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山の中に美味しい蕎麦屋があると聞いて、居てもたっても居られずに出発した夏の朝。
混む時間は避けたいので、早めに出たのだけれど、車の温度計で外気温が37℃!
温度計、壊れてるよね?
そんなことを思いながらカーナビを設定。
でも、なぜか嫌な予感がするのです。私が想像する道順ではないのです。
なぜにそんな遠回りの道を選ぶ?
そこでグーグルマップを立ち上げました。
ほらやっぱり近道があるよ〜
ということで、グーグル先生を頼りにいざ出発!
途中まではよかった。
鼻歌まじりに気持ちのよいドライブでした。
ところがだんだんと道が狭くなり・・・木が鬱蒼と生い茂った山道になりました。
曲がりくねった道になり、勾配も半端じゃない。
車一台がようやく通れるほどで、両側にガードレールがありません。
車のナビが現在地とルート検索を繰り返しています。
帰りたい・・・でも、帰れない。Uターンする余裕もないし、もちろんバックもできません。
前に進むしかない、まるでインデージョーンズに出てくるような道です。
薄暗く、道路は湿気ていて、落ち葉で滑らないように慎重に運転すること約7km。
ようやく明るい場所に出て、さらに20分ほど進んで、お店の看板が見えた時は心底ほっといたしました。
実際には虹は出てないけど、私には七色に光って見えました。
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この、商い中の看板にニヤニヤしながら入り口を探します。
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案内通り、手を洗って入り口を探します。
初めてのお店ですから、慎重に探します。
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きっと美味しい蕎麦だろうなぁという予感がするお玄関です。
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写真右下に見えるのは、蚊取り線香!!!
久しぶりに蚊取り線香を見た気がする。
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予約はしていないという私に戸惑いがちの店主さんでしたが、すぐに席を作ってくれました。
ほどなく噂のダッタン茶が出て来ました。
ダッタンの漢字は韃靼だったかな。モンゴル方面の蕎麦だったと記憶します。
この韃靼の実が沈むまで待ってから飲んでくださいと説明がありました。
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今日の蕎麦はこちらになりますと見せてくれたのが、十割の玄蕎麦です。
なんと力強い状態でしょうか。
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メニューでは、真ん中にある「玄蕎麦 十割 里山の花」です。
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店主が蕎麦を茹でている間に、店内をキョロキョロと見渡しました。
こちらはグループ席。この日の予約客のためにテーブルセッティングが終わっていました。
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こちらは窓からののどかな景色を楽しめるカウンター席。
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いよいよ私の蕎麦が届きました。
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名前入りのお箸にセンスの良さが感じられます。
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早く食べたいのですが、すこーし我慢して凛々しいお姿を激写です。
舌触りと粉の風味を想像してゴクリと喉がなりました。
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甘みの強いつけタレと、薬味は辛味大根とネギ。塩も添えられています。
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まずは何もつけずにそのまま召し上がって下さいという説明に、
嬉しそうに蕎麦に手を伸ばす私。
その姿に、店主が一言、「蕎麦、お好きなんですね」とつぶやいていました。
「はいっ」と元気よくお返事を返して、そういえば今日は命がけでここまで来たんだったなぁと
インディージョーンズの小道を思い出したのでした。
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最初の一口目の印象は、蕎麦の強さと甘みです。
独特の風味は蕎麦の香りと味です。
次に、塩は蕎麦につけずに箸につけて、それで食べて見てくだいとのこと。
おぉ、塩をつけると甘さがさらに強く感じられました。
蕎麦の表面のザラザラ感が好ましい。
「今日は細めになってしまいました」と、その日の気分で太さが決まることを店主が言うので、
「手切りですか?」と聞くと、「もちろんそうです」とお答えいただきました。
まぁ、手打ちというのは手切りだよね。そんなことを聞いてしまった自分が恥ずかしいです。
以前は更科の極細が好きでしたが、最近は太めを好むようになりました。
なんというか、奥歯で噛みしめた時の蕎麦粉の風合いが好きなんですよ。
そういう話で盛り上がり、「ではもう少し太目がよろしいでしょうね」としたり顔でうんうんと頷く店主。
「蕎麦はちゃんと噛んで食べて下さいよ」と言われて、忠実にもぐもぐと噛み締めて食べました。
濃厚なプチトマトが美味しいサラダも届きました。
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全部平らげて、名残り惜しくお店を後にしました。
他にも食べたいメニューがあるので、再訪決定のお店です。
次回は、命がけルートをやめて、ちゃんとカーナビのとおりに安全な道で来ようと思います。
お玄関の外、左側には大きな鉢の巣がケースに入っています。
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帰る前にのんびりと庭の写真を撮らせていただきました。
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まねきそば
住所:津市美杉町上多気362−1
営業時間:11:00~15:00 (無くなり次第終了)
定休日:水曜・木曜
予約番号:080-3818-6323
美味しいお蕎麦あとは、甘みがほしいな。
ということで、たぶんそんなに遠くないであろうお茶の産地へかき氷を食べにいくことにしました。
来た道よりは随分とマシ・・・というアドバイスに従って、山を下ったのですが・・・
次回も、魔女の冒険をお届けします。