■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

修伯@京都(その2)

2011-03-04 | 食べ歩き(京都)
この時期の和食はなんといっても蟹ですよね。
松葉蟹、越前蟹とも言いますが、日本海側で捕れる蟹はほんと美味しいです。
私が修伯にたどり着いた時、シェフが蟹の身をほぐしていました。
どんどん蟹を取り出して、足の身と甲羅の部分、味噌も含めてひとつのボールに入れておりました。
すごいなぁ、一体何人で食べるのだろうかと思ってみてました。
写真は地味ですが、デザート皿のサイズのお皿にてんこ盛り!!
身と味噌が一緒にからまってます、その上からジュレがたっぷりと・・・・
一同、言葉を無くして夢中で召し上がっておられました。


私は蟹がNGなので、ほっこり焼きあがったマナガツオの味噌漬け焼きをいただきました。
焼き魚大好きですが、意外に焼き方って難しいのですよ。
私はいつも焼きすぎてしまいます。
それに比べてプロの焼き方というのは・・・やっぱり一技ありますね(^^)



メインの2品目は河豚でした(^^)
お刺身食べてるときも椀物のときも、カウンターの向こうでは河豚の準備してましたから、今か今かと待ってたんです。
今の時期になってようやく手に入る大きな河豚。
白子の大きさからみてもすごく大きな河豚です。
来年まではもう食べなくてもいいくらい白子を堪能し、次は骨付きの身にとりかかりました。
どちらかというと身のほうが好みの私。
日本酒をぐいっとあおり、河豚にかじりつきました。
魚を思わせない肉質、芳ばしい河豚の香りが口いっぱいに広がります。
参加者の姿が消えてましたから、このときは(笑)すみません。そのくらい食べるのに集中してました。



「ほう、これはまた珍しい」という声が聞こえた 子持ちもろこ です。
炭火であぶったこの小さなお魚、やたらお酒が合うんですよ。
とっくりにもうお酒がないというので、次を注文したのですが、
「はやく~~、もろこを食べてしまわないうちに早く頂戴!」って感じ。

私のお皿には二尾です。他の人たちは三尾づつ。
あとでこの差を責められましたが、実は途中から「できましたら私のは量を少なめでお願いします」とこっそりとリクエストしておいたのです。

お腹は苦しくなりつつあるのに、3品目のメインです。
ウリボウ(子猪)のグリルとトマトの肉じゃが詰めです。
サラマンダーの中で出番を待ってたのは、鹿じゃなくて猪でした。
これがまた美味い!噛み締めるほどに美味い肉でしたなぁ(遠い目)
付け合せのホールトマトは中に入っている肉じゃがが控えめな味付けで、ラタトウユを連想しました。



ようやく締めのご飯です。
お玄関先にクドがあって、そこで炊きあがったご飯です。やたら好い匂いがしてたんですよ(^^)


カラスミのお茶漬け、山葵添えです。
厚切りのカラスミにとろみのついた葛餡をかけていただきます。
葛餡をかけるまえに、カラスミだけ一口齧ってお酒を飲んでしまいました(笑)
ご飯もしっかりいただいて、もうお腹がはち切れそうでした。



お腹をさすっていると、カウンターの上にデザートのサンプルが並びました。
サインプルが無いものも含めて全8種類のデザート。
うぅぅ・・・と唸っていてもひとつ選んでしまいました。
葛とみりんのジェラードです。

私は滅多にアイスクリームを一個食べません。
クリームが重いので食べられないのですが、このジェラードは独特な風味がありました。
聞いてみると味醂のアイスということです。
味醂を使ったデザートには興味があったので、美味しくいただきました。

参加者5名のうち2名はデザートを全種類オーダーして嬉しそうな顔してました。
私が一つをぐずぐず食べてる間にあっという間に8種類食べた方には降参です。
とても敵いません(笑)
これはそのデザートの一つ、胡桃とパイの一皿です。



店を出た私たちは祇園の方向めざしてフラフラと歩いていきました。
腹ごなしと酔い覚ましにはちょうど良い距離を歩いてシングルモルトを一杯だけ飲んで解散した夜でした。







修伯

住所:京都市東山区下河原通高台寺塔之前上ル 金園町392
営業時間:12:00~13:00(LO)   17:30~19:30(LO)
定休日:月曜日 (祝日営業翌日休)






修伯@京都(その1)

