5月20日に東京・明治公園で開く全国青年雇用大集会がいまマスメディアの注目を集めている。それは若い世代の雇用をめぐる実態のひどさとその打開をめざす取り組みが日本社会の大問題となってきているからだ。1995年に日経連(現在経団連に統合)が研究レポート「新時代の『日本的経営』」で、多国籍企業時代の雇用制度として、「ひとにぎりの正社員(長期蓄積能力活用型グループ)」「少しの専門家(高度専門能力活用型グループ)」「大多数の非正規雇用(雇用柔軟型グループ)」の三区分を提示して以来、日本の労働者階級をこの三区分に格付けすることが国家権力を動員して強制的に推進された(そしていま義務教育段階から将来の帰属にあわせた格差教育が行われようとしている)。圧倒的多数の若者が「大多数の非正規雇用(雇用柔軟型グループ)」に無理やり押し込められる現状に対して、個々バラバラにされてきた若い世代が力を合わせ、声を上げ、立ち向かう新しい流れがこの一、二年生まれてきた。若者が自分の問題と政治が結び付いていることに気がつきつつあることは、未来に明るい展望を期待させる。
. . . 本文を読む
goo blog おすすめ
最新記事
- 「日米同盟」と言うけれど 我々には「日本国憲法」という宝がある
- 「専守防衛」も「敵基地反撃」も「戦争」が始まれば国民の生活は地獄
- 北朝鮮核・ミサイル問題 軍拡と「米国」を叫ぶ日韓政府 笑いが止まらない米国
- 内閣改造と自民党役員人事 「統一教会との決別」の大ウソ
- ナンシー・ペロシ議長訪台 ペロシは「中国の夢だった」-トランプ
- 習近平-バイデン電話会談 中国VS米国の力関係を占うペロシ下院議長訪台問題
- 安倍晋三元首相の「国葬」をどう考えるか 法的根拠の問題と実質的評価の問題
- ムッソリーニ・ヒトラー・ヒロヒト 何故、ヒロヒトは生き延びることが出来たのか
- 台湾海峡への中国軍機大量出動 余裕しゃくしゃくの中国 内心びくびくの台湾
- 余命10日の岸田内閣に大騒ぎするマスメディアの異常