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祇園祭 番外編の3

今回紹介するのは、おそらく世界一小さい寿司屋。

このブログを書くので、念のためネットで検索してから…と思ってGoogleに「さか井」って入れたらビックリ!
DigiStyle京都」っていう「観光者・在住者を問わず、京都が好きな「京都ファン」のために様々な情報提供するポータルサイト」の「北さんの京都Oh!ばんざい」のページにド~ンっと見覚えのあるジュリー・アンドリュース似の女将さんとご主人の写真が載ってるじゃありませんか!
こりゃ、ますます混むな。。。
詳しい説明はそちらでご覧いただくとして、今回いただいたお寿司の紹介を。。。

7月15日に京都に着いて、まず心配したのは3回の昼食をどのお店で食べるか、ということ。この「さか井」さんの場合、6つしか椅子が無いので、もし先客がいるとひたすら表で待つしかないのがルール。
「いけず」の極意を地でいってる女将さん、気に食わない客が覗こうもんなら「たった今お客はん入りはったばっかしやから、何時になるか判らんよ。他にいくらでも空いてるお店あるから行かはったら~」、と猫パンチのような強烈な一撃!

ガラス戸越しに客の背中が見えるので「早く出ないかな?」と念じつつガラス戸を引いてみたけど、残念ながら何人かお馴染みの顔が見え、女将さんが「アラ、チョッと遅かったナァ、一時間ばっかししたら覗いてみて」とのお言葉。上の撃退モードではない「暖かい」お言葉に、錦市場や三条あたりのお店を一回りして、空腹という最高の調味料を仕込んで店内へ。

奥の席に初めてと見られるご夫婦風の二人連れ。鯖寿司を口にして「美味しい!」
女将さん→「お客さんどちらから?」「東京の人はどんな鯖食べさせられてんのか知らんけど、冷凍もんとか使こうたら、美味しいことないんよ」「いまの時期の鯖食べて美味しいんやったら、冬に来はったらいいのに」
二人→「寒くなったらそんない美味しくなるんですか?」
ご主人(鱧の骨きりをしながら)→「一度覚えたら、不幸の始まりや」とニンマリ。。。

で、最初にいただいたのが 鱧の塩焼き


いつも言われてる台詞だけど、ホント つくり置きしていないから フンワリ 美味しい!
この時期に鯖は脂が抜けて寂しいので、夏が旬の鯵を棒寿司にしていただきました。
近くに住む(と思われる)お祖母ちゃんが仕込んでる酢飯とのバランスもいい!


で、祇園祭といえば鱧祭り。最後は鱧寿司をいただきます。


食べ終えて女将さん→「いつまでいらはるの?」
「17日まで」と応えると小さな声で「明日、明後日は鱧食べたらあかんよ。河岸が休みやさかい鱧も古いで」「鱧ゆうたら生命力強いから、落とした頭だけでも手ぇに噛み付いてくるけど、身は硬うなって美味しゅうないんよ」「骨切りの音やても、今日のはあんまし聞こえへんやろ?明後日なんかはシャリ・シャリ・シャリってよう聞こえるで~」

17日の山鉾巡航の合間を縫って再訪したのは云うまでもありません。
フウワリと煮あがった穴子をつまみながら、包丁にあたる鱧の骨切りの音を肴に、鱧を食べてる善男善女を横目に見て、常温で一杯♪

こ~して益々深みにはまっていくのでした。
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