2011-03-03 | 食べ歩き(京都)
ランチが終わって3時間半後、京都東山にある『修伯』(しゅうはく)さんの扉を開けた私。
暖簾を見ただけでもワクワクしてます。

さて、お夕食スタートです。



一品目は冷たい・春野菜です。↑上の写真です。
極薄の紅大根の下にいろんな野菜が潜んでいます。
(蕗の塔、牛蒡松風、子持ちレンコン、黒大根、プッチーニ、百合根、慈姑、渋皮栗、
菜の花、千車塔、金時大根、紅芯大根、カリフラワー、菊芋、花わさび、蕗、そら豆)

単に茹でてるわけではありません。
詰め物をしたものもありますし、食材毎に味付けしたのがわかります。
清々しくなる一皿でした。


・蛸の柔らか煮

こちらは胡麻掛けです

すり胡麻クリームにはどういう調味料が入っているのか想像するのが楽しいです。
胡麻と蛸のハーモニーを見たかったけど、私にはちゃんと酢の物で用意されていました。


・筍と若布の汁

春の筍ですよ(^^)小さくて柔らかくて美味しいです。
出汁と塩加減を覚えておこうと思いました。


・小芋饅頭白味噌仕立て 猪とトリュフ詰め

蓋を開けた瞬間にふんわりとしかしかなり強烈にトリュフの香りが漂います。
その蓋のほうを鼻に近づけて香りを吸い込んでしまいました(笑)
トリュフを探す豚が夢中になって土を掘るのがわかるなぁ、今の私には
最近、ようやくトリュフの美味しさがわかってきたんですよ。好き嫌いせずに食べ続けないとだめですね。
で、小芋饅頭にお箸を入れました。だって、何も入ってないってことはないでしょ。
中には猪とトリュフの刻みが詰められていました。
まったりした白味噌と小芋饅頭が合わさって意外に力強い和食です。
これから後のお皿に期待してしまいますよね(^^)


・刺身 左が淡路捕れ平目 右がサヨリと雲丹、コノコの割醤油

平目は肝と身とエンガワ。サヨリと雲丹のほうはコノコ醤油です。
コノコというのは口子のことですよね。生コノコであったような気がします。
これがまた美味いのです。お酒が進みます。
最初は「少しだけお相伴します」なんて言ったような気もしますが、このあたりからは催促してましたね(笑)
幻の酒とか富山の酒とかいう単語を覚えてますが、今となっては定かではありません。

カウンターでしたので調理作業を見るのも楽しいものでした。
サラマンダーにはなにやら動物の太腿がゆっくりと焼かれています。
鹿かなぁ、でも鹿の腿にしては厚みがあるなぁ、何かしら?
あっちのフライパンにはトマトが並んでる。
火鉢の中に炭が入ったぞ~~!
思い出してもわくわくしながら、今回も次に続きます♪








修伯

住所:京都市東山区下河原通高台寺塔之前上ル 金園町392
営業時間:12:00~13:00(LO)   17:30~19:30(LO)
定休日:月曜日 (祝日営業翌日休)







アコルドゥ@奈良(その2)

2011-03-02 | 食べ歩き(奈良)
・まながつおのアサード 大豆の甘い印象添え
いよいよお魚がでてきました。
泡の中に隠れています。
写真写りはこうなんですけど、香りは芳ばしく身は柔らかく、そして味の余韻にわずかに白味噌が・・・。
なんと、白味噌の泡だったんです。



・牛頬肉の30時間火入れと炭火野菜の涙”ひとり静か”
カトラリーはフォークとスプーンでした。ナイフが無い。
すごく柔らかく仕上がってナイフが要らないんです。
炭火野菜の涙というのは、パプリカ(赤ピーマンとかの)を焼いて出る雫をぽたぽたと集めたものという説明でした。
お肉の上には月桂樹といろんな胡椒ミックス。塩もわずかに乗っていた気がしています。
シンプルなお皿からお肉を一切れ、ソース(スープ状)を一匙。
会話も止まって唸ってましたね。
この”雫”タダモノではありません。味わうには口を開けてられないのです(笑)



メインの2皿にうっとりしてるとチーズが出てきました。
・スペイン 羊たちのチーズ
胡桃とマルメロと言ったかなカリンのジェリー(羊羹みたいな状態)添えでした。



ようやくデザートです。
・冷たいカカオスープに浮かんだエスプレッソのかす、軽いコーヒーのクリームと今どきのカゼイン
よくわからないタイトルですが(笑)カカオをいろんな甘さと状態で楽しめました。
全体としてはそれほど甘くない、時々ほろ苦いデザートでした。


