おお、NEJMにAKIについてのポジティブな文献が出た。しかも著者にR. Bellomoって書いてある。これは読まねば。でも前回のコメントは単なる素人発言だったようで、さすがに今回は素人じゃないと思いたいのだけど、ちょっと自信ない。
ちなみに、てっきりANZICS-CTGかと思いこんで読んでいたのだけど、なんか書き方がいつもと違うと思ったら、イタリアでした。
Landoni G, Monaco F, Ti LK, et al.; PROTECTION Study Group.
A Randomized Trial of Intravenous Amino Acids for Kidney Protection.
N Engl J Med. 2024 Jun 12. Epub ahead of print. PMID: 38865168.
確かにAKIの発生は減っている(26.9% vs. 31.7%)。Stage 3は半分になった(1.6% vs. 3.0%)。でもRRTの必要性は有意ではなく(1.4% vs. 1.9%)、その他の指標(MV期間、ICU在室期間、死亡率、尿量、長期の腎機能)には有効そうなシグナルすら見えない。
この研究を分かりやすくまとめると、「予定の心外手術患者に手術開始からICU退室までアミノ酸を大量(プロテアミン4袋/日、モリヘパミン5袋/日)投与すると、一時的にGFRが上昇してクレアチニンがday 2で平均0.05mg/dl下がる(Figure S2)が、いわゆる腎保護効果と呼べるほどではなく、患者予後には影響しない。」
Abstractのconclusionだけ読んだときは、「おお、心外術後管理が変わるのか?」と一瞬ドキドキしたのだけど、そうはならなそう。
ただしCKD stageによって効果は変わらない(Figure S5)ようなので、症例によってはRRTの予防が可能かもしれない。でも、そのためにPN用のアミノ酸製剤を40ml/hrでずっと投与する気になる人はいるのかな?
なんか普通でつまんない評価になってしまった気がする。。。
ちなみに、てっきりANZICS-CTGかと思いこんで読んでいたのだけど、なんか書き方がいつもと違うと思ったら、イタリアでした。
Landoni G, Monaco F, Ti LK, et al.; PROTECTION Study Group.
A Randomized Trial of Intravenous Amino Acids for Kidney Protection.
N Engl J Med. 2024 Jun 12. Epub ahead of print. PMID: 38865168.
確かにAKIの発生は減っている(26.9% vs. 31.7%)。Stage 3は半分になった(1.6% vs. 3.0%)。でもRRTの必要性は有意ではなく(1.4% vs. 1.9%)、その他の指標(MV期間、ICU在室期間、死亡率、尿量、長期の腎機能)には有効そうなシグナルすら見えない。
この研究を分かりやすくまとめると、「予定の心外手術患者に手術開始からICU退室までアミノ酸を大量(プロテアミン4袋/日、モリヘパミン5袋/日)投与すると、一時的にGFRが上昇してクレアチニンがday 2で平均0.05mg/dl下がる(Figure S2)が、いわゆる腎保護効果と呼べるほどではなく、患者予後には影響しない。」
Abstractのconclusionだけ読んだときは、「おお、心外術後管理が変わるのか?」と一瞬ドキドキしたのだけど、そうはならなそう。
ただしCKD stageによって効果は変わらない(Figure S5)ようなので、症例によってはRRTの予防が可能かもしれない。でも、そのためにPN用のアミノ酸製剤を40ml/hrでずっと投与する気になる人はいるのかな?
なんか普通でつまんない評価になってしまった気がする。。。