江別創造舎

地域文化振興活動・江別カルタ制作

手島圭三郎氏作「みずならのいのち」

2008年05月31日 | 地域
このたび、北海道江別市大麻ご在住の手島圭三郎先生の作品「みずならのいのち」をご紹介いたします。

「みずならのいのち」は、2008年3月に発刊された動物版画絵本です。
手島圭三郎先生の13冊目の新作は、「老いることの素晴らしさ」がテーマです。

森の中で、一匹の小リスが埋めたドングリの実が芽を出すところから物語は始まります。
森の動物たちによって生を受けたみずならが、800歳の老木に至るまで、さまざまな動物の役に立ち、共に生きてきた仲間たちを思い、感謝し、そして自分の人生に満足感を味わっている状況で、物語は終わります。
最終ページをご紹介いたします。
(原書は仮名遣いですが、当ブログでは仮名漢字混じりで掲載いたします)

800歳になった みずならは
実も葉もつけない 枯れ木となり
眠っていることが 多くなりました
暖かい風を感じて
目を覚ましました
山も湖も 春の陽かりに
美しく 輝いてみえます
春だ 春が来たのだ
みずならの身体の中に わずかに 春の力が
湧いてくるのを 感じました
生きるということは 限りなく 美しく
素晴らしいことだ
みずならに 生まれた長い 命に
満足するのでした

註)1.「みずならのいのち」手島圭三郎作, リブリオ出版,2008年, 30頁掲載。
  2. 手島圭三郎先生の動物版画絵本については、下記をご参照ください。
http://www.liblio.com/teshima/
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擦文土器

2008年05月30日 | 歴史・文化
7世紀頃から気候が温暖化に転じ、東北地方北部でも稲作が復活し、同時に東北地方南部で留まっていた古墳文化が北上して参りました。土師器が続縄文土器をおしやる形で、東北北部一帯に広がり、やがて北海道へも本格的に進出してきたのです。
北上してきた土師器は、北海道在来の土器に大きな変化をもたらしました。何千年間も行われていた土器に縄文を付ける伝統が失われ、器面全体に刷毛で擦ったような跡が見られる土器、擦文土器が成立しました。

最初期の擦文土器は、円形刺突文・鋸歯状値沈線文など続縄文器の文様を残す土器で、江別では萩ヶ丘遺跡の墓や旧町村農場の各遺跡から出土しています。

8世紀後半になると、横走沈線を施された擦文土器が一般的になってまいりましたが、殆ど土師器そのものといって良い土器でした。
しかし、擦文時代の半ば、横走沈潜文に縦に刻線文が加わってきて、典型的な擦文土器になっていったのです。

註)「新江別市史(本編)」江別市総務部編集, 2005年, 38-39頁, 抜粋掲載.
写真:江別市郷土資料館にて、2007年度撮影許可を得て掲載いたしております。

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江別文化

2008年05月29日 | 歴史・文化
 北海道は、生産形態が本州と異なることから、本州が弥生時代を迎え古墳時代を終える頃まで「続文時代」が続きました。その後、擦文時代へと続きます。
この続文時代に制作された土器が、江別式土器です。

 江別式土器を作り、使用していた人々が東北地方に進出し、北日本に強力な文化圏を形成していきます。この文化を江別文化と称します。

大和政権からエゾ、エミシと呼ばれた北の異文化の人々のふるさとが江別にあったのです。

註)江別市郷土資料館資料参照
(写真)江別市郷土資料館にて2007年度撮影許可を得て掲載いたしております。
  江別市郷土資料館は、一度ならず二度、三度足を運んでも、大変興味深く、そ
  の後の疑問を調べる楽しさを与えてくれます。
  江別市郷土資料館は、どなたでも楽しめる知の宝庫です。
  江別市郷土資料館入館に関する情報は、下記をご参照ください。
 http://www.city.ebtsu.hokkaido.jp.kyouiku/kyoukyosisetu/kyoudo/kyoudo.html


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漆崇博氏ご講演大盛況!幣のフィールドに向けたオブジェ制作と基調講演

2008年05月28日 | 教育・学校
5月27日(火)漆崇博氏のご講演が大盛況のうちに終了いたしました。
漆様、ワークショップを交えた素晴らしいご講演ありがとうございました!
そして、お疲れ様でした!

ご講演は、ワークショップからスタートしました。
「幣のフィールド」ご存知ですか?
岩井茂昭氏によるアートプロジェクトで、「幣のフィールド」は北海道千年の森に設置される予定です。
聴講者は、本講座を通じて、この幣のフィールドに置いていただけるオブジェ制作に参加をさせていただくことができました。貴重な体験となりました。
粘度で制作したオブジェは、はるか昔、北海道に住んでいたであろうコロボックルの人々へ、そして遠い未来の人々への贈り物です。

ご講演では、漆氏がこれまで道内外で携わっていらっしゃた「トヨタ アーティスト イン スクール」をはじめ街づくり活動について、活動写真を交えながら、熱心にご講話いただきました。

地域活動に参加することは、多様な価値観を認め合う力や豊かな感性を育んでいくことであり、それは自分の好きなところに気付くことへ繋がっていることを示唆されました。

人の好きなところに気付き
自分の欲しいものに気付く
そして
自分と関わる人に愛情が芽生え
自分の関わる場に愛情が芽生える

自分を好きでいられる場を作ること、
自分を好きでいられる人間関係を築いていくこと 
それが、コミュニティである。

聴講者から興味関心度の高い質問が相次ぎ、大盛況の内に終了いたしました。

ご多忙の中、ご参加いただきました皆様に感謝申しあげます。
北翔大学短期大学部人間総合学科経営情報系の学生たちにとって、皆様との共有された時間は大変尊いものとなりました。
この場を拝借いたし、御礼申しあげます。

