平成3年9月開催の議会答弁におき市長は、緑の喪失の現況認識を示したうえ、『こんにちでは、都市の振興、発展は、自然をいかに残すか、それともう一つは地域文化をどう振興させるか、これが大きな課題と成っている』と語りを重ねその重要性を力説したところでした。
江別市新総合計画は、その基本計画の各論第1に「自然の恵みを活用するまち」を掲げ、水と緑の保全、創出、活用をうたい、諸施策を展開してきました。
その諸施策の重要な指針のひとつとして、3年度スタートの第4期江別市緑化推進計画(3~7年度)基本目標は次のとおりです。
1.市街地に楔状に入り込んでいる沢地や散在する樹林地は、市街地における貴重な緑であり、各種法制度により保全を図るとともに、公園緑地等として活用に努める。また、既存の緑や植栽された緑がより良好なものとなるよう、適正な管理に努める。
2.地域内の緑を増やすため、住区基幹公園や都市期間公園を計画的に配置するとともに、河川敷地等公的敷地の整備を進め利用効果を高める。
3.公共施設空間はもとより、工場、事業所、個人の庭等に積極的に緑化を推進する。
4.緑を守り、つくり、育てるの緑化思想を普及させ、緑との交流を促進する。
註:江別市総務部「えべつ昭和史」785頁.
写真:石狩川