外為市場で投機マネーがユーロ相場に集中砲火を浴びせている。主要国では低金利・低成長が続き、そこで生み出された過剰流動性をもとに、運用難に苦しむ多くのヘッジファンドやウォール街のバクチ打ちは、ユーロ相場が「今年最大の収益源に」と息巻いているという(「ロイター」2010年 04月 28日)。ユーロ危機を煽っているのは、ゴールドマンサックスやJPモルガンといった米国のバクチ打ち勢力と、スタンダード&プアーズ(S&P)など米英の格付け機関である。「国家の信用」をも売買し、儲けの対象にする投機マネーの規制強化に向けた議論をいまこそ本格化させる必要がある。
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