Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

肝不全とCRRT

2018年03月14日 | 消化器・血液
Cardoso FS, Gottfried M, Tujios S, et al.; US Acute Liver Failure Study Group.
Continuous renal replacement therapy is associated with reduced serum ammonia levels and mortality in acute liver failure.
Hepatology. 2017 Aug 31. [Epub ahead of print] PMID: 28859230.


観察研究とはいえ、急性肝不全でNが1000を超える研究というのはなかなか無いのではないか。
結果は観察研究なので定まったものではないけど、まあそうだろうという気はする。

ALFとRRTの話はパラパラ出るけど、見かけるたびに10年以上前のことを思い出す。
まだ慈恵の集中治療部ができたばかりで、他の科の医者から半分無視されていた頃のこと。若い急性肝不全の患者さんに対して、誰かがHDFをやろうと思いつき、開始後からだんだん血圧が上がり、2時間くらいで瞳孔散大。週末にこの治療が行われ、その話を週明けに聞いて、複数の意味でがっくりした。

これまた複数の意味で、もうそんなことは起こらない。
それは良いことなのだけど、性格がhalf emptyなので、楽しくない記憶としてつい思い出してしまう。
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