虫だろう。

             人通りの多い道路に面して、しかも人の胸ほどの高さに、である。
             大胆にも、よくこんな危険な所で羽化したものだ。
             その抜け殻を見るとクマゼミだった。
             クマゼミの幼虫は強い手足を持っていて、コンクリートブロックもよじ登れるらしい。
             それにしても、我家では初めての出来事であった。




                               堂々たる姿
          羽化してから、一晩かけて翌朝には、成虫としての身体が出来上がり、飛べるようになる。
          この成虫は羽化して一晩明けたところだろう。
          透き通った翅もすっと伸びて中々立派な姿だ。

          関西以西の人達にはお馴染みのクマゼミだが、今まで関東には見られなかったそうだ。
          しかし、この温暖化によって箱根を越えて、東京でも見られるようになったとか、、
          その内に、西日本は暑すぎて住めなくなり、生息地が関東以北、なんてことになるかも知れない。

                   *では、また明日お会いしましょう。
              
          

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緑陰に思う

2014年08月01日 | 思うこと

                    これは我家の藤棚の木陰である。
                    灼熱の太陽光を遮り、涼しい風をもたらせてくれる。

                    昨年の夏には、この木陰に野鳩が巣を作って、二羽のひなが誕生した。
                    ここは山に近く、カラスもヘビもいる、野良猫もいる。
                    ひなが無事に育つよう毎日ハラハラとして見守っていたが、ある朝
                    一羽は地面に落ちて死んでいた。
                    もう一羽は連れ去られたのか姿がなかった。

                    親鳩は代わる代わる巣に戻って来ていたが、とうとう諦めて山に帰って行った。
                    クックッポッポッポー、、、クックポッポッポッポ―、、、泣いているようだった。
                    死んでいた子は庭の木の根元に埋めた。

                    今年も夏の初めに野鳩がやって来た。
                    また巣を作るつもりだろう。
                    毎年やって来るがひなが育ったためしがない。
                    昨年の悲しい出来事で、私達も諦めがついた。

                    せっかくの到来、嬉しいが追い払うことにした。
                    こんなに素敵な木陰なのに、野鳩の役には立たないし、
                    私達も悲しい思いをしたくないからだ。

                    電線にとまって藤棚を見ている。クックッポッポッポー、、、
                    ダメダメ来ちゃダメ! ごめんね、、、ごめんよ、、、

                    ああ、、なんと言うことだろう、、
                    カラスだって、ヘビだって、野良猫だって、必死で生きている。
                    自然の摂理は恨めない、、

                    ただただ、この緑陰を野鳩に貸してあげられないことが辛いのである。
                    どこか、もっと子育てしやすい所を見つけてくれることを祈るばかりである。

                           *では、また明日(8月2日)お会いしましょう。

                  
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