クラブマネジャー星です。
忙しい5月を過ごし、すっかりブログにご無沙汰でした。
(下村君に指摘されないうちに書こうと思います☆→前回の記事をみてください)
さて小学生(低学年)のスポーツテスト事情について思うことを書こうと思います。
小学生の体力低下、その現状はどのようなものなのか、知りたいなあと思いました。
我が家も小学1年生の息子がいるので、学校で実施するテストが当然あります。
そのテストでまずは力を出してもらいたいと思いますし、力を出して上で他人との比較で勝った負けたという話になると思います。
小学一年生の体力、どうなんでしょう。
スポーツテストの種目の「印象」を息子に聞くとおもしろい答えが返ってきます。
(テスト本番までに授業で練習があるようです)
50m速く走れるか?
「5月に運動会を走ったので50mは自信がある。」
ぎゅっと握る力を計るのは?
「握るのは7(kg)とか8とかはでるから大丈夫。4の人もいっぱいいる。」
ぱっぱっぱと横に速く動けるかな?前に体は曲げられる?
「横に動くのも、苦しくないし、体もよーく曲がるよ。」
両足で前にぴょんと跳ぶやつはどう?
「あれ、好き。線をひいて越えればいい。」
あとはなんだっけ?
「あと2つだよ。お父さん腹筋とシャトルランだけはうまくできない」
どうして?
「腹筋は途中で疲れてだめ。シャトルランも長くて嫌。」
なるほど、じゃ練習するか?
「そうだね、練習してもできないかもしれない。・・・でもやるよ。」
こんな感じのやりとりがあり、毎朝練習に取り掛かりました。
息子の動きを小さいころからみているのでだいたい想像がつきます。
そして6~8才くらいは人に勝つことで自信が生まれやすいので
自分の力を全てしぼりだすのは難しいと思います。
息子にとっては50m走のような種目はタイムがどうこうより、一緒に走った人間に勝つかどうかが最優先されるという感じです。
ですのでおそらく、自分が一番になった場合のみ、タイムがいいということになりそうです。
握力は6-8歳で全国平均8kgという数字もありますが、8kgが基準というより
どれだけ手に力を入れて出し切れるかだと思います。
これは棒にぶら下がったり、棒を振り回したり、手をつかって木登りをしたりして身につけるものです。
握力の値が一番現代の子供たちが低下しているというのは
ぶら下がるという遊びをしなくなったからではないかと推測します。
体前屈は柔軟性をみるものですが、これは股関節の硬さも同時にわかるものです。
1歳までにしっかりハイハイをし、6歳までに野山を駆け巡って泥んこになって転げまわる。
そんな環境の中で生活していたら、股関節はうまく動くはずです。
6歳で硬いのであれば10歳までに多様な動きをするような環境に身をおいたほうがいいと思います。
立幅跳びは小さいころから川を飛び越えるのが好きだったので記録はどうあれ、出し切れると思います。
出し切ればいいのです。この種目は背が高い子は有利ですね。
そうこうしているうちに、スポーツテスト本番の一週間が始まりました。
その週、学校から保護者宛に学習ボランティアの要請があり、スポーツテストの計測をお手伝いすることになりました。
シャトルラン計測係りをしたのですが、さすが小学一年生、やる気が記録に直結します。
1学年約50名のうち私は10名の子供たちを担当し計測をしました。私が受け持った子供たちは練習より記録を全員伸ばしたようです。
あたりまえです。
練習のときの記録を聞いて回り、それを超えるまで走らせたからです(笑)
やめそうになったら、なだめてもう一回、二回走らせました。
そこまでやれば、必ず記録を出すことが出来ます。
ちなみにうちの息子は違うグループでしたが、それなりにがんばっていました。
そして昨日は上体起こし、腹筋の計測日でした。練習では20回、なんとかできていました。
それも4歳の弟が20回できるものですから、兄として負けるわけに行かないという意地の20回です。
その日私が帰宅すると目を輝かせて教えてくれました。
「お父さん、24回できたよ!練習するとできるね!」
そんなことでスポーツテストはいいイメージで終わったようです。
それがなによりですね。
実際うちの息子は運動神経がいいほうではないと思います。
でもそれでいいのだと思います。
(どちらかといえば運動するより本を読むことのほうが好きなタイプです。)
小学生の体力低下は今、よこばいから少し回復傾向ですが、
子供の持っている能力は30年前とまったく変わりないはずです。
現代社会、科学の進歩やいろいろな研究でだいたいのこと分かってきていますが
「わかる」のと「出来る」「身につく」ということに直結していないのが現状です。
今のメディアがあふれるこの世の中からゲームもTVもインターネットもなくせないので、
一日の活動量を増やす意識を高めていくことがなにより先決です。
どれだけ日常で体を動かせるか
動いたぶんしっかり食べて
そのあとゆっくり睡眠をとらせてるか
親がその環境づくりをしないといけません。
それが子供の体力向上に直結すると感じます。