このたび、北海道江別市大麻ご在住の手島圭三郎先生の作品「みずならのいのち」をご紹介いたします。
「みずならのいのち」は、2008年3月に発刊された動物版画絵本です。
手島圭三郎先生の13冊目の新作は、「老いることの素晴らしさ」がテーマです。
森の中で、一匹の小リスが埋めたドングリの実が芽を出すところから物語は始まります。
森の動物たちによって生を受けたみずならが、800歳の老木に至るまで、さまざまな動物の役に立ち、共に生きてきた仲間たちを思い、感謝し、そして自分の人生に満足感を味わっている状況で、物語は終わります。
最終ページをご紹介いたします。
(原書は仮名遣いですが、当ブログでは仮名漢字混じりで掲載いたします)
800歳になった みずならは
実も葉もつけない 枯れ木となり
眠っていることが 多くなりました
暖かい風を感じて
目を覚ましました
山も湖も 春の陽かりに
美しく 輝いてみえます
春だ 春が来たのだ
みずならの身体の中に わずかに 春の力が
湧いてくるのを 感じました
生きるということは 限りなく 美しく
素晴らしいことだ
みずならに 生まれた長い 命に
満足するのでした
註)1.「みずならのいのち」手島圭三郎作, リブリオ出版,2008年, 30頁掲載。
2. 手島圭三郎先生の動物版画絵本については、下記をご参照ください。
http://www.liblio.com/teshima/
「みずならのいのち」は、2008年3月に発刊された動物版画絵本です。
手島圭三郎先生の13冊目の新作は、「老いることの素晴らしさ」がテーマです。
森の中で、一匹の小リスが埋めたドングリの実が芽を出すところから物語は始まります。
森の動物たちによって生を受けたみずならが、800歳の老木に至るまで、さまざまな動物の役に立ち、共に生きてきた仲間たちを思い、感謝し、そして自分の人生に満足感を味わっている状況で、物語は終わります。
最終ページをご紹介いたします。
(原書は仮名遣いですが、当ブログでは仮名漢字混じりで掲載いたします)
800歳になった みずならは
実も葉もつけない 枯れ木となり
眠っていることが 多くなりました
暖かい風を感じて
目を覚ましました
山も湖も 春の陽かりに
美しく 輝いてみえます
春だ 春が来たのだ
みずならの身体の中に わずかに 春の力が
湧いてくるのを 感じました
生きるということは 限りなく 美しく
素晴らしいことだ
みずならに 生まれた長い 命に
満足するのでした
註)1.「みずならのいのち」手島圭三郎作, リブリオ出版,2008年, 30頁掲載。
2. 手島圭三郎先生の動物版画絵本については、下記をご参照ください。
http://www.liblio.com/teshima/