皆様、お疲れ様でした!
講座を通じて出会った皆様と共に
自分を好きでいられる場づくり、そして自分を好きでいられる人間関係の輪が広がっていくことを期待いたしております

註)幣のフィールドについては下記をご参照ください。
http://p3.org/nusa/field.html

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江別市指定文化財 江別式土器

2008年05月27日 | 歴史・文化
 続縄文時代は、土器の最盛期であり、江別C2式土器もこの時代に作られました。

 道南部の恵山式土器と道北東部の字津内・下田ノ沢式土器と、両方の土器の特徴を併せ持ち、江別で始めて作られた土器です。
 4~7世紀頃まで使われ、文様よりA~D式土器に細分されています。
 細い粘度紐で描かれた三角・菱形・円などの幾何学模様は、アイヌ文様のルーツとも言われています。
しかし、この土器は、実用性に重きをおいた土師器(はじき)・須恵器(すえき)の流入により、消滅していったのです。

 坊主山遺跡出土の56点の土器は、文様や形態、移り変わりを示す江別式土器の標識として江別市有形文化財に指定されています(5月29日付記)

 なお、上記写真 江別C2式土器のうち色文様が浮き出ている土器は、当時飾られていたか何らかの理由で、使用されていなかった土器です。


註)江別市郷土資料館資料参照
  付記事項:「史跡が語る江別の歩み」江別市教育委員会,2001年,23頁.
  写真:江別市郷土資料館にて2007年度撮影許可を得て掲載いたしております。
 
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北海道立図書館企画展―写真技術の歴史と北海道開拓の記録―開催中!

2008年05月26日 | イベント
6月1日(日)は、写真の日です。
この日にちなんで、北海道立図書館では、企画展「写真技術の歴史と北海道開拓の記録」が下記の日程のとおり開催しています。

当企画は、江別創造舎 映像プロジェクトリーダー川守田順吉氏の企画によって開催されます。
大変興味深い企画です。
ぜひ、北海道立図書館にお越しください。

1.企画   「写真技術の歴史と北海道開拓の記録」
2.期間   平成20年5月1日(木)~6月26日(木)
3.場所   北海道立図書館
       北海道江別市文京台東町41番地
       TEL.011-386-8521      
4.内容   写真誕生からの記録写真や、蔵書、古いカメラ等が紹介されます。
       5月31日(土)~6月8日(日)の期間に限り、1840年代米国の銀板
       写真も特別展示されます。

詳細は、下記URLでご覧いただけます。
http://www.library.pref.hokkaido.jp/contents/siryo/tenji.htm

 なお、7月15日(火)13:10-14:40「人が集えば文殊の知恵袋講座第3回」にて、川守田順吉氏の講演「写真史面白エピソード~写真誕生と日本渡来」が北翔大学にて開催されます。あらためて、ご案内いたします。
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漆崇博氏講演「コミュニティとコミュニケーション」ご案内

2008年05月25日 | 教育・学校
このたび、「コミュニティとコミュニケーション」講演開催のご案内をいたします。

北翔大学生涯学習センター教養講座「人が集えば文殊の知恵袋講座」と題し、毎月1回ゲストスピーカーをお招きして開催する講座です。総合司会は、当講座企画者である江別創造舎代表が担います。
まず、1回目は、漆崇博(うるしたかひろ)氏です。

漆崇博氏は、地域活動の若きリーダーとして活躍される傍ら、道内外の地域活動団体のコーディネートを担っていらっしゃいます。
近年のご活動の一つをご紹介いたします。
2008年2月札幌市小学校で開催「トヨタ子どもとアーティストの出会い・アーティスト イン スクール~転校生はアーティスト!~」
下記のURLで子ども達との交流の様子をご覧いただけます。
http://inschool.exblog.jp/m2008-02-01/

1.講  演  「コミュニティとコミュニケーション」
2.講  師  漆 崇博 氏(AISプランニング代表)
3.講演日時  平成20年5月27日(火)13:10~14:40
4.場  所  北翔大学
        北海道江別市文京台23番地
5.参加費用  無料
6.申し込み  当ブログご覧の方限定  (田口宛)

 なお、上記のとおり期日が迫っておりますが、当ブログをご覧になり、メールにて26日中にご連絡いただいた方に限り、ご聴講可能です。準備の関係上申し込み期日指定があり、ご迷惑をおかけいたします。
とても人気講座です!
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江別創造舎です!よろしく!!

2008年05月25日 | 歴史・文化
 上記写真は、北海道江別市保存樹木樹齢100年のポプラです。
 江別創造舎のシンボルです。(江別市湯川公園内にて2007年撮影)


江別創造舎は、地域文化振興活動を目的に結成された任意団体です。
江別創造舎についてご紹介いたします。
 
1.活  動   
(1)江別カルタ図案化ポスター制作
   北海道労働金庫より活動助成を得て推進
(2)江別カルタ制作
(3)地域諸事の各種団体・教育機関との交流による地域住民参加型活動の推進
(4)その他
2.活動拠点   
  北海道江別市および江別市近郊
  将来的には、道内外の地域団体との恊働活動を目指します。
3.そ の 他   
  北海道江別市生涯学習推進協議会加盟

現在、江別カルタ図案化ポスターを制作中!
このポスター制作にあたっては、江別史に精通したメンバーがプロジェクトリーダーとなって取り組んでいます。この1年余り、文献資料収集をはじめ、江別市を歩き回り、写真撮影および句の作成等を行い、毎月の定例会議にて随時作業工程の調整を図って参りました。
まもなく、皆様のお目に留まることと思います。
楽しみにしていてください!

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