江別創造舎

活動コンセプト
「個が生き、個が活かされる地域(マチ)づくり」
「地域が生き、地域が活かされる人(ヒト)づくり」

人口の伸びの鈍化2

2016年04月07日 | 歴史・文化

 岡市長は、世界的不況下における国民経済の変容と、急変する社会構造がもたらす諸現象への対応、さらには江別自身が直面している新しい課題へ対応するため、新江別市総合計画を策定することになりました。

 新しい課題とは、
(1)商業近代化の促進と市街地の整備
(2)到来する高齢化社会への対応
(3)各施策のソフト面の開発
などです。

 さらに現行計画の人口指標など、計画と実績の乖離をただそうというものに他なりませんでした。

 かくて策定された同計画は、20年後の昭和79年(平成16年)に人口15万人都市を目指すと同時に、前期10年の最終年次である昭和69年(平成6年)108,000人を想定、それに基づく都市基盤整備などの諸施策の展開を体系化しました。
 なお、10万都市実現に至る60年以降の人口の推移を見るとかつての7%台、5%台の伸びは見られないものの、それでも平成に入り再び上昇の傾向を見せていました。

 全国市長会が3年9月現在で調べた都市人口の概況におると、江別の人口増加率は全国の都市の中で第9位でした。
これは、道内では唯一のベスト10入りであり、逆に減少率の高い上位10位は、道内の9市が占めていることをみれば、一口に10万人と言っても、なかなか容易なことではなかったことが分かります。

 かくて、平成3年11月5日、待望の人口10万人都市の実現をみました。
 岡市長は、『平成16年に人口15万人を想定しているが、こうした急激な人口増に対応するため、市街化区域の拡大、道路や公園、その他の公共施設など、数多の社会資本充実に努めなければならない。また、同時進行的に高齢化社会や生産年齢人口の低下傾向が顕現するので、財政負担などを含め容易ならざる季節の到来と、心しているところである』(平成4年2月号広報えべつ)と、早くも15万人都市の実現に意欲を燃やすと共に、今後の課題などの所在に触れました。


註:江別市総務部「えべつ昭和史」780-781頁.
写真:平成3年11月5日人口10万人達成セレモニーの模様




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