戦後の民主化政策の中でも劇的な成功を収めた農地改革は、旧来の封建的地主制を打破し、民主的で安定した農村を確立すること、自作農創設による農業生産力を増強することなど、当時の国内の最重要、最緊要の課題に応えるためでした。
江別における農地改革の大筋について述べると、
昭和22年3月開催の第2回農地委員会から農地買収と売り渡しの審議が行われ、昭和25年7月までの実績は、471人の地主から田畑3,390町歩を2,379人の小作人等に売渡(解放)したのです。
この買収と売渡しという困難な作業の中でも、特に農地委員会で揉み抜いたものは、谷口農場の解放と、旧王子航空機製作所関係の飛行場跡地解放などの2、3でした。
そのうち、ここでは、元江別から元野幌にかけて、370町を越す旧飛行場および関連施設(社宅など)用地が、どのように解放されたか、その足跡を今後追っていくととします。
註 :江別市総務部「えべつ昭和史」827頁.
写真:昭和24年6月30日北越殖民社の農地改革祈年祭感謝状
同上書827頁掲載写真を複写し、江別創造舎ブログおよび江別創造舎FACEBOOKに掲載いたしております。
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