・「水面の月、スミレの海」
オレンジクリームのジェラート 炭砂糖と薄いパイの砂浜 柑橘の雲

まずお皿が運ばれて、目の前でスミレのソースをかけてくれます。

このスミレ、シェフが摘んだスミレだそうです。
ソースにするためにはいったいどのくらいスミレを摘んだのかなぁなんて考えてました(笑)
キレイなスミレ色の海の香り、酸味のあるジェラードを楽しみました。



私たちがランチ最後のお客でしたので、食後のお茶をいただきながらシェフといろいろお話しできました。
表現したいものをお皿に作り上げていく、毎日それに向き合っていくというのはたいへん厳しい世界に違いありません。
オープンキッチンでの作業を終えたシェフは輝いて見えました(^^)







akordu(アコルドゥ)モードスパニッシュレストラン

住所:奈良県奈良市富雄北1-1-1

営業時間:ランチ:11:30~    ディナー:18:00~
定休日:月曜日





アコルドゥ@奈良(その1)

2011-03-01 | 食べ歩き(奈良)
2年ほど前から一度は訪れてみたいお店でした。
どうせなら興味のある行ってみたいお店に行くべきだ!
と、背中を押してくれ予約を入れてくれたお人がいました。
持つべきは友達ですね(^^)

雨女の汚名を返上すべく、雲ひとつ無い快晴で関西遠征がスタートしました


ようやくたどり着いた扉の前で深呼吸をひとつ


高い天井のダイニングを抜けて、この店のオープン時に増築されたテラス席に案内されました。
いよいよお料理のスタートです。
この日はランチタイムでしたが、ディナーコースでお願いしました。


まずはお茶を一服です。なんと!『牧草』のお茶です。
マジでこの枯れた葉(干草)にお湯を注いで丁寧に淹れたお茶でした


次は・『深い森のモヒート 柑橘とハーブのアペリテボ』
丸いグラスに閉じ込められた牧草を取ると、なかから小さくてこんがりとしたボールがでてきました。
この干草で瞬時だけスモークされているとのこと。
暖かい揚げ物と冷たくて酸味のある柑橘ムース。なかなか気の利いた取り合わせでした。


・パンにつける二種類のオリーブオイルと醗酵バターとヒマラヤの塩。
オリーブオイルは白濁したほうがイタリア産、透明度のあるほうがスペイン産だったかな、確か(^^;
醗酵バターはオリーブオイルを混ぜて乳化させてあるということでした。


・土にまみれた野菜(冬)
調理したオリーブを黒い土に見立ててデザインされた一品でした。
口の中に入れてもモシャモシャしましたよ(笑)@オリーブ



そんな風にして、どのお皿も”大地がテーマの絵”が描かれているようです。
フランス料理出身のシェフがスペイン・バスク地方で得たものは何だったのでしょうか。
シェフ曰く、「まず表現したいものを決めてからお料理にとりかかる」のだそうです。


・春先の白アスパラ クロロフィルのクスクスと冬葱のクロカッサン
パスタとバジリコでクスクスを表現しています。冬葱は紙より薄いって感じでした。


・フォアグラのテリーヌ 赤いリボンと酢漬けのサラダ
このフォアグラは野生的な匂いがちゃんとしました。
フレンチっぽいフォアグラだなぁと思って食べました。


・オリーブオイルの砂 日本のネギと椎茸、ジロル茸、卵黄とスミレ
これはまことに美味しい、そして興味深い絵でした。
食感、食材各々の香り、それぞれが独立した味なのに一緒になった時のハーモニーが凄い!。
卵の黄身はねっとりと濃く、そして実に懐かしい味がしました。


・ニホンテキナオワン たらの白子と軽いサルサベルデ

深いお椀のなかに焼き白子。片面はレアで片面はしっかりした焼き色がついてます。
上から掛けられるスープが非常に良い香り(^^)


さて、アミューズ、前菜、スープと食べました。
続きはまた明日ね(^^)





akordu(アコルドゥ)モードスパニッシュレストラン

住所:奈良県奈良市富雄北1-1-1

営業時間:ランチ:11:30~    ディナー:18:00~
定休日:月曜日





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