プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

全国一斉学力テスト迫る もうひとつの重大問題 民間業者が個人情報を一手に

2007-04-05 19:01:17 | 政治経済
4月24日に小学6年と中学3年を対象に全国一斉でおこなわれる学力テスト。学校や子どもどうしを競争させ、序列化するという問題点とともに、個人情報保護の点でも大きな問題が浮かび上がってきた。同テストでは、試験問題・解答用紙とともに、児童・生徒にたいする「質問紙」を配り、子どもたちは学校名、個人名を書いて提出することになっている。昨年11―12月に実施された全国学力テストに向けた予備調査の「質問紙」の回答用紙は、生活習慣や人間関係、教科の好き嫌いなど92項目に及ぶ。「一週間に何日、学習塾(家庭教師を含む)に通っていますか(夏休みなどを除く)」など塾・受験産業にとって喉から手が出るほど欲しい情報も満載である。文科省はこれを小学校は進研ゼミで知られるベネッセコーポレーション、中学校はNTTデータと教育測定研究所・旺文社グループにテストの回収、採点、集計・分析まで丸投げしようとしている。「特定の営利企業が国民の税金をもって、自分たちに有利なデータを独占的にとることがあってはならない」(伊吹文明文部科学相)という建前と裏腹のことが起ころうとしているのだ(「しんぶん赤旗」2007年3月2日)。 . . . 本文を読む