プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

郵便不正事件  悪徳業者のシンジケート  時代遅れの郵便法違反の罰則をどうするか

2009-05-08 20:24:05 | 政治経済
障害者団体の活動のために一般より郵便料金を安くしている制度を悪用して巨額の負担を免れていた疑いで、大手家電販売店や広告代理店、印刷会社、自称「障害者団体」の関係者らが逮捕された。ダイレクトメール(DM)の発送は、多くの通販・広告会社や健康食品・家電商品販売業者など多岐に渡る。今回の不正は、これらの業者が自称「障害者団体」と組み名義を借りることで、障害者団体向けの割引郵便料金制度を悪用したものだ。障 . . . 本文を読む

豚インフルエンザ騒ぎ  この種の情報操作には複眼的対応が必要だ

2009-05-07 18:33:41 | 政治経済
豚インフルエンザの感染が大騒動になっている。日本では毎時のTVニュースは新型インフルエンザ騒ぎが、常にトップニュースである。人類未経験の危険なウイルスが蔓延しているのだから、ものものしい対応をとるのは、当然である。しかし、世界での死者は5日までで、米国2人、メキシコ42人の44人。メキシコの死者が本当に新型インフルエンザによるものかどうもかなり怪しい。国連のWHO(世界保健機関)が発表する国際伝染 . . . 本文を読む

ソマリア沖派兵  陸・海・空 自衛隊の格好の実戦訓練場 海外恒久派兵はスグそこに

2009-05-05 18:56:11 | 政治経済
自民、公明両党は4月23日の衆院本会議で、「海賊対処」を口実に自衛隊の海外での武力行使と海外派兵恒久法に道を開く「海賊対処」派兵新法案を強行可決した。「海賊対処法」は、任務を海賊対策に限定しているが、自衛隊が世界のどこへでも、いつでも出動するという意味で自衛隊の海外派兵を恒久化する役割を担っている。任務を「テロ」対処とすれば、米軍とともにいつでも世界のどこへでも出かけていく「自衛隊の海外派兵恒久法 . . . 本文を読む

憲法施行62周年  憲法どおりの日本をつくろう!憲法の諸価値に目覚よ!

2009-05-03 20:42:34 | 政治経済
教育学が専門の佐藤隆さん(都留文科大学教授)は、フィンランドと日本の教育の違いが生まれる最大の原因は、大人の社会の誠実度の違いだと喝破している。日本人は「恥ずかしがり屋で、無口で、きまじめ」「勤勉な民族」とよくいわれる。しかし、それは一般の民衆の日常生活に当てはまるかもしれないが、政治や経済社会では、嘘やごまかしが平然とまかり通る社会となってしまっている。おとなが慎ましく誠実に生きることを大切なこ . . . 本文を読む

ドキュメンタリー映画『荒木栄の歌が聞こえる』  「沖縄を返せ」は、今は「沖縄へ返せ」

2009-05-02 20:33:33 | 政治経済
長編ドキュメンタリー映画『荒木栄の歌が聞こえる』を観た。60年時代に青春をおくった人びとにとって安保反対闘争、三井三池争議、そして“うたごえ運動”の荒木栄は忘れられない思い出であろう。2007年春、神戸在住のシンガーhizukiと、福岡県大牟田市出身の監督・港健二郎は、三井三池闘争の舞台となった大牟田市を訪ねる。映画は、1960年代、労働者として炭鉱の町・大牟田で働きながら70曲以上もの楽曲を残し . . . 本文を読む

第80回メーデー  日本資本主義の異常な搾取・収奪体制を変革する第一歩へ

2009-05-01 21:59:15 | 政治経済
戦後、日本の労働者階級は日本資本主義の異常な搾取・収奪体制のもとで懸命に働き、それなりに生活の向上を勝ち取って来た。日本型開発主義国家のもとで、企業の資本蓄積とともに、労働者の所得向上が需要増を通じて、企業の資本蓄積へ繋がるという好循環がそれなりに形成されたからである。これをぶち壊したのが新自由主義「構造改革」であった。大企業はすべて「今日の儲けは僕のもの、明日の損は君のもの」というアメリカ金融資 . . . 本文を読む